整体学校・スクール 東京/名古屋で整体師になるなら|てあて整体スクール » バレエ » 

「軸を引き上げる」のではなく「軸は引き上がる」

読了までの目安時間:約 4分

言葉尻を取り上げる訳ではありませんが、言葉の使い方は大切です。
特に大人に何かを教える時はそうだと思います。


軸を引き上げる。


バレエのレッスンで良く言われます。
特に大人からバレエを始めると、必ずと言って良いほど言われると思います。
「軸が引き上がっていない。」
「体幹が落ちている。」
「背を伸ばして。」などなど
言われて自分の姿勢を見直して、背筋を伸ばしたりします。


背中が曲がっているのか。
肩が前に出ているのか。
肩が上がっているのか。
胸が上を向いていないのか。
そんなことを考えます。


「軸を引き上げる。」と言われると、当然のことですが、引き上がるものだと思います。
引き上げるものだと思います。
能動的に引っ張ったり伸ばしたり”する”ものだと思います。
でも、そうなのか。


軸は引き上がるもの。


です。
???ですか。
でも能動的に引っ張ったり伸ばしたりしなくても、引き上がります。
ただし自然にそうはなりません。
体の中の感覚を見つめ感じなければそうはならない。
写真を見て下さい。


テンセグリティ圧縮構造

左のおもちゃはテンセグリティ構造をしています。
右はお手玉を積み上げた構造で圧縮構造などと言います。
人間は左のテンセグリティ構造に近い構造と言われたりします。
硬い構造(骨)が軟らかい構造(靭帯・筋膜・筋肉等)で繋がっていて、必要最小限の緊張・テンションで形作られている。
この構造は上下に圧縮するような力(例えば重力)がなくても、形が崩れません。
また、部分だけ動かすことは無理で、部分が全体に影響を与え全体は部分に影響を与えます。
左のお手玉のような圧縮構造では、上下に圧迫する力がないと形が崩れます。
このテンセグリティ構造の持つ形を崩さない全体の形を形作っている力を考えてみて下さい。
人間の体も同じように全体は部分の繋がりで出来ています。
また、立っている時や姿勢を作っている時は、必要最小限の緊張・テンションで立ったり姿勢を作ったりしています。
体の中から形を崩さない全体の力は、上下や内から外に向かって感じることが出来ます。
この力を感じることが出来れば。


軸は引き上がるもの。


です。
同時に肩は左右に広がり、腕は外に向かいます。
脚は足先の方向に伸びていきます。
そうするのではなく、そうなっている。
その力がどの辺りに感じるのか。
誤解を恐れずに図解してみました。


軸

だいたいこの辺りに感じると思います。
この辺り(背骨の前面)に上下に伸びてくる力のような方向性のようなものを感じてみて下さい。
1番で立って腕をアンバーにして、感じてみてください。
なんとなく感じられるはず。
それでも分かりにくかったら、お風呂に肩まで使って猫背にしてから体の力を抜いてください。
猫背から背骨が伸びてくる感覚を感じてみてください。
背骨の前面が上下に広がっていく伸びていく感覚がつかめるかもしれません。
これもまた「軸が引き上がる」感覚です。


■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>
"35歳からのバレエ入門"

ポアント(トウシューズ)を履く時期について

読了までの目安時間:約 4分

『トウシューズを履き始める時期はいつでしょう?』
国際ダンス医科学学会が2009年に出したガイドライン(指針)があります。
要約するとこんな感じです。

※国際ダンス医科学学会 >>> トウシューズを履き始める時期はいつでしょう?



生徒の筋骨格などの体の状況や練習状況などを注意深く評価し、必要条件を満たしていること。
その上で8歳かそれ以降にバレエを始めて少なくとも週2回以上のレッスンを受けていること。
バレエを始めて4年目にトウシューズの練習を始めるべき。
ガイドラインには『決して12歳以下ではないこと。』ともあります。


どうでしょう。
日本ではガイドラインに沿っているスタジオもありますが、沿っていないスタジオも多くあるように思います。
コンクールを見ていると10歳前後の子供がポアント(トウシューズ)を履いて踊っていることもしばしばです。
いや、一般的かもしれない。
整体院に来る10歳前後の子供達の状態を見ていても、10歳でトウシューズは難しい子が殆どのように思います。
(もちろん、てあて整体院に来ている子達だけなので、一般論ではないですが。)
そうは言ってもスタジオの他のお友達も履いているし・・・
早くトウシューズを履いてお姉さん達みたいに踊りたい。
同じ年齢でコンクールに出ている子もいるし・・・
そんなことで履かせているスタジオや親御さんもいると思います。


「10歳でポアントを履くことは一概に悪いとは言えない。」
と言いたいところですが、殆どの子供は10歳前後では筋力やテクニック的な問題でポアントは難しいと思います。
ガイドラインには「プロを目指すのでないなら履かせるべきではない。」とあります。
日本で子供にバレエを習わす時に、最初からプロを目指している人がどれくらいいるか分かりません。
もし最初からプロを目指さないのなら、楽しみとしてトウシューズを履かせても良いのか?と考える人もいるかもしれません。
大人ならそれでも良いと思います。
でも子供の場合は骨の形成に影響が出ることが考えられるので、やはり殆どの場合やめた方が良いように思います。
ごくごく稀に問題が出ない子がいるかもしれない。
でもそれは本当にごくごくまれな人だろうと思います。
そして、ごくごく稀であっても問題が出ないと言うだけで、体に良い影響とは思えません。


それでも10歳前後でポアント(トウシューズ)を履く子供はいると思います。
そんな時
脚に痛みがあるとか
なかなか立てないとか
上手に踊れないとか
テクニックが身につかないとか
そんなことがあったら、ポアントを休んで普通のバレエシューズでのレッスンを増やして下さい。
トウシューズは筋力で立ちます。
バランスで立っている訳ではありません。
体を作って筋力を作ってからにしてあげて下さい。
お願いします。




■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>
"35歳からのバレエ入門"

プリエで腰を引くとターンインになります。

読了までの目安時間:約 3分

大人からクラシックバレエを習い始めると色々と注意されることがあります。
多くの人が同じようなことを言われることが多いんですが、中でもプリエに関することが多い。
(プリエとは股関節・膝関節・足関節を曲げていくことです。)
「膝は爪先と同じ方向に」については書きました。
今日は「プリエでは腰を引かない。」とか「プリエで座らない。」などについて書いてみます。


プリエで腰を引かないとはどういうことでしょうか。


立っている時の場所から骨盤を真下に下げていくと、体を支えられないことがあります。
バレエを習い始めた頃は尚更です。
普段、股関節と膝関節と足関節を曲げてしゃがんで行くと、骨盤は後ろに向かい膝は前に向かいます。
この時(普段)、体を支えるのは前ももの筋肉(大腿四頭筋)で、お尻の筋肉(臀筋群)は緩んでいきます。
ところがバレエでは膝は真横に向かおうとします。
この時(バレエの時)、骨盤は後ろではなく真下に向かって降りていくことになります。
真下に骨盤を降ろすために、臀筋群が使われます。
(臀筋群はターンアウトのために使われている。)
臀筋群が使われてターンアウトしながら骨盤が降りていくのがプリエなのに、骨盤を後ろに引きお尻を引いてしゃがんでいくと、脚はターンアウトではなくターンインしてしまいます。


つまり腰を後ろに引くと爪先と膝を外に向けた状態から、ターンインして骨盤を降ろしてしまうことになります。


バレエの基本はターンアウトです。
全ての動きは股関節をターンアウト(外旋)させて使っています。
そのことが脚を高く上げるためにも構造的に必要だし、脚を美しく見せるためにも必要です。
ところが腰を引いてプリエすると、脚はターンアウトではなくターンイン(内旋)してしまう。
全く逆の動きをしてしまうことになります。
これだとバレエにならないと言うことで、腰を引かないといつも言われてしまうことになります。


腰を引かずにプリエするのは最初は難しいと思います。
先ずは踵にも重心を載せて、ドゥミプリエ(途中までのプリエ)を練習することです。
ドゥミプリエでは踵側の筋肉を使いやすいので、臀筋にも力が伝わりやすくなっています。
ドゥミプリエの時に踵をあげてしまうと、ドゥミプリエにならないばかりか、前ももばかりに力がはいってターンアウトしずらい使い方になります。
気をつけて下さい。




■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>
"35歳からのバレエ入門"

10歳過ぎたら自分で説明してもらう。

読了までの目安時間:約 4分

整体院に小学生でバレエをやっている子が来ることがあります。
お母さんと一緒に来て、レッスンのことやバレエのことを聞いて行きます。
個人セッションと言うメニューがあって、体の歪みを見たり、股関節の硬さを見たり、ストレッチの方法を教えたり、ターンアウトやプリエや肩をあげないことなどの指導をしたりします。
もちろん僕はバレエの先生ではないので、違うアプローチになります。


「はい引き上げて」とか
「軸を感じて」とか
「爪先を外に」とか
「膝と爪先を同じ方向に」とか


そんなバレエの先生と同じような言い方はしません。
一人一人の体の使い方の特徴(習慣・クセ)を見て、アドバイスや指導をするようにしています。
そんな時一つとても気にしていることがあります。


自分のことを自分で説明してもらう。


と言うことです。
特に10歳以上になったら、必ず自分の言葉で話をしてもらいます。
親御さんが一緒に来ると、半分位のお母さんは子供の説明を始めます。
この子はこんな風になるとか、こんな風に体を使っているとか、レッスンの時はこんな風に指導されているとかです。
それはそれで熱心で良いことです。
でも、10歳になったらもう自分で自分の言葉で説明してもらいます。
そこから始まりだからです。
そこからしか始まらないからです。


バレエは自分で自分の体をコントロールする体を使う芸術です。
大切なのは自分でコントロールするというところです。
自分でコントロールするためには、自分で感じなければ始まりません。
今出来ていないことを、自分としてはどんな風に感じているのか。
そしてそれを先生はどんな風に言っているのか。あるいは言われたと聞いたのか。
お母さんがどう理解したかではなく、本人がどう理解したかなんです。
そんなこと先生は言ってないわよ、と言っても意味がないんです。
そう本人に聞こえたのなら、どうしてそう聞こえたのか、それはこういうことを言っているという解説をしなければいけません。
本人が受け取ったことしか、本人には知覚も体感もできないんですから。
そしてもう一つは。
自分で考える力をつけていくことが大切と言うことです。
スタジオでももちろん、舞台の上ではダンサーは一人です。
自分で自分がどうなっているのか、どうすれば良いのかどうしないといけないのか。
それを考えるのは自分です。
自分で考える習慣をつけていかないといけません。


だから自分で話をしてもらいます。


話を聞いて絶対に怒ったりしません。
それは変だと言ったりしません。
なるほどぉ、そう言われたんだねと確認する所から始めます。
そして動いてもらう。
動きと自分の感覚が合っているのか、まだ合っていないのか。
そこからアドバイスも始まります。




■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>

ターンアウトは、「爪先を横にして、膝を爪先と同じ方向にすること。」ではありません。

読了までの目安時間:約 4分

今回はバレエの話です。
よくバレエの先生がレッスン中におっしゃることがあります。


肩を下げて。
もっと引き上げて。
軸を感じて。
プリエで座らない。
爪先を開いて(横にして)膝は爪先と同じ方向 等々


分かるようで分からない。
分からないようで分かったりする。
でも、誤解が多いのも事実です。
特に最近気になっているのがこれです。


爪先を開いて(横にして)膝を爪先と同じ方向にして。


バレエでは脚は常にターンアウトするように言われます。
ターンアウトとは股関節を外旋(外に回し)することです。
結果として爪先は外に向き膝も外に向きます。
1番や5番で立っている時もターンアウトはしています。
そこからプリエしたりする時に、「爪先を外に開いて膝と爪先は同じ方向」などと言われます。
大人からバレエを始めた人は、プリエをしていく時に爪先は外に開いていても、膝が前方向に動きやすいからです。
でもこの指示ちょっと誤解されやすいと思います。
実際、誤解したまま身体を使っている人が多い。


プリエする時などに膝を爪先同じ方向に出そうと意識しても、膝は爪先と同じ方向には行きません。


例えば普通に立った時に膝を曲げていくと、膝は爪先とだいたい同じ方向に出ます。
膝を爪先と同じ方向に出そうとしなくても、です。
と言うことは膝を真っ直ぐ出せば膝は爪先とだいたい同じ方向に出るようになっていると言うことです。
そりゃそうですね。
普通に歩いている時に爪先と膝はだいたい同じ方向です。
だから


爪先を外に向けた状態で立ってプリエする(膝を曲げる)時
膝を爪先と同じ方向に真っ直ぐ動かそうとすると
股関節のターンアウト(外旋)を気にしていないので
膝は前に出て行くことになります。


???ですね。


ではどうすれば良いのか。
ターンアウトするんです。
そのまんまです。


1番で立ってプリエしていく時
股関節をターンアウトに使いながら
股関節と膝関節を曲げていきます。
そうすると
結果として
膝は爪先と同じ方向に出ていきます。
根元(股関節)がターンアウト(外旋)していくんだから、爪先よりも膝が先に外に向きます。
爪先は、膝から下がそのまま捻らないで普通にまっすぐ使っていれば、膝と同じ方向を向きます。


言い方の問題なんだろうと思います。
膝を爪先と同じ方向に出して。
ではなく
「膝をターンアウトしながらプリエ。」
とか
「膝が外に回れば爪先と同じ向きになります。」
とか
「股関節が周りながらプリエ。」
とかです。


アラセゴン・てあて整体スクール
※ターンアウト=左右の下肢を股関節から外旋させる運動。
※1番・5番=バレエで脚を揃えて立っている時の足のポジション。
       1番は左右の踵がついて、爪先が外に開いている。
       5番は左右の爪先と踵がついて、横に並行になるような位置になっている。




■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>

バレエの靴問題

読了までの目安時間:約 2分

バレエをやっている人は普段どんな靴を履けば良いんでしょうか。
もしくはどんな靴は履かない方が良いんでしょうか。
ひとつはっきり言えることがあります。


爪先に余裕があってブカブカで
足を入れる履き口が広くて
脱いだり履いたりしやすい
大きめの靴は
絶対ダメです。


普通の靴でも
踵を踏んで履くのはダメです。
紐靴を紐ナシで履くのもダメです。
出来ればミュールのようなストラップの無い靴もダメです。


アノ靴はだからダメです。
履きやすいのは分かります。
脱ぎやすいのも分かります。
軽いし。
でもダメ。


理由は幾つかあります。
爪先を持ち上げてしまう。
脱げないようにするためです。
そのまま歩くと足指を使わない歩き方になります。
前腿を使って膝を持ち上げるようになります。
バレエとは真逆の使い方です。
(普段でもですが。)
足首を曲げたまま歩いてしまいます。
これもブカブカの靴が脱げないようにするためです。
これも前腿を使う歩き方になります。
バレエとは真逆の使い方です。
脱やすいので、足が靴の中でグラグラして、足首捻挫の危険があります。


脱いだり履いたりしやすいのは分かります。
でも、バレエをしてるならやめた方が良い。
本当は普通の人もやめた方が良い。


ではどんな靴が良いか。
足のサイズにあった靴で、紐で締めるタイプ。
脱げにくい靴が良いです。
(小さすぎるのがダメですよ。)




■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>
35歳からのバレエ入門 >>>

ポアントで立ちきることが出来ない。

読了までの目安時間:約 4分

今日は一般的な整体の話ではなく、クラシック・バレエを習っている方の話です。
個人セッションに来た方からの質問でした。


「 ポアントで立ち切ることが出来ません。 」


それが質問でした。
バレエをご存知ない方のために書いておくと、ポアントとはトウシューズのことです。
バレエの舞台などで女性が履いている、先が点(ポアント)のようになったバレエ用の靴です。
バレエをやっている人の間ではポアントと言うのが普通です。
「ポアントに立ちきることが出来ない。」と言うのは、トウシューズを履いて足首を伸ばし爪先を伸ばした上に立つことが出来ないと言うことです。
とは言ってもトウシューズを履いてその先の上に体を乗せて立ってはいます。
問題は。


足首が伸びない。(爪先が伸びない。)
膝が曲がってしまう。
腰が引けてしまう。(股関節が曲がる。)


と言うことです。
どんな状態だろう思って、先ずはバレエシューズ(柔らかいバレエ用の靴)で1番でプリエをしてもらいました。
(プリエは股関節・膝関節・足関節を曲げていく動作=結果的に腰がおります。)
そう言うことか。。。
問題がここにありました。
ターンアウトが出来ていません。
(ターンアウトとは股関節の外旋を続けること。)
爪先は外を向いていますが、プリエをしていくときに膝が前を向いている。
確かめるためにトウシューズを履いてプリエしてもらいました。
同じです。
膝が前を向いています。


トウシューズを履いてルルベで立つ時に、足首や膝が曲がっている人はターンアウトが出来ていません。
ターンアウトをしていると、下肢の後ろと内側の筋肉を使います。
そのことで膝も足首も爪先も伸びます。
ターンアウトがないと膝は前を向き、爪先の上に乗り込む格好になります。
これだと頭と上半身と下半身の前後の関係から、足首か膝か股関節を曲げないとバランスが取れません。
また、前腿を使うため脚が太く見えてしまいます。


トウシューズを初めて履く時のレッスンはエシャッペです。
エシャッペとは5番から2番ルルベに立つ運動です。
(5番=足を前後に重ねた位置、2番=足先が左右に広がった位置)
この運動は脚の内側を使ってターンアウトを強くしている運動です。
トウシューズの練習がエシャッペから始まるのは象徴的ですね。
この方の場合はポアントで立てるようになるために必要なことはターンアウトでした。
バレエのレッスンはターンアウトが前提(デフォルト)です。
特にトウシューズのレッスンのときのエシャッペは大切です。
エシャッペの時に5番から2番ルルベになった時に、足の甲が外を向いているか。
そこから5番に戻る時に、踵が後ろを向かず中心に向かって真っ直ぐに戻ってくること。
膝は途中で一度も前に向かないように。
そうすることが大切です。
ようするにバーレッスンが一番大切と言うことですね。
(バーレッスンはバレエの稽古の前半にバー=棒を持ってその場で動く練習のこと)




■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>
35歳からのバレエ入門 >>>

たまにはダンスの話

読了までの目安時間:約 5分

てあて整体院にはクラシックバレエやダンスをしている患者さんが多くいらっしゃいます。
プロもアマもいます。
それはたぶん僕自身がダンスを現在もやっているからだろうと思います。


26歳の時に初めてジャズダンスのクラスに行きました。
1984年でした。
キャッツを観た僕に何故にキャッツ?と聞いてきた同僚女性に、ダンスに興味ありと答えたところから始まりました。
当時サラリーマンでした。
ならば自分の通っているジャズダンス・クラスに来ないか?
現在、新しくクラスを始めたばかりで鋭意生徒募集中であると言う。
そうですか。
行きましょうと言うことで行きました。
愕然。
でした。
クラスに来ていた人たちの殆ど全員が「土」の字になってストレッチしています。
(開脚180度で前に倒れ腹も胸も頭も床にべったりついている。)
皆さんプロ的な感じだったんですね。
運動について”だけ”は自信がありましたが、その自信が崩壊しそうでした。
と言うことでダンスを始めてみることにしました。
大学までは体育会剣道部でしたので、全く畑違い。
でも、面白くすぐにのめり込みました。
以来31年です。
長いですね。
長い。
そして今も踊っています。
踊れんの!?
と思うでしょ。
他人のことならそう思います。
その年齢で踊れんの?
踊れます。
これが意外に踊れるんですね。
もちろん疲れます。
20代30代とは比べものになりません。
でも、疲れるまで踊れる時は調子が良い時です。
調子が悪い時は疲れるまで踊れません。
年をとったなぁと思うのはそういう時です。


ダンスをしている患者さんの気持ちは痛いほどわかります。
大人からクラシックバレエやダンスを始めたら、最初はてんでダメです。
それまでの自分の常識が通用しません。
出来たと思ったら出来てません。
出来ていないと思ったら出来ていたりして。
31年前初めてのクラスで床に長座した時、背中を出来る限り丸くして腕を前に置いておかないと後ろに倒れました。
なぜ前に体が傾くのかがわからなかった。
脚をあげようとすると80度くらいしか上がらない。
それ以上にあげるための筋肉の存在が全く判明しない。
あるいは筋肉が痛いだけ。
無理だ!
と思いました。
それでも5年10年と続けていると、意外や意外これが少しずつ変化していきますね。
長座で座れるようになるし、開脚も140度くらいは開くようになる。
そして現在に至っております。
だから何をどうすればどうなるかは分かります。
最初は言葉ではなかなか説明出来ませんでしたが、最近は割合と解剖学用語を使っても説明できます。
もちろん一般的な言葉でも説明します。
ダンスをやっているからと言って解剖学用語は知らない人が一般的ですから。
プロダンサーも診ています。
開業して3日目に来た殆ど最初の患者さんがプロダンサーでした。
(1日目は患者さんゼロ、2日目の患者さんは知り合い)
以来15年、ダンサーの体を見ているので、自分の体験とも合わせて分かることも多い。
本番前2週間だとこんな感じ。
本番前2ヶ月だとこんな感じ。
痛みの場所によって原因もある程度は似てくる。


ダンスのことで聞きたいことがあったら質問して下さい。
公開して良いものはお答えします。
知りたい人が沢山いると思います。


ダンスの話はまた書きます。


■ ■ ■ ■ ■ 手技 WS セミナー ■ ■ ■ ■
骨格調整専科 募集中 !! >>>
マッスルエナジー・テクニック セミナー >>>


■ ■ ■ ■ ■ アレクサンダー・テクニーク ■ ■ ■ ■ ■
【感じる姿勢と使い方】 NHK文化センター 光が丘教室 >>>


■ ■ ■ ■ ■ ストレッチ教室 ■ ■ ■ ■ ■
コア・ストレッチ教室 東京・六本木 >>>
コア・ストレッチ教室 名古屋 >>>


■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>
35歳からのバレエ入門 >>>

痛みがあるときにレッスンをしても良いのか?

読了までの目安時間:約 6分

ダンスやクラシック・バレエのレッスンについて、あくまでもダンス歴30年・整体師歴15年で現役の個人的見解です。
解剖学的とか生理学的とかではなく、感覚的な話になると思います。
どうするか迷っている人は、書かれていることを参考にして、自分の判断で決めて下さい。


セッションハウス


今日、約2か月ぶりにダンス・レッスンに行きました。
セッションハウス伊藤直子さんのコンテンポラリー・ダンスクラス。
激しい動きではなく、体と対話しながら細部を一つずつ、そして全体を動かしていくクラスです。


何故、一ヶ月半ぶりになってしまったのか。
実は9月8日に現代舞踊協会の舞台で踊った後、少し膝を痛めていました。
しゃがんだり大きく曲げたりすると、右膝が痛みます。
ちょうどそれまで舞台のリハーサルが続いていたので、しばらくレッスンを休んで仕事に専念することにしました。
どうせ2週間もすれば痛みも引くだろうとタカをくくっていました。
それが3週間経っても4週間経っても痛みが引かない。
マッサージやストレッチやテーピングをしてケアをしていましたが、様子があまり変わりません。
そうこうするうちに筋力が落ちてきた感覚がありました。
そうなると今度は筋力低下によるアライメントのズレや、踏ん張りがきかない感じもします。
まずいなぁ。
どうしよう。。。
と思っているうちに時間が過ぎていきます。
11月に入るころには痛みは少し引きましたが、違和感がある。
動くとちょっと引っかかるような感じ。
こうなってくると「調子が良くなったら行こう。」と思い始めました。
そうこうしている内に11月も末になってしまいました。


こりゃそろそろマズイ。


違和感も少しの痛みもあるけど。
今日は時間が空いているし、直子さんのクラスだしと思ってレッスンに行きました。
レッスン前は違和感はありました。
ちょっと引っかかるような、大きく曲げると痛みを感じるような。
それに古傷の左腰も収縮して軽い痛みがありました。
でも、今日は行っとかないとと思って行きました。
結果は。
良かった。
大丈夫でした。
膝は軽くなり、腰も軽くなりました。
と、言ってもたぶん明日には痛みが出てくると思います。
でもそれは仕方がない。
年齢から考えても、骨の状態を考えても、翌日に痛みが出るのは普通です。
(腰部変形性脊椎症で軽いすべり症、ヘルニアの疑いがあります。)
それでも行っておく方が良いと判断して行ってみて、思った通りだった。


先ず膝の痛みについて。
動かした感覚と自分で触診した感覚から、右膝内側の半月板が薄くなっていると判断しています。
骨の変形ではないように思います。
半月板が薄くなると、体重が掛かっているので内側の靭帯や腱や筋膜が縮みます。
日本人に多いちょっとO脚的な位置関係です。
そうやって膝の内側を縮めたまま動かしていると、炎症や筋疲労の疲労物質がたまったりして痛みが出ることがある。
硬くなった靭帯や筋膜や腱は血流も悪く、組織細胞の新陳代謝も良くない状態が続きます。
そうやって少しずつ痛みが出る状態が作られている。


動くことは血流を促すことに繋がります。


ダンスは膝をひねる可能性もあります。
特に股関節が硬く可動域が小さいと、つま先を外に向けた時に膝が相対的に内側に入って膝で捻ることになってしまうことが多い。
今日のクラスではそこに注意しました。
伊藤直子さんは身体に無理はさせない、でも極限までストレッチしたり動かしたりします。
そのバランスがとても良いと思っています。
だから、生理的出ない動きではない動きで、大きく身体を使ったり動かしたり出来る、と思っています。
それもあって復帰最初のクラスにと考えました。
もっと無理するのも大好きなんですが、そこは大人として真っ当な判断をしてみました。
(ホントは早く無理もしたいけど。笑)


膝が痛い人はとにかく、膝をひねらないこと。
動かすことは大切です。
半月板や膝の周りの腱や靭帯は、血管があまり分布していない組織です。
動かすことで水分や酸素が運ばれます。
また硬さも緩和される。
骨の変形があっても同じことだと思っています。
(もちろんお医者さんに止められてる人はそうして下さいよ。)


腰は動かすしかないと思います。
変形性脊椎症で腰椎すべり症でヘルニアの疑い。
そういった診断も大切ですが、僕の場合は体感を大切にします。
痛みが出る時は、筋肉が硬くなって動きが悪くなった時です。
レッスン後や酒飲みが続いた後など、筋肉の状態が悪くなっている時。
そんな時に一番良い対処方は、歩くことです。
歩けば数日で腰痛は改善します。(僕の場合)
つまり動かすこと。
ダンスレッスンの場合は翌日に歩いたりストレッチしたりして、疲労物質を流し柔らかい状態を回復させれば大丈夫です。
当日のお酒は出来るだけ避けたほうが良い。
でもまあ、これはね。(笑)


と言うことで、参考になりましたか。
患者さんの場合は、直接触れて話を聞いて状況を聞いて、どうすべきかお話します。
自分で判断する時には、自分の身体の状態をよく観察して下さい。




■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>
35歳からのバレエ入門 >>>

ストレッチ ~ ウォームアップとクールダウン ~

読了までの目安時間:約 4分

何度か色々なところで書いていますが、寒くなって来たのでまた書きます。
ウォームアップとクールダウンは別です。



バレエ・レッスン前や運動をする時のウォームアップと言えば、入念なストレッチだと思っている方が多いと思います。
でもそれちょっと違う。
ウォームアップはウォームアップです。
筋肉の温度を上げて血流を良くし、筋肉を柔らかくして伸び縮みしやすい状態にする。
ついで心肺機能も上げておくと言うものです。
例えば昼寝をしていて起きた途端にジャンプを飛べって言われたって危なくてしょうがないですよね。
飛ぶ前に筋肉と関節を動かして、飛んでも大丈夫にしておくと言うことです。
短時間でウォーミングアップしたければ、縄跳びや近く走ったり、その場でジャンプをしたりも良い運動です。
スポーツクラブでのレッスンや運動なら膝下にシャワーを当てるだけでも全然違います。



でも、大人からバレエや何かの運動を始めた人はストレッチも併用して下さい。
一日座って仕事をした帰りや、朝早くからお弁当と旦那の朝食・洗い物が終わったら洗濯して干して飛んできた。
みたいな後はウォームアップの後にストレッチもしておいて下さい。
いきなり動くのはちょっと危ない。
でも、子供のバレエは別です。
あんまり長い時間ストレッチで筋肉を引っ張り過ぎると、筋肉の反応速度が遅くなってレッスンに良くなかったりします。


クールダウンはその逆です。
筋肉の温度を下げること。
筋温を下げることによって疲労物質の新たな産生が減ります。
それとストレッチ。
ストレッチすることでレッスン中の疲労物質が流れます。
次の日に疲労が残りにくくなる。
そして関節可動域を広げる効果もあります。
レッスンや運動中の筋肉への刺激(伸ばしたり縮めたり)によって、レッスンや運動後は筋肉の反応速度が遅くなっています。
その上筋肉は暖かく伸び縮みしやすい状態にある。
レッスンや運動が終わったらゆっくりストレッチすることで、いつもより筋肉が伸びやすくなっている。
ゆっくり伸ばして可動域を広くして下さい。


ただし、伸ばしすぎは禁物です。
筋繊維を傷つけるほど引っ張ってはいけません。
ゆっくり痛気持ちイイくらいまで伸ばして下さい。
特にバレエをしている大人の方は、お尻の筋肉と内股の筋肉は、ターンアウトでよく使っているので固くなっていることがあります。
少しずつ伸ばすことで、筋肉の状態もよく保つことが出来ます。


※この記事は大人からバレエを始めた人向けに書いたものです。
 整体師やこれから整体師を目指す方は参考にどうぞ。


■ ■ ■ ■ ■ 大人バレエな皆さんのテキスト ■ ■ ■ ■ ■
大人から始めた人のための『今すぐ出来るバレエのコツと身体の使い方』 >>>
35歳からのバレエ入門 >>>