名古屋でアレクサンダー・テクニーク グループレッスン
来週、6月18日(火)に名古屋でアレクサンダー・テクニーク グループレッスンをやります。
アレクサンダー・テクニークは聞いたことがあるけど受けたことはない人や、気になっている人は受けに来て下さい。
今月のテーマはアレクサンダー・テクニークって何!?です。
イントロセミナーでアレクサンダー・テクニークの解説とワークを行います。
体の使い方が上手くいかないことがある。
楽器演奏やダンスや趣味をやっていて、ちょっとギクシャクすることがある。
今まで出来ていたことが上手く出来なくなった。
クセが抜けない。
姿勢が悪い、姿勢が気になる。
などなど
気になる人は来て下さい。
アレクサンダー・テクニーク @ 名古屋
日時 : 2019年6月18日(火)17:30~19:00
場所 : 名古屋市短歌会館(伏見駅1分)
名古屋市中中区錦 2-13-22
料金 : 3,000円/人
定員 : 4名(1人でも開催します。ただし1人の場合は1時間)
問合 : teate@nifty.com
03-3922-7230
寝ながら本を読むと疲れる。
ワークの後はこんな感じ。
肩腕首などが楽になったようです。
習慣的な行動や考え方
アレクサンダー教師になっていろいろなことが変わりましたが、一番変わったのは「習慣的な行動や思考から離れる」と言うことだと思います。
アレクサンダー・テクニーク教師は習慣的な行動や思考から離れる訓練を長い期間している、と言うのは3年前の日本アレクサンダー・テクニーク協会の集まりで大先輩の教師から聞いたことでした。
そう言うことをやってきていましたが、言葉にして始めてああそう言うことだったと納得し得心したのでした。
習慣的な行動や考え方はとても便利なものですが、とても厄介でもあります。
日常的なことをするにはとても便利です。
いちいち考えなくても良い。
立ったり座ったりご飯を食べたり歩いたりパソコンを打ったり。
それぞれの運動は実はとても複雑なものですが、どうやってやれば良いかおおよそのことは頭の中に入っている。
一連のプログラムとして出来上がっている感じです。
でも、それが上手くいかなくなった時にはとても厄介です。
プログラムの中になにか必要がないことが組み込まれてしまったら、どうやったって上手く行きません。
立つときにはこうすると言うプログラムの中に不要なものが入っっていたら、いつも通りに立つと不要なものが含まれてしまう。
上手く立つと思っても、立つの部分にいらないものが含まれているので、上手くいかない。
変な話です。
厄介です。
また何かにハマリ込んだ時にも厄介です。
自分ではやっていることが、習慣的な考えや行動と思わないからです。
どうしてだろう上手くやろうと思っているのに出来ない。
そんなことが良くあります。
普段は大丈夫なんです。
でも厄介なことになった時に活躍するのがアレクサンダー・テクニークだと思います。
なんかそんなに大したことじゃないんだけど何か違う。
そんな時に活躍します。
上手く行くと、あれっこんな感じだっけとか、これで良いんだっけ、みたいになることが多い。
それまで出来ていたことに不要なものが加わっていたのが、不要なものが取れただけだったりするからです。
何か新しいことをすると言うより、習慣的になっていた動きや考えを見直して、何かをやめてみると言うアプローチだからです。
そうやって歳を取って色々経験して来たことを見直すのは、けっこう面白いものです。
アクティビティー
アレクサンダー・テクニークは上手くいかない体の使い方を上手く行くようにしたいとか、もっと軽々と動きたいとか、なんとなく上手くいかないことを改善したいと言う人に受けてもらっています。
自分の使い方のワークとか、自分の使い方と言ったりもします。
ようするに何か上手くいかないことを、上手く行くように、アドバイスしたりコーチしたりみたいなことをします。
普通とはちょっと違う方法ですけど。
いろいろな方法を使ってアドバイス的なことやコーチ的なことをしますが、気になっているそのことを題材に実際にやってみることをアクティビティなんて言います。
楽器演奏が上手くいかない音楽家の方は実際に弾いてみたり。
ダンスが上手くいかない方は実際に動いてみたり。
そんな中、今日はこんなことをしました。
寝ながら本を読む。
どっちがビフォーでどっちがアフターか。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、上がビフォーで下がアフターです。
ご本人はいろいろと感じて頂いて、あああああああああみたいな感じでしたけど。
この格好になる前に幾つかのことをしました。
ハンズオンと言う手法(手で触れる)を使って、体の感覚を呼び戻し、自分の今の状態を感じた後に、この姿勢をしてもらいました。
アレクサンダー・テクニークは、習慣的な行動や思考から離れる練習をします。
普通こうするでしょとか。
これ以外は考えられないとか。
こういう時はこうするとか。
そんな知らないうちにやっている、「今までと同じ何か」からちょっと距離を置いてみる練習です。
横になって本を読む時は、自然にこうなる。
と言うのをもう一度見直してみます。
横になる前に自分の状態を確認。
楽なんだったら、その楽を感じたまま横になっていく。
結果、横になったら楽ではなくなっていたのなら、どこかで楽がなくなるところがある。
そこ。
そのなくなるところ、がポイントです。
そうやって、ちょっと自分を見つめ直す時間は実はとても贅沢な時間なのかもしれません。
ゆっくり自分を感じながら何かをしてみる。
今日もそうやって、寝転んで本を読む、をやってみました。
アレクサンダー・テクニークはアレクサンダー・テクニーク教師が教えます。
荒木もアレクサンダー・テクニーク教師です。
体のことや自分のことやクセや行動に興味があったら連絡下さい。
アレクサンダー・テクニークの集まり
2019年6月1・2日両日
日本アレクサンダー・テクニーク協会の集まりに行ってきました。
これで4年連続して参加しています。
京都・東京・神戸と来て今年は東京でした。
年に1回、沢山のアレクサンダー教師の先輩や後輩と会うのはとても楽しいことでした。
アレクサンダー・テクニークはいろいろな言い方をされますが、4年前のこの集まりで「習慣的になった行動や考え方から離れる」という言葉を聞いて、なんだかすごく納得した記憶があります。
この集まりも習慣的な行動や考え方に流されないで、自分たちの目で見て体で感じ頭で考えながら続いているのがすごいなぁと思います。
20年前まで会社勤めをしていて、超サラリーマンだった身としては、特に感じるのかもしれません。
昨日は書籍を出版された先輩の話を聞きました。
出版不況なんて言ってますが、実はそんなことはなくて、売れる本は売れるんだなぁと思いました。
そこには出版するためのノウハウがあり売るためのノウハウがある。
出版するに値するメソドや理論があれば、きちんと手続きを踏んで行けば読者の手に取ってもらえる可能性があることが分かりました。
荒木が出版するということではありませんが、将来はそんなことも考えられたらなと思ったりしました。
整体師もそうですがアレクサンダー・テクニーク教師も殆どはフリーランスです。
会社勤めの人とはどこかが違います。
服装や休日や日常の過ごし方は、具体的な違いとして分かります。
スーツは着ないし仕事と休みが混在していたりします。
でもそれとは違って、考え方の違いがあります。
考え方の違いは言葉には実はしずらい。
根本的な違いがあるように思います。
会社勤めを辞めて10年くらい経った時にそのことを感じた記憶があります。
会社を辞めて10年くらいは見た目や時間の過ごし方はフリーランスでしたけど、考え方はフリーランスになっていなかったような気がします。
順応が遅いのかもしれませんけど。
今は辞めて20年近く経ったので、かなりフリーランスになったかなと思います。
どことは言えませんけど。
そう言えば会社を辞めて起業しようと思った一つの理由もそこかもしれません。
雇われではなくフリーランスで生きられるのか。
若気の至りですかね。
でもそんな気分もありました。
もう少ししたらフリーランスの気持ちも分かるのかもしれません。
まだ分かってないのか!と言われそうですけど。
京都と神戸の先輩アレクサンダー教師
アレクサンダー教師はどうしてピアニストもバイオリニストもダンサーも俳優も乗馬の選手も見られるのか。
アレクサンダー・テクニークにはさまざまな人が受けに来ます。
荒木のところにも本当にいろいろな人が気まました。
ピアニスト、バイオリニスト、ギタリスト、声楽家、ダンサー、俳優などなど
アレクサンダー教師はこれらの人たちにアレクサンダー・テクニークを教えます。
受けに来る人たちは生徒さんと呼ばれ、アレクサンダー・テクニークの使い方を学びます。
でも、アレクサンダー・テクニーク教師はピアノやバイオリンやダンスなどの専門家ではありません。
もちろんそれらの専門技術を知っていたり自分自身もやっていることもあります。
でも全てをやっているということはもちろんなく、ひとつひとつの技能については門外漢です。
では何故、アレクサンダー・テクニーク教師はピアノやバイオリンや声楽のプロでもないのに、ピアニストやバイオリニストや声楽家に教えることが出来るんでしょうか。
一言で言えば、それら全ての人に共通することのプロだからと言えます。
それら全ての人に共通することって何でしょう。
ピアニストでもバイオリニストでも、声楽家でもダンサーでも俳優さんでも。
共通しているのはそれぞれの体やその人自身を使って何かをしているということです。
その人自身や体の使い方が共通していることなので、そのことについてアレクサンダー・テクニーク教師はプロだと言えます。
でも、それぞれの体の使い方は違います。
バイオリンの弾き方とピアノの弾き方は違います。
ピアノの弾き方とダンスの踊り方は違います。
それのどこに共通している部分があるんでしょう。
視点を少し変えてみると分かります。
ピアノもバイオリンも指の曲げ伸ばしをします。
では、ダンスと声楽にも共通する部分があるんでしょうか。
筋肉を使っているという点と何かをしようと思ってしているという点です。
アレクサンダー・テクニーク教師はピアノやバイオリンやダンスなどの、それぞれの技法を教えているのではありません。
その人自身の使い方を教えています。
自分の使い方。
自分で自分をどう使うかという方法。
そんなの分かってる!
はい。
確かに。
分かっている。
つもりになっている。
だって、分かっているんなら出来るはずでしょ。
でもそれが出来ない。
つまり自分で自分を使って上手くいったと思っているのに、上手くいかないからアレクサンダー・テクニーク教師が登場する訳です。
分かります!?
人には独特な自分の使い方があります。
何かをやろうとするとつい出てしまうクセのようなもの。
そのクセに気づいて、気づいたクセをやめてみる。
そういう手法をとったりします。
やってることをやめるんだから、新しい何かを教える訳ではない。
だからピアニストだってダンサーだって教えられます。
新しいピアノの弾き方や新しい踊り方を教えるのではなく、今やっている無用なことをやめるお手伝いをする訳ですから。
でも、やらなくても良いけどやっている何かもそれぞれの技法やテクニックでしょ。
確かにそうです。
それをどう見つけるのか。
テクニックや技法の見極めが必要か。
いえいえ。
テクニックや技法では見極めません。
不要であったりいらないテクニックや技法をしてしまう時に独特の体の使い方を見極めます。
そう、今、ここ、これこれ、みたいな。
そんな瞬間を捉えます。
アレクサンダー・テクニーク教師は、そういう見極めの訓練は受けています。
だからダンスが踊れなくてもピアノが弾けなくても指導することが出来ます。
選択は自分にある
呼吸の勉強をしている患者さん。
いつも色々な話をします。
整体を受けた後にアレクサンダー・テクニークのワークを少しだけやったりします。
今日はアレクサンダー・テクニークの話も少ししました。
アレクサンダー・テクニークを一言で言うと「レディネス」
ふたことで言うと「インヒビションとディレクション」
アレクサンダーさん本人に誰かが聞いたら、そう答えたという逸話があります。
レディネスって何でしょうか。
準備されている状態。
でも何かに対して準備されていると言うより、なにに対しても準備されている、全てに開かれた状態。
と思っていた時期もありました。
でも、今は少し違います。
準備をする前の状態。
言葉にするのは難しいですね。
では、インヒビションとディレクションは何でしょう。
インヒビションは抑制などと言いますが、立ち止まることのように捉えています。
何かの刺激にたいして起こしてしまう、習慣的な考えや習慣的な行動を、一旦立ち止まって、本当にそれは必要なのか、そうでなければいけないのかと感じ直す余裕を持つための、立ち止まり。
ディレクションは自分が生まれながらに体に持っている動きの質を表す方向性。
体は縮こまるようには出来ていなくて、どちらかと言えば外に向うような方向性が備わっている。
それを思い出すことをディレクションと。
ポイントは選択出来るということです。
何かをするときに、コレしか出来ないというのは嫌ですね。
ひょっとして他にも方法があるかもしれない。
キーボードを打っていると肩に力が入る。
どうしても入ってしまう。
他に方法がない。
というのだと嫌ですね。
キーボードを打っても肩の力が抜けていることがあったとしたら。
そりゃ抜けている方が良い。
と思います。
でも、ポイントはその先にあって、肩の力を抜いても出来るし、肩に力を入れても出来る。
どちらを選ぶか選択することが出来る。
ここがポイントだと思っています。
良い悪いとか常識とか。
時と場合によって変わります。
こうするのが常識とか、こういう時はこうするのが良いとか。
時と場合によって変わるかもしれません。
いつもこうだと思っていることから抜け出して、自由に選ぶことが出来るとしたら。
いろいろと楽になって来るような気がします。
というような話を患者さんとしました。
ハンズオンワークというアレクサンダー・テクニークの手法を使いながら。
そうすると体でも感じ、頭でも考え。
いろいろと納得して自問したりしながら帰られました。
良いワークだったかなと思います。
セラピストのためのアレクサンダー・テクニーク
今日は宇都宮ここからいふ広場さんでアレクサンダー・テクニークのグループレッスンでした。
参加された方々全員がクラニオセラピーのセラピストさん達です。
ここからいふ広場でやっているセラピスト養成コースで、荒木の解剖学とアレクサンダー・テクニークと体の使い方などの講座を受けるように!と言うことになっていて定期的に伺っています。
今日は4人の参加でした。
今回の要望はクラニオをしているときの姿勢について。
既に何度かアレクサンダーのレッスは受けていただいている方々でしたが、やっぱり目の前にクライアントさんがいると変わるとか、新しい手技などをやろうとすると変わると言われました。
そこで先ずは自分に居ること、自分を感じること、今ここを感じること、をテーマに始めました。
写真のように目の前に誰もいないで立っている時には、自分に居ることも難しくありません。
自分に居る、とは自分の感覚を忘れず、新しい刺激に無意識に反応しない、ような状態のことを言っています。
このあとそれぞれの前に一人ずつ患者さん役として寝てもらいました。
そうすると、つい目の前で寝ている人に気持ちが言ってしまう。
体も前のめりになってしまったりします。
先ずはこの目の前の患者さんと言う刺激に対して、自分で居られるか。
そんなことをしました。
ハンズオンワークをしたり声かけをしたりして、自分がどうなるのかを感じてもらうことも大切な経験になると思います。
次はセラピーをしている時をテーマにしました。
先ずはいつも通りに相手の首頭に手を置きました。
次に自分に居ることを最優先に、相手の首頭に手を置いてもらいます。
この時点で既にやっている側は、背中や首が楽になり手を当てるのがスムーズになったとのことでした。
受けている人の感想としては、いつも通りよりも手が柔らかくなったと言うことでした。
ここでハンズオンワークをし幾つかのアドバイスをしました。
体は部分全体を使うことや、手や腕や背骨のマッピングなど。
そしてもう一度立って、座るところから始めて触れてもらいました。
今度もやっている側は少し背中や首の後ろが楽になって、手がフィットするようになったとのことでした。
受け手は手がスムーズに入ってきて、密着度が上がり頭がフワッと軽くなったように感じたとのことでした。
本人達は写真を見ていなかったので、上の写真と合わせて見てもらうと、わぁぁぁぁ!!と驚きの声。
二回とも少しずつ楽にはなっていたけど、見た目がこんなに違うとは思ってもみなかったとのことでした。
背中を伸ばすとか、首を楽にとか、そういう指示ではありません。
先ずは自分に気が付いていること。
目の前の患者さんやクライアントさんという強い刺激に無意識的に反応しない。
その上でディレクションと呼ばれていることなどを頭に置いて、体全体を使ってセラピーをやっていく。
そんなことを確認して終わりました。
写真で見ると変化は大きいですね。
でもそれよりも自分の体に気がついていることや、無理をそのままにしないことなどが良かったと思っています。
ここからいふ広場での講座は次は5月か6月です。
たぶん解剖学の講座になると思います。
一般の方も参加出来るので興味のある方はFBやこのブログなどチェックお願いします。
アレクサンダー・テクニーク授業がある整体スクール
てあて整体スクールには幾つかユニークな授業があります。
中でもアレクサンダー・テクニークの授業をやっているのは、たぶん日本で唯一だと思います。
アレクサンダー・テクニークも整体学校や整体スクールもあるのに、両方を組み合わせたスクールはありません。
そもそもアレクサンダー・テクニーク教師で整体師と言う人が数人しかいないと言うことが原因だろうと思います。
アレクサンダー・テクニークと整体やカイロプラクティックなどの手技療法は親和性がとても高い。
手技療法は出てしまった痛みをなくしたり軽くしたりします。
その上でアレクサンダー・テクニークは無理のない身体の使い方を知ることが出来ます。
整体師も身体の使い方やストレッチやトレーニング指導をしますが、アレクサンダー教師はまた違ったアプローチをしています。
てあて整体スクールでアレクサンダー・テクニークの授業をやっているのは2つの理由があります。
1つは患者さんの見方やアドバイスの方法の参考にするため。
もう一つは整体師自身が自分の身体の使い方を見直すためです。
アドバイスの方法として幾つかのことを言っています。
一つはマッピング。
解剖学的な身体の見方です。
普段、目から入ってくる情報や常識と思っていることから、本当は動くべきところを動かしていないようなことがあります。
腕と言うと脇から先の胴体よりも細くなったところ、と思います。
見た目はそうでそのこと自体そう思うこと自体が悪い訳ではありません。
でも実際は肩甲骨も腕の一部として上下や左右や前後に動くことを忘れがちです。
それを解剖学のテキストや実際に動かすことで知ってもらう。
アレクサンダー・テクニークではありませんが、アレクサンダー教師も使う手法です。
このマッピングの意味を知って指導するかどうか。
そこは大きなポイントになります。
また、「どうするかではなく、今やっている無駄なことをやらない。」と言うようなアプローチもアレクサンダー的だと思います。
整体師自身が自分の使い方を見直すことは大切です。
毎日、自分の身体を使って整体をする整体師が、身体の使い方が間違っていたら、身体を壊してしまいます。
疲れも大きくなりやすく、せっかく整体師になっても続けられないと言うようなこともあります。
だから自分の使い方を見直す。
開業して長い先生はそれぞれに自分の身体の整え方を持っています。
その一つとしてアレクサンダー・テクニークを受けておく。
誰でも出来るポイントを幾つか書いておきます。
アレクサンダー・テクニークを受けられなくても、抑えておけば身体は少し楽になるかもしれません。
・首を自由にさせておく。
・身体全体を使う。
首の周りが固まっていると、全身の動きに影響が出ます。
首がそこからどんなことも出来る状態。
力が入っていないことを確認しながら施術をしてみます。
身体全体を使うとは、例えば手だけだとか腕から先だけだとかで施術をしないと言うことです。
手を動かしている時でも、足関節・膝関節・股関節・背骨一つ一つの骨は動いています。
その動きを制限しない。
動けるままにしておいてあげる。
そうやって全身の関節が動ける状態で、一つ一つを全部使いながら全体で動いていきます。
試してみて下さい。
今を生きる
夏にアレクサンダー・テクニークの国際認定機関のアセスメント(評価)を受けました。
アセスメントを3人から受けてOKが出ると、その国際機関から認定されたアレクサンダー教師になります。
一昨年昨年と続けて受けたので後一人で認定教師になりますが、次はいつ受けるのかまだ決めていません。
二人にOKを頂いたし、自身の教師認定に別に4人にサインを頂いているので、あえて必要なのかとも考えています。
でもアセスメントには認定を受けることの他にも沢山の良いところがあります。
自分の足りないことが分かるし、必要なアドバイスをもらえたりします。
落とすための試験、ではないんですね。
これまでやってきたことの確認のような作業です。
昨年のアセスメントの時に印象的なことを聞かれ答えました。
「アレクサンダー・テクニークを学んでどうなりましたか?(アレクサンダー・テクニークを学んでどうでしたか?)」
という問いでした。
何でもない問いですね。
アレクサンダー・テクニークを通して分かったこともあるし、これから考えなければいけないこともある。
でもその時に考えたのは別のことでした。
自分はどう変わったんだろう。
アレクサンダー前とアレクサンダー後では何が違っているだろう。
人は変わらないと思っています。
本質的には変わらない。
でも生き方や考え方は変わります。
行動もそうです。
いやいや生き方や考え方や行動が変われば、人は変わったことになる。
はい。
だから人から見れば変わるのかもしれない。
でも本質は変わっていない。
というのが持論です。
変える必要はないし変わらないし変えられない。
行動出来なかったことをするようになったら、行動出来るようになったと言われます。
でもそれは出来なかっただけで、やりたいとかやろうとかは考えていたことです。
ずっと。
だから人は変わらないと思います。
では何が違っているんだろう。
アレクサンダー前と後で。
「 私は準備をする人でした。
何事にも準備をする。
考えられる全てのことを想定し対処を考えていました。
考えられないことが起きた時のことも想定して、その場合の対処も考える。
そんな人でした。
それが今は違っている。
いや全部ではありませんが、違うようになってきました。
そうしたと言った方が良いかもしれない。
そんな風に変わりました。」
それが答えでした。
アセスメントをしてくれたスイス人の女性はにっこり笑って言いました。
「私もそうだったのよ!」
しばらくその話をしました。
楽しいでしょ。
それが。
そうなのよ。
アレクサンダー・テクニークは今を生きる術かもしれません。
何かの為の準備ではなく、今に居ること。
ちゃんと今にいることで、何かに色付けされた考えではなく、まっさらな初めての考えが出てくる。
自分本来の考えや行動です。
それはなかなかスリリングですけど、楽しくもあります。
アレクサンダー・テクニーク アクティビティー
アレクサンダー・テクニークは自分の使い方のワークなんて言います。
この説明ではどんなことするのか分からないですね。
それで写真を載せました。
左がビフォーで右がアフターです。
クラニオ(頭蓋仙骨療法)をやるときの格好を、アレクサンダー・テクニークを使ってやってみるとどうなるか。
やってみた結果がこれです。
アクティビティー
と言います。
実際の動きや動作や困っていることをやってみながら、アレクサンダー・テクニークを使うことです。
ビフォーとアフターの間に荒木がアレクサンダー・テクニークを指導しています。
アレクサンダー・テクニークの指導は手で触れたり、言葉かけをしたりします。
先ずはそうやって自分の状態に気づいてもらうんですね。
そこから「やっていることをやめる。」と言うことをします。
ここがちょっと他と違いますね。
上の写真なら、アフターは背中を伸ばしているんでしょ、と思われると思いますが、本人は背中を伸ばしている訳ではありません。
そこがアレクサンダー・テクニークの面白いところです。
自分がやっている何かをやめることで元々の動きが出てくると言うものです。
今回のアクティビティーで言えば、知らず知らずのうちに背中を丸くして胸を狭くしているのをやめたら、背中が元の方向に戻ってきた、と言うような感じです。
12月13日に宇都宮ここからいふ広場でアレクサンダー・テクニークのグループレッスンをしました。
次回は同じような内容で2019年3月1日を予定しています。
アレクサンダー・テクニークは大泉学園の【てあて整体院】でいつでも受けられます。
何だか上手くいかないことがあったら相談してみてください。