性格は変えなくてイイですよ。 〜 体の使い方 〜
整体師やアレクサンダーテクニーク教師をやっていると、患者さんに体の使い方のアドバイスをすることがあります。
行動や方法を変える時にひっかる事の一つに、性格の事があります。
引っ込み思案だからこんな感じ。
つい前に出てしまう性格だからこう。
せっかちなんでこうなってしまう。
どっちかと言うと我慢してしまう。
人には色々な性格があります。
そしてそれがその人自身です。
人前に出ると上がってしまうとか、胸を張れないとか。
性格によって体の使い方や行動が決まってしまう事があります。
でも、性格は変える必要はありません。
と言うようにしています。
というか変わらないし変えなくて良い。
大人になって持っている性格は、長年の積み重ねで出来上がったものです。
その人の個性です。
だからそれは当然OK。
と言うか何も問題はない。
せっかちだって引っ込み思案だって良い。
そのままでOK。
直す必要なんて全くない。
それがあなたの良いところです。
でも、行動だけは変えてみる。
引っ込み思案な性格。
あまり前に出ない性格。
俺が俺がと言うのではない性格。
それはそのまま。
あなたのまま。
でも、胸はもう少し開放してあげる。
斜め下じゃなくて、もう少し前をみる。
背中が丸いのに気が付く。
使い方や行動だけ。
性格まで変えるなんて必要ありません。
行動だけでも変えてみてはどうでしょう。
手技を信じる事について。
てあて整体スクールで教えている手技は、指針整体と言う整体手技とマッスルエナジーテクニックと言う骨格調整・筋肉調整の手技です。
どちらも構造的に安全で効果が出るような手技です。
構造⁉︎ってどう言うことか少し書きます。
指針整体は押さない揉まない体重をかけない手技です。
実際の方法は全身にトントンと軽い刺激を入れていくもので、一般的にイメージされるように押し込んだり体重を乗せたり揉んだりするのではなく、体に当てた指を深く鋭く入れたら「引く」刺激を入れるところがポイントです。
押さない揉まない体重をかけないので、患者さんの負担はかなり軽いものになります。
揉み返しのような筋肉痛のような菌疲労のような事もありません。
また、リズミカルな刺激が副交感神経を刺激することで、リラックス効果があり筋肉が緩みます。
全身に刺激を入れているので、血管の繋がりが良くなり全身の血流が良くなります。
受けている最中からポカポカし出すのはそのためです。
血流が良くなると疲労物質が流れ、硬さや痛みや重だるさが軽くなっていきます。
強くしない力を使わないことが、効果を産む源泉になっています。
マッスルエナジーテクニックも同じようなことが言えます。
ボキボキしない骨格調整と呼ぶ事もありますが、急激な回転牽引操作などしません。
患者さんにゆっくり軽く2・3割の力で動いてもらうと、筋肉はその後に緩むと言う性質があります。
また、関節をそうやって動かすことで、動きにくい関節が動きやすくなります。
強くしないことで筋肉の持っている性質を上手く使えることになります。
どちらも整体師の上手い下手とは別に、元々、この方法を取ることで効果が出やすい仕組みになっているということです。
だから、心配するよりは、手技を信頼して開業や施術をしてもらいたい、と言う話をします。
卒業したばかりだったり開業前だったり、心配で自信がないと言う話をよく聞きます。
当然だと思います。
臨床経験もないし、初めてのことで心配ばかり先にたったりします。
でも、手技を信じて欲しいと思います。
自分自身の技量は確かに大切ですけど、手技を信じて欲しい。
指針整体もマッスルエナジーテクニックも、信頼出来る手技です。
最初は学んだ事そのままにやっていれば、知らないうちに効果が出ます。
自分の事や手技を疑って、変に手を加えてしまうと逆に効果が薄くなったりします。
そのままやってみること。
力を使わないので、ダメージを与えることは殆どありません。
そしてそれこそが効果を生む原因になっています。
自身はいらない。
手技を信頼して整体してもらいたいと思います。
プリエは踵ではなく踝から曲がります。 〜大人バレエ心得〜
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大人からバレエを始めて1年以内の人に対する荒木のアドバイス。
超入門初心者向けの心得としてお知らせします。 参考まで。
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プリエ。
バレエの基本中のきほんです。
自分が30を超えて始めたばかりの頃は、そんなこと思ってもみませんでした。
だって、ただしゃがむだけでしょ。
膝曲げて。
なんて思っていました。
違います。
全然違います。
そういうことも含めて勘違いが多く、最初は本当に難しいのがプリエです。
いや、最初だけじゃないかもしれない。
プリエをする時、股関節・膝関節・足関節が曲がります。
股関節と膝関節は何となく場所の勘違い(ここだと思って動かす場所)が少ないんですが、足関節は勘違いをしていることがよくあります。
プリエで曲がる足関節は、踝(くるぶし)のところです。
??っと思った人もいるかもしれません。
そうです。
足首が曲がるのって踵(かかと)や足の甲の付け根ではなくて、踝(くるぶし)のところで動いています。
確認してみましょう。
はい。
そうなんです。
踝(くるぶし)なんです。
自分の足をちょっと見てみましょう。
足を床につけたまま、膝までの脛(すね)の部分を前後に動かしてみて下さい。
ね。
でしょ。
踝を支点としてスネの骨が前後に動きます。
プリエでもそうなんです。
ここが動きます。
床についていない、土踏まずの上で浮いている部分です。
はいじゃあやってみましょう。
ちょっと壁に手をついたりして、軽く一番に立ってみて下さい。
左右の踵をつけて立ちます。
そして、ターンアウトしながら膝を曲げて行きます。
ほら。
踝のところで動くでしょ。
そして足裏は動かない。
土踏まずのアーチは少し変わるかもしれないけど、アーチの上にある踝から上(スネ)が動いている。
ちょっとイメージもしてみましょうか。
踝から上が動いて、膝で曲り、股関節でも曲がる。
いつもと少しイメージ変わりましたか?
アキレス腱は思ったより伸びるかもしれません。
ついでに。
スネの骨の真下に向かって骨はありません。
踝(くるぶし)から斜め後ろに向かって、踵骨(しょうこつ)と言う踵(かかと)の骨が出ています。
だからスネの骨は地面についていなくて浮いています。
そして、踵骨の分だけ少し前にあります。
踵の骨よりも少し前にスネの骨、つまり体が乗っかっているってことになります。
スネの骨、踝、踵の骨、足部
それぞれの骨の位置関係を確認してみると、ちょっとだけ思っていたのと違うかもしれません。
でも、確認した位置が本当です。
箸とフォークに感じる違和感とスプーンの不思議について
先日、カップラーメンのコマーシャルを見ていて違和感を覚えました。
ナンダナンダ?
何が違和感なんだ?
と思ってゆっくり見ていると、わかりました。
カップラーメンを啜っている学生服の子らが、フォークで麺を持ち上げて啜っているではありませんか。
カップラーメンてフォークで食べるものなの?
個人的には箸を使いますけど、フォークなの?
と思いました。
それが違和感。
確かに麺だってフォークで食べます。
パスタはフォークですよね。
最初からフォークでした。
逆に最近はパスタを箸で食べる人を見て違和感を覚えたことがあるくらい。
でも、ラーメンは箸。
だと思っていました。
いや、箸以外では食べたことがない。
自分が食べないからってオカシイと思うはおかしいんでしょうど。
でも違和感はしょうがないでしょう。
だって違和しか感じないんだから。
ラーメンをフォークで食べます?
そしたら別の先日。
お茶漬けをスプーンで食べている映像に遭遇。
これは何というんだろう、違和感ではなく不思議な感じでした。
どうしてスプーンで食べる?
お茶漬けだぞお茶漬け。
と思いました。
すまぬすまぬ。
だめって訳じゃないんだけどね。
不思議にしか見えない。
あの、そう言えば親子丼をレンゲで食べるのも不思議です。
あれはいつくらいからですか?
昔は箸だったと思うんです。
お茶漬けも親子丼も。
親子丼は玉子がやけにフワトロとかで、半熟状態でどろっとしだした頃からなんでしょうか。
どうもおじさんはついていけません。
いや、ついて行かなくても良いんだろうけど。
たまにNYに行きたくなる時
NY
2回しかいったことないんです。
でもなんかたまにとても行きたくなります。
最初は35歳の時、次は52歳の時だったかと思います。
いずれも1週間くらいNYにずっといました。
同じ宿に泊まってマンハッタン島の中にいました。
35の時は平日は夜にしか自由な時間がなく、52の時はずっと自分の時間でした。
35の平日に1回アルビンエイリー舞踊団のダンスレッスンを受けに行きました。
現在の場所とは違い、セントラルパークの中くらいの西。
団地みたいなビルが沢山並んでいる一角にありました。
入り口は団地の入り口みたいなところで、真っ暗(なイメージ)。
エレベーターの横に黒人のおじさんが座っていてギロリと睨まれたような気がしました。
そんなことないと思うけど。
上の階に行って受付して、着替えをしていたら13歳の黒人男子と一緒でした。
受けたクラスはちょっとアフロ系のもので、自分意外は10数人の黒人女性とさっきの男の子、白人女性が1人でした。
2時間近くのレッスンで汗だくになるほど絞られました。
ルルベアップしてままキープの時間がとにかく長く。
これは他のクラスでもそうでした。
日曜の昼にブロードウェイダンスセンターというところに行った時もキープが長いなぁと思った記憶があります。
こっちは曜日も日曜だったからか、カルチャーセンター的な印象で近所のお婆さんや子供も来てました。
踊れる人は信じられないほど踊れましたけど。
日曜のレッスンが終わって、MOMAに行きました。
ここで見た糸杉と睡蓮、地下で展示されていた横尾忠則さんのポスターも忘れられません。
52の時はカミさんと一緒に行きました。
この時もダンスクラスを取っていて、ルイジのクラスとDNAとSTEPSでレッスンしました。
カテティキングという人のクラスが楽しかったこと、ルイジがいなくて残念だったことを思い出します。
観光的なところには殆ど行かなかった。
結局、ハーレムの教会くらいにしか行ってません。
自由の女神もバッテリーパークから見ただけだし、この時はMOMAまもグッゲンハイムも行っていない。
ダンスクラスが目的のようなものだったので良いんですけど。
あの街を歩きたいとたまに思います。
なんででしょう。
新宿だって似たようなもんだと思うんです。
丸の内でも良い。
でもなんか違うんですよね。
そして次回行ったら、もう少しセントラルパークで遊んでみたい。
ストレッチやインプロもしてみたいと思います。
60オーバーのおじさんがインプロやってたら面白いでしょ。
そんなことたまに考えます。
名古屋です。
毎月4日、名古屋で整体スクールの授業をしています。
今月は12月14日から17日までで、授業内容は指針整体。
今年の春に引っ越しをして新しい場所に移転して授業をやっています。
新しい場所と言っても最寄駅は同じで、地下鉄・JR千種駅です。
駅から徒歩5分。
線路から近いですが、とても静かで日当たりも良く快適に過ごせる場所です。
今日から授業が始まっています。
毎月、初日は新鮮です。
約一ヶ月ぶりくらいにやって来ますから。
電気のブレーカーを上げて照明を付け、窓を開けて玄関も開け、空気が通します。
深呼吸するように風が通ります。
生徒さんが来て授業を始めます。
と言ってもすぐには始まりません。
先月からの様子を少し聞いたりします。
話の中から整体に関係する事など出てくることもあります。
たいがいは他愛のない話です。
授業は4日間。
毎日、朝10時から始まって午後1時まで行います。
来年からは午後2時まで。
コロナでやめていた昼食休憩を復活させます。
4時間だと少し余裕を持って授業をすることができます。
名古屋では整体スクールの他にストレッチ教室などもやっています。
しばらくお休みしていましたが、先月から復活しました。
床の上でゴロゴロするストレッチです。
指針整体やMET同様に他ではあまりやっていません。
ストレッチというより床でやる準備運動のような感じです。
今月も宜しくお願いします。
整体師になるなら、全ての事に意味を持たせておく。
整体師として仕事をするなら、全ての事に意味を持たせておきます。
どういう事でしょう。
患者さんからの電話を受ける時の、電話の出方や話仕方。
患者さんが来た時のドアの開け方、挨拶の仕方。
着替えを用意するのかしないのか。
その着替えはどんなものにするのか。
整体院の中のレイアウト。
施述ベッドの配置。
着替えから施術への案内の方法や導線。
整体の中身。
一つ一つの手技の選び方。
手の当て方。
目線。
声かけ。
終わった後から会計までの流れ。
整体師自身の服装や髪型や話し方。
全てに意味を持たせます。
何も考えずにやることはありません。
というか考えておかなければいけない。
一つには整体師や整体院は、患者さんが回復していくための環境です。
環境は治癒や改善のために、どんな風に働かせたいのか、考えておく必要があります。
使う言葉や着ているものもそうです。
当然ですが手技の一つ一つ、その手技を使う時の手指の当て方や方向や力加減。
全てに理由があります。
教えられたから、そうしているのではありません。
整体師自身が必要だからそうしているんです。
そうでなければ、患者さんは整体師に任せられないでしょう。
人から言われた事をそのままやっているような人に。
だから手技の目的や意味、手の当て方やその理由の説明をしています。
それを分かったうえでやってもらいたいと思っています。
分からないところがあれば聞いてほしいと思っています。
全ての事に意味がある。
という状態にしないと、開業した後に困ります。
TOGE アトリウム公演 〜 カンパニーデラシネラ 〜
フェイスブックだったかインスタグラムだったか。
カンパニーデラシネラの公演があるのを発見。
KAAT神奈川芸術劇場アトリウムで無料!
えっ無料!
どうしてだか分かりませんが、無料ということもありタイミングもあったので観に行って来ました。
さすが。
当然ですけど。
素晴らしい。
内容書いてもアレなんですけど。
5人の女性ダンサーが白い衣装で登場します。
アトリウムはKAATの一階入り口の中、ロビーのような場所です。
広々としていて天井は3階か4階まで吹き抜け、広い階段の脇に丁度パフォーマンスが出来るスペースがあります。
スペースの周りに照明や音響をされるような機材と人が数名。
案内の人もいます。
スペース脇の広い階段の途中に座って観ました。
無表情の5人がそれぞれに動きます。
呼応しながら、あるいは独立して。
何かに向かって、あるいは自分自身を顧みながら。
途中、大きなビニールのようなものが広がります。
ここから後は本公演にも関係があるかもしれないので書きませんが。
とても面白い演出です。
もちろん演出のための演出ではなく、それを通してしか伝えられないものを伝える。
空間の使い方
切り取り方
演出の方法
人と人の関係性
道具の使い方
装置の使い方、見せ方
小野寺さんとデラシネラはやっぱりさすがです。
楽しく面白く興味深く心に響きます。
それにしても小野寺さんと藤田さんが痩せていて心配。
体には気をつけてもらいたいものだと思います。
TOGE』劇場公演
公演スケジュール2021年
12月17日(金) 17:00
12月18日(土) 13:00 / 17:00
12月19日(日) 13:00
※開場は開演の30分前
※予定上演時間:60分
公演会場
KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
詳細 >>> https://derashinera.jp/activity/toge_2021/
ぷらっと遊び場 〜下北沢 HALF MOON HALL 〜
知人のパフォーマンスを観に下北沢HALF MOON HALLまで行ってきました。
【 ぷらっと遊び場 】
ハーフムーンホールは下北沢駅から10分くらいの住宅街にある小さなスタジオです。
何度か行ったことありますけど、いつも迷ってしまいそうになる。
本当に住宅街にあって、お隣さんもお向かいさんも普通の家です。
もちろんちょっと大きめですけど。
そこで知人がパフォーマンスに出てました。
「ぷらっと遊び場」
いつも観るようなパフォーマンスとはちょっと違うなという予感はありました。
フライヤーが既にいつも観るようなのと違います。
出演者が10名以上いて殆どソロみたいです。
どんなんだろう。
ハーフムーンホールに着くと、既に数人の方が並んでいました。
全席自由ですが、確か30人くらいしか入らないはず。
地下にあるスタジオに数えてみると50人近くの人が入る椅子が用意されていました。
いつもより若干だけ舞台が小さい。
始まりました男性っぽい人3人の群舞というんでしょうか。
いつもはあまりスタジオや舞台では観る事はなく、ティックトックやインスタグラム、フェイスブックやユーチューブで観ることのあるジャンルのダンスです。
ヒップホップ系?ブレイキングやポップやアニメーションて言うんでしょうか。
多分、もうついて行けてないジャンルのダンスです。
最近の普通。
そこからどんどん続きます。
バレエやコンテンポラリーダンスにルーツのあるダンサー。
ヒップホップ系。
ジャズダンス系?
ハウス系?
共通していたのは歌のある曲で踊っていることと、殆どが5分以内のダンスということでした。
そして二組はエアリアル。
これは直接観るのは本当に初めてでした。
全曲、歌が入っていて人の声で動いている踊っているというのが新鮮でした。
自分も来年正月の踊りは歌で踊りますけど、自分自身では歌の作品は殆ど作ったことがありません。
コンテンポラリーダンスだとクラシックだとか現代音楽。
日常的な音やノイズを使って踊ることが多いので、今回は新鮮でした。
踊りの作り方も面白かった。
そして表現の仕方なども。
ヒップホップ系?と言うんだろうか、移動が少なくその場で踊っていたり、自分に向けて踊っているように見えたり。
外に向かうダンスもあったけど。
何やっても良いんだよなぁと久しぶりに思いました。
1980年台に踊り始めた頃は、なんとなくのルールみたいなものがあったように感じていました。
そんなの関係なかったんだろうけど、ジャズダンスやバレエでは舞台上に寝てフロアを使う人は殆どいなかったし、お客さんにお尻を振るようなダンスはなかった。
まして客席に向けて開脚するなんて事は、普通のダンスではほぼありませんでした。
今はそんなのカンケーネーですけど。
それを最初に破ったのを観たのは、ローザスの舞台でした。
あああ何やっても良いんだと思ったものです。
完全なジェネレーションの違いを感じました。
何かが全く違う。
でもそれも楽しめたのが良かった。
夏の五輪で一緒になったダンサーからのお誘いでした。
良いタイミングで良い人たちと知り合えたんだなと思います。
姿勢改善のための二つの方法
姿勢を良くするには二つの方法が大切と考えています。
・姿勢によって硬くなった部分のストレッチ
・姿勢改善のための体の使い方
どちらか一つだけだと上手くいかないですね。
ストレッチだけだと一時的には良い姿勢になるかもしれませんが、体の使い方が変わっていなければまたすぐに元の姿勢に戻ります。
猫背や反り腰、O脚などでも同じです。
猫背だったら体の前面が縮んでいて硬くなっています。
胸が開きにくい感じですね。
これだと体の前面が狭くなって、後ろ側(背中)が伸びて広がるり猫背になります。
体の前をストレッチするには色々な方法がありますが、例えば仰向けに寝て万歳する。
背中の肩甲骨あたりにクッションを入れると、さらにストレッチが効きます。
そうやって体の前面が伸びた状態を作れば、少しの間は猫背が解消されるかもしれません。
でもまたいつものように、体の前を縮めるような使い方、立ち方や座り方をしていると、元の(本来は元ではないけど)猫背に逆戻りします。
そこで姿勢改善のための体の使い方を身につけます。
これがなかなか厄介です。
殆どの人は、自分の体の使い方で姿勢が(今のように)こうなっているとは思っていません。
元々、こうなっていると思っていたり、知らないうちにこうなってしまったと思っています。
自分でやっているつもりはありません。
だから元の体に戻そうとする時に、無理矢理戻そうとしてしまいます。
猫背の人なら胸を反らそうとします。
反り腰の人なら腰を丸くしようとします。
O脚の人は膝をつけようとしたりします。
でもこれだと続きません。
知らないうちにそうなっている姿勢は、知らないうちにそうなっているように、使い方を変えなければいけないからです。
自分で帰るのに、知らないうちにそうなっているように変えるって?
ですよね。
アレクサンダーテクニークはそういうところにアプローチする方法です。
でも多くの人はアレクサンダーテクニークを知りません。
そこで、どうやって自分の体の使い方、猫背じゃない、反り腰じゃない使い方をすれば良いのか。
O脚については少しアプローチの説明が難しいのでちょっと横に置いておきます。
ここでは猫背や反り腰の話として聞いて下さい。
座ります。
脚を開きます。
体を前に倒します。
頭が床に近づくまで倒します。
そこから骨盤を立ててきます。
背骨や頭は後からついてくるように。
骨盤から順に下から立ってくるように。
骨盤が立ってくると坐骨を感じます。
その坐骨(骨盤にある座面につく骨)を感じます。
坐骨が立つところまで骨盤を立てます。
イメージで良いです。
突き刺さる感じです。
そこで骨盤の動きは止めます。(体はまだ前に倒れている。)
骨盤はそのままで腰を立ててきます。(胸や頭はまだ。)
腰が立ったら、胸を立ててきます。(首や頭はまだ。)
胸が立ったら、首を立ててきます。(頭はまだ。)
最後に頭を立てます。
坐骨から腰骨・胸・首・頭が一直線に並んでいるのを感じます。
重さを感じない、筋肉が殆ど働いていない状態。
そこで前後に揺れてみて下さい。
揺れると後ろや前に緊張が少し出たりします。
緊張が出ない真ん中。
そこがあなたの元々の姿勢です。
ほら楽でしょ。
その感じを覚えます。
猫背でも反り腰でもない時のあなたの体の使い方でできた姿勢です。
何もやってない感じかもしれません。
多分、いつもと違う感じだろうと思います。
頼りないかもしれません。(どちらかに緊張がないから。)
でもそれです。
写真が撮れれば横から撮って確認して下さい。
無理矢理ではなく、知らないうちに出来ている自分の姿勢の確認です。
それが上手くいけばソレがそれです!
椅子に座って姿勢が出来れば、立つのは割合簡単だと思います。
坐骨にある重心を足裏に移動、その時に、坐骨から腰・胸・首・頭の位置関係と力が入ってない感じを忘れないように、変わらないように移動します。
斜めになるかもしれません。
ある程度真っ直ぐ出来るかもしれません。
そこから股関節と膝関節など伸ばしていきます。
完全に伸びきらない所で鏡をみて下さい。
膝も股関節もまだ動く余裕のあるあたりで、実は膝も股関節も伸びてるように見えます。
そうやって姿勢を見直してみてはどうでしょう。
一つの提案です。
そうだ、姿勢改善にトレーニングが必要なんじゃないか?と思う人もいると思いますが、荒木は不要だと思っています。
自分の姿勢のための使い方を変えないで、ストレッチとトレーニングだけで姿勢を作ろうとすると、今の姿勢で硬くなっている筋肉はそのままで、新たに筋肉をつけることになると思います。
全身が緊張して結果的には上手くいかないかなと思います。