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呼吸と横隔膜

読了までの目安時間:約 4分

最近、呼吸が浅い人が増えているように思います。
てあて整体院に来る患者さんを見ていると、胸郭の動きが悪い人が多い。
そして横隔膜も動きが良くない感じがします。
そのことを患者さんと話をしていたら、何かの拍子に驚かれたことがありました。


えっ、横隔膜って呼吸と関係してるんですか!?


はい!
関係してるって言うか、呼吸の大部分は横隔膜の動きで出来ます。
横隔膜は胸(胸腔・胸郭)とお腹(腹腔)肋骨の間を隔てる位置にあります。
お寺の鐘の下に膜を貼ったような感じをイメージすると分かりやすいかもしれません。
膜と言っても筋肉ですから、肋骨にくっついている部分と中心部分は腱になっています。
普段はドーム型になっていて中心が高くなっています。
中心の腱と周りの肋骨の間の筋肉部分が縮むことで、ドームが低くなります。
ドームが低くなると、胸腔の容積が増えます。
容積が増えたところに、空気が流れ込むことで吸気(息を吸う)がされます。
肺が膨らんで空気を吸い込む、と思っている人が多いようですが、肺は自分では大きくなれません。
周りの胸郭(肋骨)が大きくなったり、横隔膜が下がったりすることで、空気が流れ込む構造になっています。
魚類の時にお腹の中にある浮き袋だったものが、進化の過程で肺になったと言われています。
魚の浮き袋は自分で伸び縮みしませんからね。
(呼吸筋は横隔膜だけではありませんが、横隔膜は呼吸にはとても大切な筋肉です。)


呼吸が浅い人は、胸郭の動きが悪いのと、横隔膜の動きが悪い場合があります。
どちらか一方の人もいるし両方の人もいます。
胸郭の動きが悪い人は、猫背などで肋骨が圧迫されて胸郭が小さくなっている人だけではありません。
お笑い芸人オードリーの春日さんみたいに、鳩胸で胸郭が広がりっぱなしって人も胸郭の動きが悪いことがあります。
横隔膜の動きが悪い人は、横隔膜が固くなっていることがあります。
肋骨の下に手指を当てて、お腹から肋骨の下に向かって指を入れていくと、横隔膜が硬い人は指が入りません。
右側は肝臓があるので、左側だと確認しやすいと思います。
左手指を肋骨の下に入れて指を曲げて、指が入っていかない人は横隔膜が硬いかもしれないですね。


呼吸は生命活動の基本です。
5分間呼吸が止まれば、脳神経の細胞が壊れ始めると言われています。
数日食べないでも死にはしませんが、10分も呼吸を止めれば殆どの人は死にます。
また、呼吸で吸い込んだ空気中の酸素のうち、4分の1は脳に送られると言われています。
人間にとってはとても大切なことなんですね。
呼吸が浅いなぁと思ったら、少し呼吸法をやってみると良いと思います。
仰向けに寝たり横になったりして、楽な姿勢をとります。
脱力をしてゆっくり息を吸ったり吐いたりしてみて下さい。
呼吸をする時には、吐く息に注意を向けるとリラックスして呼吸しやすくなることがあります。
一日に一回位やってみると良いと思いますよ。




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姿勢と呼吸

読了までの目安時間:約 5分

自分の体の使い方の結果が、今の姿勢です。
呼吸もそう言う意味では同じ。
自分の体の使い方の結果が、今の呼吸です。
どちらもあまり意識されるものではありません。
意識しない訳ではありませんが、いつも常に継続して意識しているかと言うとそうではありません。
ま、どんなことでもそんなに常に継続して意識していると言うことはありませんけど。
常に意識している訳ではないけれど、意識をすることはあります。
姿勢が悪いとか、呼吸が浅いと気づいた時です。
そうすると姿勢を良くしよう、呼吸を深くしようとします。
これがなかなか上手くいかない。


何故なんでしょう。


病的な場合は除いておきます。
子供の頃は姿勢も呼吸も普通です。
普通と言うのは、一般的に良いと言われている状態と言うことです。
いや、良いと言われる前の状態と言うんでしょうか。
どってことない状態です。
大人になると「良い」と言う価値がそれぞれに違ってきていて、良い姿勢や良い呼吸はそれぞれに違ってくることがあります。
その前の状態。
どってことない普通の状態。
子供の頃の姿勢や呼吸です。
子供ってのは物心つく前くらいです。
幼稚園保育園保育所小学校などに入るとちょっと変わってきます。
と思います。


直そうとしますね。
姿勢も呼吸も良くないと思ったら、それを直そうとする。
それとはつまり良くない(と思ってる)状態です。
そこです。
元々はどってことない普通の状態だったものが、良くない状態だと思ったら、その良くないところから直そうとする。


原因が分かってませんよね。
ナンデソウナルノカ。
どうして良くない状態になるのか。
自分が何をやっているか。
原因が分かっていないのに、直そうとする。
結果だけ見て直そうとしている。
んです。
だからたぶん、原因は取り除かれていない。
原因が取り除かれていないで、良くない状態になるようなことをしたまま、直そうとする。
ブレーキ踏みながらアクセル踏んでスピードを出そうとする。
みたいな。
これだと大変です。
ひょっとして、ブレーキを外せば良いだけかもしれない。
それに、アクセル踏み続けなければいけない。
常に継続して意識しながら、生活しなければいけない。
これは実は無理。
ですよね。


そしてもう一つ。
原因が分かっていないと言うのは、自分が何をしているかが分かっていない。
自分がやっていることを知覚出来ていない。
姿勢を悪くしている筋感覚がない。
のではないか。
だとすると、直そうと思ってやることも上手く出来るかどうかは分からない。


姿勢も呼吸も知らないうちにしています。
自律神経系の働きでしょうか。
それを、何かの原因があって、良くないなぁと思うように体を使ってしまっている。
今現在の体の使い方、慣れて普通になっている体の使い方、は楽です。
楽、でなければそうしていませんから。
楽、と感じるようになっている。
それがどこかに問題があるかもしれない、と思って感じてみる。
そこから始めるしかないかもしれません。
自分の体の使い方の感じ方を見直してみるところから始めます。
なかなか時間のかかる作業かもしれません。
でも、変化はどこかの一瞬で始まります。
世界は一瞬で変わる。


姿勢と呼吸の難しさはこんなところにあると思います。
その瞬間だけ直すのは本当に簡単です。
良い姿勢になるように鏡を見て自分で矯正すれば良い。
深い呼吸ゆっくりした呼吸をするようにしてみれば良い。
でも、それは継続出来ない。
ではどうするか。
どってことない普通の状態に戻す。
そこにポイントがあると思います。
どうやってやるかはまた。


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