すぐに元に戻っちゃう
姿勢や歩き方の話をしたりワークをしたりすると、「すぐに元に戻っちゃう」という人がいます。
確かにそう言う感覚ですよね。
すぐにいつもの姿勢や歩き方に戻っちゃう。
実際は「すぐにいつもの姿勢や歩き方に戻っちゃう」ということで、「いつもの=元に」と感じるんだと思います。
まあそうですよね。
そう感じると思います。
いつもの姿勢やいつもの歩き方が普段の姿勢や歩き方で、自分はいつもの姿勢が元々の姿勢だと思っている。
でも、それ違います。
その人の元々の姿勢や歩き方は、「いつもの姿勢や歩き方」とは別にあります。
その人本来の自分の使い方に従った姿勢や歩き方。
変な力が入っていない、無駄な使い方をしていない。
不要な緊張がない。
そう言う使い方の姿勢や歩き方です。
でも、それは普段の姿勢や歩き方ではないので、元々の姿勢や歩き方とは思えない。
姿勢や歩き方を学んで取り戻したとしても、すぐにいつもの姿勢や歩き方に戻ってしまう。
いつもの姿勢や歩き方なので、元々の姿勢や歩き方に戻ったと思ってしまう。
本当は姿勢や歩き方を学んで、いつもとは変化した後の姿勢や歩き方が、元々の姿勢や歩き方です。
だから、元に戻っちゃうのではなく、またいつもやってしまっている姿勢や歩き方になっちゃったなんです。
なんだかややこしい書き方になりましたけど、本当にそうだと思っています。
本来の自分とは違う姿勢や歩き方が、いつもの普通の(と感じる)姿勢や歩き方になっている。
元々の姿勢に戻った時には、新しい姿勢や歩き方を学んだと思ってしまう。
逆ですよ。
逆。
どっちが本来の自分なのか。
考えて、やってみましょう。
スーパー銭湯で姿勢を考えた
ゴールデンウィークの真っ只中、スーパー銭湯に行って来ました。
いや人が多い。
ま、それは仕方がないとして。
とても気持ちよく、サウナや電気風呂に使って来ました。
職業柄なのか職業病なのか、人が沢山いるとつい姿勢や座り方を見てしまいます。
風呂から出て来てベンチで座っている人が9人いました。
仙骨座りというのか骨盤座りというのか、腰と背中を丸くして骨盤を後ろに寝かせて座っている人が8人でした。
そして何故か片膝を立てている人が数人いました。
これ流行ですか?
老若男女、年代にあまり関係なく男女もあまり関係なく、みなさんがそう言う座り方でした。
荒木が推奨していない座り方です。
これやると大変ですよねと言っている座り方です。
本人は何ともない(つもり)ですが、実際は背骨にも良くないし、呼吸も浅くなります。
姿勢としては猫背や巻肩やストレートネックになりやすい姿勢・座り方と言えます。
だいたいこんな感じ。
苦しい。
普段の荒木はこんな風に座らないので、腰も胸も苦しい感じがします。
でも毎日これで座っていると、苦しいとは思わないと思います。
”いつも”がこれだからです。
そして一人だけ全く違う座り方をしている人がいました。
だいたいこんな感じ。
この座り方をしていたのは、たぶん2歳前後の子供でした。
真っ直ぐ。
骨盤が立って坐骨が座面に突き刺さるような方向で、骨盤・背骨(脊柱)・頭蓋骨が上下に綺麗にならんでいました。
脚は股関節から曲がって、よく動く感じ。
そして楽そうにニコニコしながらお母さんの横に座っていました。
これが、5歳くらいになると、もうすでに仙骨座り・骨盤座りでした。
スマホやゲームをやっている姿勢が皆んなそうでしたね。
2歳くらいまでの子供は元々の自分の使い方で自分の姿勢になっている、のではないかと思いました。
その位の年齢までは、体が求めるような使い方になってるのかなと思ったり。
5歳くらいになるともう仙骨座りになっているので、かなり早い段階で学習するんだなと思いました。
親や周りの座り方を学習する。
どうしましょ。
と思います。
今は姿勢はうるさく言いませんからね。
これはたぶん由々しき問題になっていくんだろうと思います。
いや、既に問題は進行していると思う。
でも現実問題としては、全然見えないんだろうとも思います。
知らないうちに進行していく。
現代病と言われる病気が、知らないうちに進行していくように、この姿勢が新たな問題を作っていく。
あるいはもう既に作っていると思います。
でも、問題が表に出てくるまでは、何が問題なのかも分からない。
人は自分の今の状態が初期値(デフォルト)で正しいと解釈しがちです。
猫背の人は元々猫背だと思うし、反り腰の人は元々反り腰だと思う。
そこから猫背や反り腰でない状態になると、違和感があるし変だと感じます。
だから、直しずらい。
だって今が正しいと感じているわけですから。
変だとも大変とも辛いとも思わないんだから、直そうという気持ちにはなりません。
何か手立てはないかと考えたりします。
生きているうちは体を止めることは出来ない。
姿勢でも立ち方でも座り方でも。
形として見えるコトはどうしても、その形で固まっていると考えてしまいがちです。
姿勢を良くする。
というとどうしても、その良いと思う姿勢で固めようとする。
姿勢講座に出たりすると、そこで習った姿勢を「再現」しようとして固めてしまう。
でもそれ無理なんです。
生きているうちは体を止めることは出来ません。
心臓が動き続けているし。
呼吸は意図的に短い時間止めることは出来ても、止まることはありません。
また、ある種の手技療法では体が膨張収縮をしていると考えてもいます。
だから止まらない。
止めることは出来ない。
見た目的には止まっているコトはあります。
何もしていない時には止まっていると感じます。
でも、止まってはいませんね。
ベタ凪の池の上に浮いているボートのように、ゆらゆらと動き続けています。
でも筋肉は硬くなっていないと、姿勢や形が保てないのでは?と思う方もいます。
確かにある程度のテンション(緊張)は必要です。
でも必要以上にはいらない。
体の動きを止めるほどの緊張は必要なく、上下のバランスや左右前後のバランスが取れていれば、ゆるやかな緊張だけで形は整う。
そういった緩やかなテンションは、力を入れるとか力を込めるとか固めるということではないですね。
と言っても意外に難しいかもしれません。
先ずはこう考えてみて下さい。
固める必要はないかも。
バランスが取れてれば良いかも。
関節の間には隙間があるかも。
筋肉はけっこう柔らかいかも。
骨で立ってみよう。(バランスとってみよう。)
姿勢・立ち方・座り方、歩き方、ATのワークショップ 開催します。
ゴールデンウィークにアレクサンダーテクニークを使ったワークショップを行います。
姿勢や立ち方・座り方、歩き方やアレクサンダーテクニークそのものについて行います。
1日だけでも3日連続でも参加出来ます。
大泉学園でお待ちしています。
5月3日 10:00-11:30 アレクサンダーテクニーク超入門
4日 10:00-11:30 立ち方と座り方・姿勢
5日 10:00-11:30 歩き方
料金 1日 5000円
2日 9000円
3日 13000円
申込 teatge@nifty.com
またはコメント下さい。
自分を知る アレクサンダーテクニーク WS 【GW特別企画】
ゴールデンウィークに開催する、アレクサンダーテクニーク・ワークショップのお知らせです。
知らないうちに変な動きになっている。
疲れるような使い方をしてしまう。
癖や習慣で体がうまく使えない。
アレクサンダーテクニークは音楽家やダンサーや俳優さんたちのようなプロだけのものではありません。
体を使う全ての人。
何もしていないけど体に興味がある人。
自分の体や使い方を何とかしたいと思っている人。
家事に大変で姿勢まで手が回らない人。
仕事が忙しくて座り方なんて考える時間がない人。
そんな人は来て下さい。
アレクサンダーテクニークは何かをする方法とは違い、何かをしない方法を教えてくれます。
ノンドゥーイング・アプローチ(Non-doing)とも言われます。
自分に気がついて余計なことをやめれば、自然な自分が出てきます。
3回それぞれ別々のテーマですが、全てアレクサンダーテクニークのアプローチをします。
初回はアレクサンダーテクニークの解説に時間をとります。
二日目は立ち方・座り方と姿勢をテーマにします。
三日目は歩き方や歩くことをテーマにします。
今回だけですぐに楽な姿勢や歩き方がになると言うことではなく、自分で自分本来の姿勢や歩き方を探求する糸口を見つけて下さい。
いずれか1日だけでも、2日間でも3日全部でもOKです。
参加者にはアレクサンダーテクニークの簡単な解説テキストをご用意しています。(無料)
【GW特別企画】
自分を知る アレクサンダーテクニークWS
開催日と内容
募集人員に達しませんでしたので、今回は開催しません。場所
てあて整体スクール(大泉学園駅7分)練馬区東大泉 5−27−18ーA
https://teate.co.jp/access
参加と料金
※募集人員に達しませんでしたので、今回は開催しません。最小開催人数 : 各回3名
1回参加 5,000円
2回参加 9,000円
3回参加 13,000円
メール
teate@nifty.com申込フォーム
お名前・メールアドレス・参加する日を記入したら、「送信」ボタンを押して下さい。
アレクサンダーテクニークを使って探求する「自分の使い方」 4月12日開講 募集中!
今月からNHK文化センターさいたまアリーナ教室で新しい講座を始めます。
アレクサンダーテクニークを使って探求する「自分の使い方」
”探求”です!
ちょっと大上段に振りかぶってみました。
最近、簡単に出来る○○◯みたいな、こうすれば直ぐに出来る◯◯◯みたいな、たった5分で◯◯◯みたいなものが増えています。
タイパって言うんでしょうか。
タイムパフォーマンス。
時短でいろいろ出来るようになる。
ま、悪くはありません。
タイパ。
荒木も嫌いではない。
でもね、とも思います。
じっくり時間を使って体感しながら経験しながら見つけていくもの、身につけていくものってのも合ってよいんじゃないでしょうか。
というような思いもあって、”探求”みたいな題名をつけました。
自分が自分をどんな風に使っているのか。
知らず知らずのうちにやっている、この姿勢、この歩き方、この立ち方などなどは、よく見るとどうなっているのか。
自分の事が分ければ、自分をコントロールすることも出来る。
もちろんコントロールしない事もできる。
アレクサンダーテクニークは自分の使い方を知る思い出すワークです。
このユニークな方法を使って、自分のことを考えたり感じたりする時間を作ります。
姿勢が気になる人。
歩き方が気になる人。
立ち方が気になる人。
人から言われる癖がある人。
直したい体の使い方がある人。
NHK文化センターさいたまアリーナ教室で待っています。
アレクサンダーテクニークを使って探求する「自分の使い方」
日時:4月12日、5月10日、6月14日 各水曜19:00-20:30場所:NHK文化センターさいたまアリーナ教室(さいたま新都心駅3分)
埼玉県さいたま市中央区 新都心8番地
さいたまスーパーアリーナ内6階
申込:直接NHK文化センターにお願いします。
↓ ↓ ↓
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1260952.html
歩き方の分類
てあて整体スクールには歩き方の授業があります。
姿勢や歩き方はその人のその人自身の使い方(筋肉の動かし方)の結果です。
生理的な歩き方とそうでない歩き方には違いがあります。
どうやって直すのか、いろいろな方法がありますが、先ずは分類してどんな歩き方になっているのが先です。
てあて整体スクールでは歩き方を2分類しています。
その2分類について動画で解説しています。
先ずはご覧ください。
自分の歩き方がどちらになっているのか。
患者さんの歩き方がどちらなのか。
それを知ることで改善方法や練習方法が決まります。
歩き方の練習方法については別に動画を撮ったので、そちらもご覧ください。
https://teate.co.jp/blog/blog2303301.html
姿勢や歩き方の授業があるのは、それが腰痛や肩こりやさまざまな症状の原因となっていることがあるからです。
原因を変えることが出来れば、痛みや症状も出にくくなります。
姿勢や歩き方の分類には幾つもの方法があると思います。
ここで紹介しているものが全てではありません。
でも一つの基本だと思っています。
参考になればと思います。
姿勢について思うこと
姿勢はどうやって出来るのか。
生まれながらだと思っている人が多いが、それはない。
後天的に出来るもの。
普段の自分の体の使い方が、結果として姿勢という形に現れる。
形を作るが、フィックスされた固まったものではなく、状態。
でも状態と思っている人は少ない。
もうそうなっているもの。
生まれながら。
遺伝。
ずっとそうだからそう出来ている。
話は少し変わるが、駅に向かう道でベビーカーを押している人を見た。
ベビーカーには幼児が乗っていた。
たぶん歩くことの出来る年代だろう。
走ってどこかに行くような年代。
とは言え2歳にはなっていないと思う。
言葉を覚えてどんどん喋る年代。
あの年代は一人にするとどこに行くか分からない。
だからベビーカーに乗っていると安心。
でも。
とも思う。
子供は成長と共に筋力や骨だけでなく神経系も発達していく。
それは相乗効果というか並行して成熟に向かう。
歩く事は骨や筋肉の発達と共に、思考錯誤しながら習得していく技術だろうと思う。
未熟から成熟に向かう間の試行錯誤。
真っ直ぐだけでなく、凸凹道や柔らかい道や硬い道、傾いた道などを繰り返し歩くことで走ることで、神経系と筋肉が繋がり、骨の動きや筋肉の動きが学習されていく。
学習されたものは、後から後から更新され、洗練されたものになっていく。
だから出来るだけ多くの場面や状況が必要で、しかも未熟から成熟に向かう途中なので、繰り返すことで筋肉も骨も発達する。
同時に神経系自体の発達もあり繋がりも強化され、様々な場面に対処するプログラムが蓄積されていく。
と思う。
その試行錯誤の機会を奪っている。
という可能性がある。
仕方がない部分は分かる。
放っておくとどこまでも走って行ってしまう。
目を離せば車や自転車や人とぶつかるか可能性も出てくる。
でもそういう事も知っておかないと。
経験しておかないと。
成長すれば勝手にきちんと歩いたり走ったり出来るようになる訳ではない。
成人して骨格の大きさや体の外側から見た形が同じでも、骨密度や筋肉量・体脂肪率はかなり違ってしまう。
つい数年前に走っただけで骨折をした小学生がいたと聞く。
転んで骨折ではなく、ただ走っただけで剥離骨折したという話。
走ることは非日常になっている。
姿勢とは違う話になったけど。
姿勢のこともつながる部分があうんだろう。
後天的に出来るものは、日常の暮らし方で変化する。
非難している訳ではなく、知っておいて対処したいなぁと思うという話。
疲れにくい姿勢と体の仕組み 〜アレクサンダーテクニーク〜 @NHK文化センター
昨年10月からNHK文化センターさいたまアリーナ教室で、「疲れにくい姿勢と体の仕組み〜アレクサンダーテクニーク〜」という講座をやっています。
次回は1月11日(水)19:00から20:30まで。
NHK文化センターに入会しなくても1日体験をすることが出来ます。
気に入ったら3月まで参加しても良いし、その後も続くかもしれません。
興味のある方は直接お申し込み下さい。
疲れにくい姿勢と体の仕組み 〜アレクサンダーテクニーク〜 >>>
今月のテーマは「歩く時の姿勢」の予定です。
そして今月参加される方にはアレクサンダーテクニーク応援カレンダーを差し上げます。
初めての方もぜひいらしてください。
お待ちしています。
疲れにくい姿勢と体の仕組み 〜アレクサンダーテクニーク〜
日時:1月11日(水)19:00から20:30場所:NHK文化センターさいたまアリーナ教室
埼玉県さいたま市中央区 新都心8番地
さいたまスーパーアリーナ内6階
048ー600ー0091
申込:コチラのサイトから↓
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1261121.html
アレクサンダーテクニーク オープンクラス
アレクサンダーテクニーク・オープンクラスを1月から始めます。
姿勢や歩き方や自分の体の使い方が気になるけど、どこに行けば良いのか分からない人。
楽器演奏やダンスで困ったことがある人。
アレクサンダーテクニークを聞いたことはあるけど受けたことがない人。
何となく良さそうと噂には聞いたけど、どんなものか分からないという人。
体のことに興味があるけど何から手をつけて良いか分からない人。
アレクサンダーテクニークは掴みどころがないとか、敷居が高いと聞きます。
気軽に受けられるよう、オープンクラスという形を始めようと思います。
参加したい時にだけ連絡もらえれば大丈夫。
1時間のクラスなので一回でどうこうという事には、正直ならないと思います。
こんな感じかと思ってもらえるだけでも大丈夫。
でも何回か受けていると、ああこんな感じかと、少しずつ深くなるようなクラスにしたいと思います。
気になったら問合ください。
アレクサンダーテクニーク オープンクラス
日時:1月14日(土)28日 19:00から20:00場所:てあて整体スクール東京校
東京都練馬区東大泉 5−27−18ーA
西武池袋線大泉学園南口徒歩7分
料金:1000円
問合:teate@nifty.com
最初開催人数:2名以上で開催します。
概要:アレクサンダーテクニークの考え方
ハンズオンワーク(触れることで自分を思い出す)
チェアワーク、テーブルワーク