整体師として開業するとは
整体スクールの卒業生や在校生に聞く事があります。
開業はしますか?
はい考えています。
と言う人もいますが、多くは「いやいやまだ考えていません。」
と答えます。
そして次に「身の回りの人から」とか「友人知人から」などと続きます。
無料でやるんですか?と聞くと。
家族からはアレですけど、知人などからは交通費くらいはとか、2・3000円くらいはと答える人もいます。
整体師として開業と考えると、店舗契約をして看板を出しホームページやチラシで宣伝広告して、と考えているようです。
でもそれ少し違います。
誰かに整体してお金を頂いたら「開業」です。
金額の多寡ではありません。
対価を頂いて整体をしたかセラピーをしたかと言うのが開業です。
たぶん、開業していないと思うことで、少し気分が楽になるのかもしれないと思います。
まだ開業はしていない、失敗も成功もしない。
開業していないんだから結果が出ない事もある。
みたいなね。
無料でやったりボランティアでやると言う時に、同じような気分を感じてしまう事もあります。
無料なんだから上手くいかなくても、まあ仕方がない部分もあるかもな。無料だし。
ボランティアも同じです。
それ良くないです。
無料でやろうがボランティアでやろうが、整体をすると言うことは、人に触れて変化を起こすと言う事です。
結果はやった人の責任です。
お金を頂くのなら尚更です。
500円でも交通費だけでも同じです。
開業前には自分に言い訳をしたくなる事があります。
それはでも良い結果に進む方向ではありません。
無料でもボランティアでも少額でも、卒業したらプロの仕事です。
プロとしてやってもらいたいと思います。
(少額でも積み上がれば申告の必要が出てくる事もありますし。)
開業前、店名を決めるのが意外に難しい @開業準備
せっかく整体を勉強するなら開業したい。
自分一人の整体院を持ったり、出張であれ自分の力でやってみたい。
そんな人を応援しています。
てあて整体スクール・荒木です。
開業準備をする時に意外に難しいのが店名決め(屋号決め)です。
てあて整体スクールを卒業して開業する人が沢山います。
歴代の開業卒業生から話を聞いたり、開業の相談を受けた時に、最初に困るのが店名・屋号です。
どんな名前をつけるのか。
そんなに難しくないだろうと思っていても、いざ自分の整体院につけるとなるとなかなか決められないと言うことが多いようです。
最終的に荒木が命名した整体院の名前も幾つかあります。
てあて整体院の命名はどうしたかを書いておきます。
前職を辞めてから開業までに4ヶ月くらいの期間がありましたが、開業を決めてから開業までは2ヶ月でした。
この2ヶ月の間に名前を決めなければいけません。
でも、実際には1ヶ月くらいで決めないと行けない事に気がつきました。
当時、看板やチラシなどを作るのに最低でも1ヶ月は掛かっていたからです。
店名がないと何も始まりません。
読みやすい名前にしようと思っていました。
誰でも読めるように、見た感じが優しく柔らかなイメージがあるように。
開業当時、地域に根ざした整体院にしたい、自分と同年代から上の年代までが来て欲しいと思っていたので、ひらがなの名前が良いかなと思いました。
当時アラフォーでしたから、年代的には30代から60代くらいを想定していたと思います。
でも、最初に一応考えたのは「荒木整体院」「大泉整体院」でした。
自分の名前や地域の名称を入れるのは、患者さんにも分かりやすく良いかなと思いましたが、見た目やロゴを考えると、ちょっと硬いなぁと思いました。
そこで次に思いついたのは「はわて整体院」でした。
ひらがなの名前です。
「はわて」は「母の手」の古語です。(いや違うかもしれないけど、そんなイメージにしたかった)
でも「はわて」=母の手だと女性になってしまうし、ちょっと自分のイメージとも違う。
それと、ロゴを考えた時に見た目がどうもしっくり来ませんでした。
ロゴを作ることは最初から考えていました。
当時は大きな会社から脱サラしたばかりだったので、看板やチラシや名刺やホームページなどに統一したロゴを使って、認知度を上げるとかなんとか、そんな事を考えていました。
ロゴの雰囲気が決まっていたので、ひらがな3文字が良いなと思っていました。
で、思いついたのが「てあて」でした。
はわて、から、てあて、は結構すぐに思いついた記憶があります。
てあて整体院は当時は他にはなく、独自性というか特異性というかも感じました。
覚えやすいし、見た目も雰囲気も良いし、「てあて」=「手当」にも通じるしと思って決めました。
すぐに看板やチラシのデザインをお願いしました。
てあてみたいな分かりやすい名前は今はほとんど残っていないように思います。
それでも、自分の思い入れがあって、納得のいく名前を考えなければ行けません。
整体の勉強を始めたら、自分の整体院の名前候補を考えておくと良いと思います。
思いついたらメモしておくことです。
意外に忘れてしまいますから。
てあて整体スクールに入学すると開業出来るのはどうしてなのか。
てあて整体スクールは基本的には開業を目指す人のための整体学校です。
だから、東京練馬区のスクールに遠く山形や茨木や群馬、静岡などからも通学される人がいます。
名古屋教室には大阪や京都、和歌山、静岡などからも通学されていました。
・開業出来る整体の技術を身につける。
・開業準備と開業後の活動について知る事が出来る。
・他の整体院やサロンと差別化出来る技術が身に付く。
・患者さんに指導出来る体の知識が身に付く。
就職を目指している整体学校とは一味違う指導内容になっています。
開業出来る整体の技術とは、全身を整える事の出来る指針整体。ズレや歪みなど、特定の部位の調整が出来る骨格調整・筋肉調整の手技。
それらを使って患者さんの状態に合わせた組み立ての出来る考え方(症例別)を学ぶ事が出来ます。
とくに自分で考えられる整体を身につけられるのが、他ではなかなか学べないカリキュラムかなと思います。
筋肉を緩める技術も大切ですが、それだけでは開業は出来ませんから。
開業準備と開業後の活動について。
開業前の準備や開業後の活動について、荒木が実際に行って来た計画や予算の立て方などを知る事が出来ます。店舗を探したり内装を考えたりなど一般的な事だけでなく、準備段階から将来を見てやらなければいけないことがあります。
一部上場企業で経営企画業務をしていた経験や、大手整体学校で付属治療院の運営をしていた経験を元に、自身の経験も合わせて話をします。
また、整体師の法的な問題についても解説をします。
国家資格になっていない整体(民間資格)は、やって良いことと良くない事、法的な解釈がどうなっているか知っておかなければ行けないことがあります。
他の整体院やサロンと差別化出来る技術が身に付く。
指針整体は力を使わない整体で、押さない揉まない体重を掛けない、トントンと軽い刺激を全身に入れていく整体です。てあて整体スクールでしか学ぶことの出来ない、他にはない整体の手技です。
また、骨格調整と筋肉調整を行うマッスルエナジーテクニックは、ボキボキしない強い力を使わない調整法です。
他校でも指導しているところはありますが少なく、あまり他では見ない手技です。
これが開業した時の差別化に繋がると考えています。
どちらの手技も力を使わず、受けている患者さんが安心して受けられる整体です。
整体は怖いというイメージもまだまだある中、安心して受けられる整体は大きな差別化になります。
患者さんに指導出来る体の知識が身に付く。
てあて整体スクールの授業にあるストレッチや姿勢と歩き方だけでなく、ボディマッピングやアレクサンダーテクニークも患者さんに教えるための授業です。腰痛や肩こりの時にどんなストレッチをすれば良いのか、ただストレッチをやって下さいだけでは通用しません。
また、歩き方や姿勢は腰痛や肩こりだけでなく、O脚や外反母趾、脚が太いとか浮腫むなどの原因にもなります。
歩き方や姿勢を指導出来る知識を身につけることで、患者さんに安心して来てもらえるようになります。
ボディマッピングは間違った体の使い方の元となっている体の捉え方を見直す事で、自分の体を使いやすくするための方法です。
アレクサンダーテクニークの授業で話す内容とも合わせて、患者さんに体の事を教えたりアドバイスする時に使える知識です。
てあて整体スクールで開業出来るのは、これらの技術や知識が何度でも繰り返しリピート受講出来ることで、身に付くからです。(リピート無料)
一通り授業に出て卒業では、整体の技術も知識も身につきません。
開業出来る技術と知識が身に付くまで、安心して何度でも通える事が、開業に続く道だと思っています。
がんばりましょう。
開業までお手伝いします。
次の授業見学は8月19・20・21日
こんにちは。
てあて整体スクール・荒木です。
次の授業見学は8月19日20日21日です。
土曜日曜月曜は毎週、授業見学を受け付けていますが、今週はお休み。
と言う事で次回は来週になります。
来週の授業は19日が骨格調整で、20日と21日は指針整体です。
骨格調整では骨盤の調整の復習と膝関節の調整を行います。
膝関節はなぜか皆さん不得手のようで、感覚も分かりにくいようです。
膝は大腿骨と脛骨の二本で出来た関節なので、調整も意外に単純だと思います。
ただ、骨の位置関係(捻れや狭窄など)が手で感じられないと難しいのかもしれません。
日曜と月曜は指針整体です。
指針整体はとにかく繰り返し練習します。
筋力はぜんぜん必要ありませんが、コツのようなものを掴めないと、すぐに分からなくなってしまうからです。
授業の見学に来ると、他の生徒さんと一緒に授業を受けてもらいます。
メモを取ったり質問をしたりも大丈夫です。
荒木にもですし生徒さんにも色々聞いて下さい。
空いている時間もしくは授業中に、指針整体を受けてもらいます。
荒木が一通りやるのを受けて下さい。
力を使わないとか軽い刺激とかリズミカルとか。
受けてみて初めて分かる事があるので、感じてもらいたいと思います。
連絡お待ちしています。
開業年齢
荒木が整体院を開業したのは43歳でした。
厄が明けたらみたいなことをほんのちょっと考えた記憶があります。
早いか遅いかと言われれば、少し遅いかなと思います。
これから整体師を目指す人なら30代で開業するのが良いと思います。
40代50代でも悪くはないですが、出来るなら30代で開業起業を考えてみてはどうでしょう。
気持ち的なものもあります。
体力的なものも知力的な事もあります。
社会人になって10年以上が経過して、世の中のことが自分なりに何となく分かったと思っていて、何となくの自信が持てる。
上の年代の人たちのやって来た事も分かるし、自分より若い世代の事も分かる。
40代50代と比べれば身軽で動きが早い。
20年経ったら50代で、相当なキャリアを積んだ事になり、次のステップも考えやすい。
情報収集も最先端の方法を知っているし、昔ながらの情報ソースも持っている。
30代はまだお金がないかもしれません。
でも気力もあるし体力もあるし行動力もある。
お金は政策公庫の開業資金や自治体の助成金など、探せば貸してくれるところはあります。
借りるのが嫌なら、ほとんどお金を掛けずに副業から始める方法もある。
いずれにしても30代くらいで開業出来れば道は広いと思います。
整体やセラピーの勉強もすんなり頭に入りやすいし、技術を身にるつけるのも早いような気がします。
40代50代がダメだという事では全くありません。
40代50代で開業される人も多いし成功している人も沢山います。
でも、上に書いたような理由で、30代はより良いなかと思います。
逆に40代50代で開業を考えた時に、気をつけておくことが少しあります。
自分の常識です。
それまでの常識をそのまま全部全く変えずに開業するのは難しいかもしれません。
何がというのは具体的に思いつきませんが、日常的な事がずいぶん違うように思います。
そして体のことや手技の事についても、常識は少し変わるかもしれません。
整体師の見方、セラピストとしての見方や捉え方というものがあります。
40代50代になると人生経験も長く、自分の持っている常識を変えるのは意外に難しいところがあります。
荒木の経験で言うと、独立して5年10年経ってやっと分かったと言うようなこともあります。
具体的に思いつかなくて申し訳ありませんが、気持ち的なものだったり考え方の基本だったりです。
体力的なものも少し気を付ける部分があるかもしれません、。
30代と比べると明らかに落ちます。
整体やセラピーが出来ないほどではありませんが、ある程度は疲れると言うことは織り込み済みにしておく必要があると思います。
技術的な面については、自分で思う事と指導者が言っていることが違ったら、指導者の言うことを聞くことです。
これも意外に難しいかもしれない。
指導者は理に敵わないことを言うかもしれません。
でもそれは経験知なので間違いはないと思います。
荒木はもう60代になりました。
40代50代で開業する時の心配事や勉強する時の注意点なども教えてます。
卒業生の進路について
てあて整体スクールの卒業生の進路について。
開業する人はいますか?と聞かれることがあります。
はい、開業する人もいます。
整体で開業するのはだいたい2から3割くらいの人だと思います。
パーソナルトレーナーやピラティスインストラクター、ヨガやダンスの先生などは、それぞれの仕事に活かしているようです。
それが1割くらい。
パーソナルトレーナーはトレーニングのメニューの他に整体や体の調整をメニューにしている人もいますし、トレーニングの前に体を整えてという人もいます。
同じようにピラティスインストラクターの方も、自身でスタジオをやっている場合はメニューに入れたり、調整した後にピラティスをしたりしているようです。
ダンスのスタジオでも同じです。
えっダンスの先生が!?と思われるかもしれませんが、何人ものダンサーやダンスの先生が整体を取り入れたスタジオをされています。」
形はなんでも良いんだと思います。
自分がメインでやっていることに、整体がどんな風に役にたつのか絡むのかは、その人にしか分かりません。
荒木もアドバイスする時はありますが、やっぱり自身で考えて取り入れるのが一番です。
就職をされる方は少数います。
ただ、てあて整体スクールの指針整体やマッスルエナジーテクニックを使えるところは、殆どありません。
就職する先のサロンの手技を学んで、そこで仕事をします。
開業までに出来るだけたくさんの患者さんにあたっておきたいと言う人が殆どです。
人の体に触れる仕事なので、手技は違いますが良い事だと思います。
荒木自身も開業前に数ヶ月だけ揉みほぐし系のサロンでアルバイトをしたことがあります。
その時は指針整体ではなく、押圧系の手技を使いました。
整体スクールを卒業しても、整体を使わない方々もいます。
たぶん半数くらいの方は使わないんだろうと思います。
家族や身の回りの方に使う方もいますが、全く使わない人もいます。
せっかく学んだのにと思うかというとそうでもないようです。
学んで見て自分はこの道ではなかったと、途中で軌道修正して新たな道に進まれるようです。
なぜだかそれまでやっていた仕事が調子良くなる人が多いのは不思議です。
卒業生に整体師になってもらいたいかと言えば、なってもらいたいと思います。
でも、整体を学んだからといって整体師にならなくても良いと思います。
勉強したことは必ず何かの役に立ちます。
整体師になりたい方がいたら、てあて整体スクールも検討してみて下さい。
他の学校と比べて開業率は高い方だと思います。
小さな学校としては不思議なくらい開業していると思います。
荒木はどうして整体師になったのか。
たまに聞かれる事があるのでたまに話をしています。
先生(荒木)はどうして整体師になったんですか?
整体師になる前は何をしていたんですか?
整体師になった時と、開業当初と10年くらい経ってから、そして現在20年を過ぎてみると、少しずつ考えに変化があります。
自分が考えていた事が変わるなんて変ですが、でも良く考えると少し変わってきているように感じます。
だから今、どうして20数年前に整体師になったのか、今の考えを書いておきます。
整体師になる前は会社員をしていました。
1980年代90年代を会社員として生活していたので、バブルの時代を知っています。
バブルはあまり面白い時代ではなかったという印象ですが、毎年、給料は上がっていったのでありがたい時代ではありました。
給料上がってるのに何が面白くなかったのかは上手く言えませんが、なんだか中身がないような感じがしていたのかもしれません。
中身なんてなくても良いのに、ある方が好きなのかもしれません。
それは会社を辞める理由にも関係しているかもしれません。
会社を辞めたのには幾つか理由があります。
サラリーマンを20年近く続けてきて、雇われて生きる事が出来るのは分かりました。
というか証明出来た。
雇われれば生きていけるくらいの能力はあるんだろうと言うことです。
だったら一人で生きていくことは出来るのか。
結婚しているので一人ではありませんが、自分の才覚で自分のやることだけで生きていけるのか。
サラリーマン当時たまに考えていたのは、パソコンに詳しいよりも川に潜って魚取りが出来る方に憧れる、ということでした。
バカみたいです。
馬鹿みたいだと言うことは分かっていて、でもそんなことを考えていました。
35を超えたいい大人が何考えてんだかと思ってましたよ。
思ってましたが、やっぱりそう言う事が頭にありました。
一人で仕事作ってやってみて生活出来るんだろうか、生きていけるんだろうか。
もう一つはたぶん会社が嫌になったというのもあったと思います。
バブルが弾けてリストラがありました。
リストラは全社員が対象で、つまり希望退職を募りました。
目の前で同僚が退職の連絡電話をしてました。
何人も何人何人も。
ちょっと肩が凝って息が詰まって胸が締め付けられて、でも仕事は毎日あって続けていました。
大きな会社に資本参加してもらい、ついでに役員や部長さんが沢山やって来ました。
とても面倒でした。
会社によって違う風土や言葉やシステムを、役員や部長さんに説明したりする仕事もやっていました。
毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日
くる日もくる日もくる日もくる日もくる日もくる日も
あらきくん荒木くんアラキくん
これどうして?あれはどうして?どうしてこんなことやってるの?
みたいな事でした。
まあ、ちょっと疲れたというか詰まったというか。
整体師にしたのは何故かというのも幾つか理由がありました。
出来そうだったから。
これは一番大きかったと思います。
ダンスをやっていた関係で、整体はよく受けていました。
吉祥寺や渋谷や池袋で受けていました。
その先生方のやり方を見ていて、これなら自分でも出来ると若気の至りでしょうね。
思いました。
少なくとももう少し個別に合わせた施述が出来そうで、もう少し上手く宣伝できそうでした。
もう一つは自由に実家に帰れるということでした。
サラリーマンだと自分で時間が管理出来ません。
ある程度は出来たとしても完全には難しい。
整体師みたいな個人で仕事をしていれば、自分で自分のスケジュールは管理出来ます。
長男なので将来的に実家に帰るかもしれないと思っていた。
あるいは帰れるような状況にしておこうかというのもあったと思います。
ダンスをやっていて昔から運動が好きで、せっかく独立するならダンスと舞台の側の仕事が良いなと思ったというのもあったかなと思います。
ダンス仲間もいたし。
それと、ダンサーという人種が近くにいたのも大きかったかもしれません。
会社組織に属していないフリーランスの友人がいました。
フリーランスでも生きていけるかもと思ったのかもしれません。
学生時代はフリーランスで仕事をしているのは、変な人たちで自分とは違う人種だと思っているようなところがありました。
会社に属すること以外は、ちょっと想定出来なかった。
今、新卒だったら会社に勤めるかどうかは分かりません。
フリーランスと組織に属する事を並べて考えられるかもしれません。
もう一つ、大きかった事がありました。
運動に自信があった、体の事に自信があったというのがあります。
学生時代、運動だけは自信がありました。
体育の成績は中学二年の二学期以外は、全て一番上(5段階なら5、10段階なら10)でした。
体の感覚の説明なども上手く出来る自信があった。
40歳を超えて仕事を変えるなら、根拠なく自信があるものが良い、と思いました。
根拠がなければ、自信がなくなることはない。
根拠があると、根拠が崩れた時に自信がなくなる可能性があります。
今でもそれは思いますね。
体の感覚は悪くないと思います。
どうして整体師になったのか。
だいたいこんな感じです。
話出せば他にもあるかもしれませんが、あとは些末なことだと思います。
だから、整体師になる前は会社員でした。
全国展開の洋服屋さん。
紳士服の流通小売業でした。
店頭でセールスマンを1年半やったのち、本社に移動しました。
本社では商品管理部門や業務推進、経営企画的な部門にずっと居ました。
そうだ、スタッフ部門に長くいたのも転職をした理由の一つかもしれません。
10年以上過ぎてくると、ライン部門と違って実態がない、と自分では感じるようになりました。
事業計画や損益計算、経費管理など、今とは全然違う仕事ですね。
でも、役には立っています。
数字の把握だけはしてますから、リスクヘッジというか今の会社としての自分の仕事の状況は分かります。
これ読んでる人はどうなんでしょう。
ここまで読んだ人は転職考えてるんでしょうか。
転職や開業を考えている人に最後に一言。
転職や起業は。
考えている以上に大変ですが
考えているよりは何とかなると思います。
副業から始める整体の手順
こんにちは。
てあて整体スクール・荒木です。
整体スクールを卒業すれば開業したり就職したりします。
全く使わない人もいますが、家族のためなど何らか整体を使うことになると思います。
開業はハードルが高いというのが一般的です。
確かに。
いきなり開業するというのはちょっとという気持ちも分かります。
荒木は整体師になって開業するのには躊躇はありませんでしたが、整体師になるかどうか考える時にとても迷いました。
整体師になって開業して成功するのかどうか。
失敗したらどうしよう、なんて考えてました。
整体の勉強してもいないのに、整体師になった後のことを考えても仕方がないのに、その当時はとても気になりました。
だって一生の一大事です。
今はちょっと違います。
整体学校の先生をやっていてこんな言い方は何ですが、整体の勉強をしてみないと自分が整体師に向いているかどうかは分からない、です。
勉強したら絶対に開業しなきゃいけないと考えると、世界が狭くなります。
整体を勉強したことで、その人自身が変わります。
やっぱり整体師がやりたいと言う人は多いですが、別の道も開けるかもしれないし、ちょっと方向転換しても良いと思います。
ちょっと話が横道にそれました。
副業から始める整体の手順です。
先ずは整体師になることからですね。
整体師にならないことには、副業としても始められません。
整体学校に入って卒業したけど、会社を辞めて開業というのはちょっときつい。
と言う人は副業から始めるのも良い方法だと思います。
副業というくらいですから、本業がある。
収入が2本以上になる訳ですから、少し安心です。
整体師になって副業をしようと思ったら先ず何をやるか。
本業の会社に確認することです。
当然ですね。
副業禁止の会社だったら副業は出来ません。
もしやるなら、開業前の準備として会社を辞める前に、無料モニターを始めてみると言うようなことでしょう。
どんな副業ならOKなのか。
今、勤めている会社と同業はダメという事もあると聞きます。
何でも大丈夫と言うところが多いとは思いますが、どんな制約があるかは聞いてみないと分かりません。
会社に聞く時には、将来的に会社を辞めて整体一本にする可能性があるのかどうかは、考えておく必要があると思います。
次に場所や形態を考えます。
副業で始める時の主な場所としては、自宅、出張、レンタルルームが考えらえます。
自宅でする場合は部屋があるのかどうか。
一部屋空けられるのか、それとも整体の時だけ空けるのか。
そして家族の了解は得られるのか。
どう言う時間帯や曜日に行うのかを決めておかないと、話が出来ません。
患者さんが来ている時に家族はどうしているのか。
同じ家にいるなら静かにしてもらわなければいけない可能性があります。
出張の場合は持ち物を考える必要があります。
自分が学んだ手技によってはベッドがないと出来ない場合もあります。
(指針整体はなくても大丈夫)
ベッドを持ってくならどうやって運ぶのか。
他に持ち物はあるのかどうか。
自分の来ていく物、ユニフォーム的なものを用意するのかどうか。
レンタルルームは近くや使える場所にあるかどうかの確認が先ず大切です。
最近は意外に増えているので、使える場所は多いと思います。
問題はレンタル料金と時間帯、ベッドの有無や備品などです。
レンタル料金は意外に高いところが多いように思います。
せっかく副業で始めたのに、部屋のレンタル料と交通費で収益がなくなっては仕方がないですから。
会社や家族の了解、場所や形態が決まれば後は宣伝です。
宣伝はホームページやSNSで始めるのが最近の傾向です。
リラクゼーション系や治療系でも、患者さんの層(ターゲット)が決まっていればSNSなどの発信で集客することは可能です。
ぼんやりとこんな感じで副業として始めたい、というような曖昧な設定だと集客は難しくなります。
「腰痛・肩こりに」とか「疲れた体を癒すため」とか。
既に多くのリラクゼーション系サロンや整体院がある状況です。
総花的なターゲット設定や表現では、なかなか検索にもヒットしません。
年齢層や性別、例えば職業や故障の種類(どれか一つに特化)、お子さんが小さいとか、妊婦さんだとか。
夜遅い時間だけとか、朝早い時間とか。
料金を安くすると言うのは考えものです。
何か特に強い理由がなければ、仕事内容と見合わないし収益につながりにくい。
副業の間は安くして、会社を辞めて整体を本業にしたら値上げする、と言うのは無理です。
安い料金で来る人と普通の料金で来る人の層は明らかに違います。
例えば2980円の揉みほぐし系に行く人は、7,000円の整体には行きません。
給料の多い少ないとは関係なく、揉みほぐしや整体に対する対価はどれくらいと、その人の中で決まっていることが多い。
女性が美容院に幾ら払うかと似ているかもしれません。
何人かに聞いたことがありますが、行っている美容院の料金は年収と全く関係ありませんでした。
副業だからということで料金設定はしない方が良いと思います。
ここまで考えて宣伝して下さい。
宣伝するとすぐ問い合わせがある訳ではありません。
数ヶ月は宣伝期間があって、その期間にずっと記事など更新し続けると問い合わせが来るようになります。
整体師を副業で始めるという選択肢もあります。
開業の時に考えなければいけない自分の属性について
開業の時に特に気を付けること。
サラリーマン生活をしていたり別の仕事をしていたりした人が、整体師やセラピストとして仕事を始める時に考えておくべき事として。
自分の属性があります。
年齢
性別
身長・体重
外見・見た目
外に出せるキャリア
自分がこれをやるとどうなるかと考えるのではなく、確認したこの属性を持った人がこれをやるとどうなるのか。
極端な例で言うと、例えば脱サラ50代の普通の外見のおじさんが、30代40代女性専門のオイルマッサージをやろうとしても、たぶん無理です。
その属性の人が成功するとは思えない。
では、丸2年の間、腰痛専門整体院で経験を積んだ脱サラ男性が、会社員時代のキャリアを活かして収益のシミュレーションをし立地を選んで、若いキャストを使った、女性キャリア向けの短時間で疲労を抜くリラクゼーションサロンを立ち上げたとしたら、成功するかもしれないと思えます。
自分で自分のことは客観的にみられません。
まして開業や起業前は少なからず浮かれます。
大丈夫なんじゃないかとか、自分に都合の良いように解釈してしまいがちです。
そんな時、属性は裏切りません。
上に書いたことでもわかるように、属性はある程度変えられます。
変えられない属性(年齢・性別など)と違い、経験や見た目は変えられる部分があります。
そして、インターネット上ではそう見えるように表現することも出来ます。
嘘はつけないですよ。
すぐに見破られますから。
でも、変える努力をして変えられるものは、変えることが出来る。
⚪︎⚪︎という属性を持つ人が、この仕事をするにはどうすれば良いのか。
そんな風に考えてみる時間は必要です。
自分のやりたい事をやって、それで成功するために、主観ではなく客観(属性)を確認する必要があります。
学校選びと起業について
てあて整体スクール・荒木です。
整体学校をやっていると授業見学や整体の体験に来る方がいます。
整体学校を選ぶために来ている人もいますが、整体を学ぶかどうかを考えるために来ている人もいます。
ところが中に学校選びから起業まで全部一緒に考えている人がいます。
学校選びと起業は別ものです。
でもつい一緒に考えてしまう。
学校選びをするということは、整体を学ぶということで。
整体を学ぶということは、整体師になるということで。
整体師になるということは、会社を辞めるということで。
会社を辞めるということは、起業するということで。
起業するということは、成功するか失敗するということで。
自分は本当に成功出来るのか?
整体ってのは将来があるのか?
本当に整体で食っていけるのか?
みたいなことを一緒くたにして全部決断しようとしている人がいる。
それは無理。
最初の一つを考えている時は、将来のことは決断出来ません。
もちろん整体を勉強するのは整体師になって起業すること、というのは良い目標です。
でも、今決断するのは勉強するかどうかだけ。
この整体スクールで学ぶかどうかだけ。
そうしないと上手く行きません。
整体師を学ぶ前に自分が整体師に向いているかどうかは分かりません。
整体師になることは出来ると思います。
時間がかかるかどうかだけの違いで、やる気が続けば整体師にはします。なってもらいます。なれるようにします。
でも、向いているかどうか、それで起業しようと思うかどうかは別です。
整体師にはなったけど、起業は自分に向いていないと思えば、起業しない方が良い。
当たり前です。
向いていないと思ったことをやっても、上手くいく確率は低い。
だから整体を学ぶかどうかと、会社を辞めるかどうかは別だし。
整体を学ぶかどうかと、起業するかどうかは別だし。
整体を学ぶかどうかと、成功失敗は別ものです。
整体を学ぶかどうかを考える時に考えるのか。
この整体が学びたいかどうか。
この学校やスクールで学ぶのかどうか。
そういうことを考えて下さい。
整体学校の先生が言うのも何ですが、やってみないと分からないこともあるし、やってみると変わることもあります。
思っていたのと違うかもしれないし。
別の才能を見出せるかもしれません。
てあて整体スクールの生徒さんで開業するのは、だいたい3割くらいです。
あと2割程度は今までの仕事に付加します。
(パーソナルトレーニング、ピラティス、ヨガ、など)
そしてのこり半分の人たちは家族のために使ったり、全く使わずに仕事が忙しくなったり、趣味としてやってみたりしています。
それでも半分くらいが整体を仕事に活かしているというのは、多い方だと思います。
まったく開業に繋がらないスクールなどもあるようですから。
全部を一緒に決めるのは危険です。