ダンスを上手く踊るために
年末だし、ちょっと大袈裟な事を考えてみたいと。
ダンスを上手く踊るためにやっている事、考えている事、気をつけている事。
普段、レッスンをしていく中で考えているのは、可動域と筋肉の柔軟性です。
年齢も年齢なので、そこが今は一番気になります。
60代です。
男性では珍しいかもしれない年齢です。
可動域と筋肉の柔軟性は確実に失われます。
どんどん減っていくという訳でもありません。
真面目に毎日やっていればそんな事はないんでしょうが、週に数回レッスンをしているくらいなので、60オーバーくらいからは減ってくなぁという実感があります。
いや、50代からだったかもしれません。
可動域は関節の可動域のことですが、問題は骨ではなく関節周りの筋肉や靭帯や筋膜などの組織です。
ぎゅうぎゅう引っ張ったってすぐに柔らかく可動域が広がる訳ではありません。
準備が必要ですね。
出来ればということですが、睡眠時間の確保、湯船に浸かる、アルコールを抜く、毎日少しずつは体を動かす。
などが準備です。
その上でストレッチをする前に、関節の周りの筋肉などを温めるウォームアップが必要です。
歩いたり、足上げしたり、少しずつ動かしながら緩めていきます。
そしてストレッチ。
これもすぐに伸びる訳ではないので、少しずつ伸ばしていきます。
これらのことは可動域だけの問題ではなく、筋肉の柔軟性にも関係しますね。
だから、結局準備が大切で急にやらないようにするってことでしょうか。
では、レッスン中や舞台本番・パフォーマンス時に考えている事は。
自分を分かって踊るって事でしょうか。
自分を分かるというのは、自分がどうなっているのか分かっているという事です。
踊っていて気持ち良くなってしまうのではなく、自分の体の中がどんな状態か分かっているという事です。
瞬間瞬間を全てコントロールしている訳ではありません。
ただ、どの瞬間も自分を忘れない。
自分の感覚がある。
どこが緊張していて、どこが脱力していて、どこが伸びていて。
伸び方や緊張の仕方はどんな感じなのか。
腕を前に伸ばしている時に、後ろの脚がどうなっているか、軸足のどこに乗っていて筋肉を使っているか。
そんなに細かく分かっているという事ではなく、それが見えているというような感じですかね。
なんとなく見えている。
見えていない部分が出来るだけ少ないように。
そこを大切にしています。
分かったような分からないような話でしょうか。
それとも分かるぅ!って話なんでしょうか。
出来てても出来てなくても、それが分かるって事は大切だと思います。
それがあれば自分としては上手くなる前提が出来たと思っています。
その上で上手くなるためには、上手いと自分が思っている人を良く見る事です。
そして自分の動きとの違い、形の違いを、自覚する事です。
そしてそれを近づけていく。
というか真似する。
その上で真似でない自分動きとして感じる。
みたいな事かなと思います。
フロアーワーク 〜 工藤聡さんのWSに参加して 〜
ダンスの練習の一環でフロアワークというのがあります。
床の上で動く練習です。
どんなダンスにもあると思いますが、コンテンポラリーダンスでは特に多いような気がします。
(クラシックバレエの基本の動きにはないのかもしれません。)
工藤聡さんというスウェーデンで活動しているダンサーのワークショップを受けてきました。
2時間ほとんどフロアワークをやっていた印象です。
もちろん30分くらいはストレッチ的な事をしましたが、それもフロアの動きに繋がるようなものになっていたと思います。
フロアワークは慣れていないと何だかさっぱり分からなくなる事があります。
床の上でゴロゴロするので、方向がわからなくなる。
たまに天地も分からなくなったりすることもあるかもしれません。
でも、工藤さんのワークショップはとても分かりやすい。
かなり噛み砕いてレッスンして頂きました。
2時間フロアで動き続けて終わると、とにかく体の奥底まで動かした感があります。
表面ではなく深層、骨の近くの小さな筋肉一つ一つまで動かされた感じです。
着替えて帰り道。
体が軽い。
関節がくるくる動いて、筋肉も柔らかく、体が軽く動くような感覚があります。
たぶん、夜になったら、もしくは明日の朝には重くなっていると思いますが、でも終わった直後は軽い。
普段は伸ばさないところまで伸び、動かさない筋肉まで動かしたからだと思います。
床に体を預けて動くと、普段はコントロールして伸ばしたり使ったりしている筋肉とは別の筋肉まで動きます。
立って動いている時には動かない筋肉だったりします。
普段、動かない筋肉や関節が動くと、可動域が広がります。
特定の方向への可動域というより、普段は動かしていないような角度や方向に動く感覚です。
だから軽くなる。
関節の動きに余裕が出来るんですね。
動ける範囲が増えれば、いつもの動きは簡単になる感じ。
そして筋肉も同じです。
これずっとやっていれば、筋肉も可動域もサビないんじゃないかと思いました。
どこまでかは分かりませんが、自分の可能性が広がる感じ。
正確に書くと、持っていた可能性がまた使えるようになった感じ。
得しますよね。
またフロアワーク多めのクラスに行こうかと思った今日でした。
工藤聡さん
企画してくれた柳下さん
ありがとうございました。
とても楽しい時間でした。
眠っていた可動域や筋肉が動きました。
大人バレエなレッスンでの注意の仕方
ばれえレッスンに出るといろいろと注意されます。
同時に自分でもいろいろと注意をします。
軸を感じて。
ターンアウト。
膝を伸ばす。
つま先を伸ばす。
肘が下がらないように。
肋骨の下を締めて。
もう、ありとあらゆる事に注意している事があります。
で、バーやセンターで動きの説明があって、その動きを始めると。
今度はその動いている部分に注意が集中してしまう事ありませんか。
例えばタンデュだったら、つま先と膝。
つま先を伸ばす事と、膝を伸ばす事だけで頭がいっぱいになった します。
そうなると、全然ターンアウトが出来なくて、膝が伸びているのに前を向いていたりします。
セカンドにした肘が落ちていたりします。
デコルテが上を向いて、肋骨の下が開いたりしています。
それじゃ元も子もないですね。
ではどうすれば良いか。
いつも注意している所は無視して、別の所の注意をしてやってみる。
タンデュなのに、腕の事だけ考えてみるとか。
バットマンなのに、ターンアウトだけ考えてみるとか。
ずっととは言いません。
たまに、別のところに注意してやってみると、感じ方が変わるきっかけになるかもしれません。
ダンスの故障の原因は疲れとテクニック
ダンスやバレエには故障はつきものです。
つきものだと言って仕方がないという訳ではありません。
故障の原因は疲労とテクニックの問題があると考えています。
テクニックの問題はプロには少ないですが、振り付けの問題としてあるかもしれません。
アマチュアの人はテクニックを誤解していたり、理解しているのに筋力や関節可動域が足りなくて問題になることがあります。
疲労はどちらにも問題です。
仕方がないと考えているようでは故障は防げません。
ダンスの故障について動画にしました。
ご覧下さい。
プリエと前もも
大人バレエ、大人リーナのみなさん
プリエをする時に膝上の前ももに力が入る人は、つま先側に体重が乗っていませんか。
つま先側に体重が乗って、踵をあまり踏んでいないと、前ももに力が入って膝上を使ってしまいます。
踵も踏むようにして下さい。
踵を踏む感覚を確認するために、踵だけ踏んで、つま先を持ち上げてプリエしてみるのも良いかもしれません。
いつも使っていない筋肉(お尻の筋肉とか)を使うので、ちょっと変な感じがしたり疲れたりするかもしれません。
でも、それが本当です。
前ももに力が入り過ぎていると、ターンアウトがしずらくなります。
ターンアウトは太ももの内側と後ろ側、それにお尻の筋肉を使っています。
前ももを使うと、それらの筋肉が使えなくなってしまいます。
前ももを使わないで!と言うのは、そう言う意味もあります。
気を付けてみましょう。
体が緩むストレッチ @大泉学園 10月5日
床の上でゴロゴロしながら体を緩めていく。
ぐいぐい引っ張るストレッチとは違う緩やかなストレッチです。
筋肉は骨と骨を繋いでいます。
骨を動かせば筋肉も伸び縮みします。
それを利用してストレッチしていきます。
引っ張るよりもゴロゴロ動く。
体に溜まった疲労物質を流し、関節の動きを良くすることで、肩こりや腰痛の予防になります。
毎月1回定期的に大泉学園でやっています。
初めての方でも大丈夫。
ぼちぼち始めましょう。
体が緩むストレッチ@大泉学園
日時 : 10月5日(木)19:00~20:00場所 : 練馬区立 勤労福祉会館 2階和室大 (大泉学園駅3分)
東京都練馬区東大泉5-40-36
(https://www.nerima-kinrou.com)
料金 : 1,000円(当日精算)
問合 : LINE https://lin.ee/H5NyjYT
email teate@nifty.com
顎と胸と腰とお尻に注意しながらターンアウトって・・・
大人バレエなみなさんに向けて書いてます。
バレエのクラスに行くと先生が注意をしてくれます。
出来ていないところや違った事をしているところ、何も考えず何気なくやってしまっている事。
いろいろな注意をしてもらえます。
あれ一度に全部出来ますか?
全部一度は無理だと思うんですよね。
注意するところが多過ぎる。
顎が前に出ないようにしながら
胸の下が開かないようにして
腰はそらないようにしながら
お尻を締めて
で
ターンアウトも忘れずに。
ついでに言えば。
指先や肘の方向や顔の向きまで言われます。
無理だと思うんです。
でも、注意しないといけない。
一つ一つ別々に注意するから無理なんだろうと思います。
体は一つです。
首と胸と腰は一つの背骨の上中下の部分のことです。
背骨の上の部分だけ動かすことは無理です。
上を動かせば中も動くし、それにともなって下もついてくる。
だから首・胸・腰は一つの背骨と思って動かしてみる。
同じように胸や腰や腹とお尻も上半身と言う意味では一つのものです。
どれか一つだけを取り出して、全く別に動かす事は出来ない。
でも、それが出来るかのように、というとちょっと違うかもしれませんが、別々に分けられないものを、別々に名前をつけて、別々に動かそうとしてしまう。
全部一つにするというのは難しいと思います。
でも、奇跡的に(失礼!?)先生に「今のっ!」「出来てるっ!」「それそれそれで良いのよっ!」と言われた時の、体全体の状態を覚えておくことは出来るかもしれません。
出来てると言われた時の、体全体がどうなっていたか、首や胸や腰やお尻を含めた全体がどんな感じなのか。
それを全体として掴むというのは、一つの方法・アプローチとしてあるんじゃないかと思います。
試してみて下さい。
イチローストレッチ 【股関節のストレッチ】
大人バレエやダンスをしている人に向けたストレッチです。
このストレッチは股関節を狙っています。
ターンアウトする時の股関節をもっと開くようにするストレッチです。
膝を90度に曲げるので、膝の調子が良くない人はやらないようにして下さい。
以前、TVコマーシャルでイチローさんが苦もなくやっていたのを見た事があったので命名しました。
普通はあんなに簡単には出来ません。
出来ないのが普通なので少しずつやって下さい。
大人バレエな脚のポジションの作り方
脚のポジションの作り方と言われても何?と言う人もいるかもしれません。
クラシックバレエでは1番から5番まで、立った時のポジション(形・位置・姿)が決まっています。
脚の型も決まっていて、左右の脚の位置関係やつま先の方向があります。
大人バレエな皆さんはけっこうこれに苦労します。
最初に立つだけで大変。
つま先の方向まで決まっているので、その型を作るのが一苦労です。
その1番から5番までの脚のポジション(型・位置・姿)を作る方法です。
膝や足首に無理がくるような作り方を、なるべくしたくないと言う事で動画を撮りました。
参考になればと思います。
バレエなのにどうして解剖学⁉︎ 【動画】
バレエ解剖学とかダンス解剖学とか。
この頃、巷にダンサーやダンス愛好家向けの解剖学が流行っています。
いや、流行っているというより増えて来た、充実して来たと言う方が正確かな。
きっと流行りではなく、素養として解剖学は必要なものだから。
ではどうしてダンスやバレエなのに解剖学なのか。
体のことを知っているのは良い事というだけでなく、ボディマッピングとかマッピングと言われている解剖学や手法には意味があります。
そこのところを知っていると、解剖学といってもそんなに敷居も高くないし怖く無くなると思います。
いや、怖くはないか。笑
大人バレエな方やダンスが好きで習っているけど、解剖学は必要なの?と思っている人はご覧下さい。
また、ダンスだけでなく体の使い方や運動方法など、もっと上手くなりたい方や楽になりたい方にも解剖学は有効です。
どうして有効なのかが分かる動画です。
ぜひ。