知らないうちに入っている力を抜くのは難しい
入っている力を抜くのはそんなに難しくはないと思います。
でも、知らないうちに入っている力を抜くのは難しい。
知らないうちに入っているんだから、そもそも力が入っているから抜こうと思わないですよね。
自分がやっていないと思っている事をやめるのは難しい。
という趣旨のことをFMアレクサンダーさんが言ったと言われています。
アレクサンダー・テクニークを発見した方です。
そりゃそうです。
自分ではやっていないんだから、やめて下さいと言われても、やってもいないことをやめるなんて、ってなりますね。
先ず気が付く事から始めます。
自分を観察して、気が付く。
何かやっているのかいないのか。
知らないうちにやっている事は意外に沢山あると思います。
でも、それがやっていることなのか、そうなっているものなのかの判別が難しいと思ってしまう。
仰向けに寝て力が抜けているか確認してみて下さい。
意外に抜けていません。
寝ているので力を抜くのは比較的簡単です。
抜けても倒れないので、安心して抜く事が出来る。
ところが、意外に入っている力があります。
確認方法にコツがあります。
部分部分で確認して行きます。
仰向けに寝たら、頭と床がくっついている所、首、肩甲骨、腕のあたり、肘、手の甲、背中の上の方、腰、お尻、腿の裏、ふくらはぎ、踵。
後ろ側は床とくっついているので少し分かりやすいです。
あまり感じられなかったら、力が入っているのかもしれません。
それが出来たら、床とついていない部分に行きます。
そこは自分の体だけ。
首や肩の前や胸や腹、太ももの前だったりです。
そうやって体を部分に分けて確認していくと、あれちょっと力がという部分が出てくるかもしれません。
そこに気がついたら力を抜いてみて下さい。
意外に難しいかもしれません。
でも、根気よくやってれば必ず出来ます。
だって、何かをするのではなく、やってることをやめるだけですから。
少しずつ脱力が出来るようになると、脱力している時の感覚がわかるようになります。
そしたら、日常的に少しずつ気がついて、力を抜いてみるようにしてみて下さい。
少しずつ体が解放されて行きます。
それでも難しかったら、アレクサンダーテクニークを受けにきて下さい。
脱力や無駄な力を抜くお手伝いをします。
※https://teate.co.jp/alexandertec
アレクサンダーテクニークが腰痛に効果があるという話
アレクサンダーテクニークを受けると腰痛に効果があるという論文があります。
実際に読んでいないので、これに対して何か言う事は出来ませんが、少なくともアレクサンダーテクニークを受けて、その後に腰痛が改善した人がいたというのは事実だと思います。
どうしてアレクサンダーテクニークが腰痛に効果があったのか。
ものすごく簡単に言えば、体に使い方が変わったからだと思います。
長年、整体師をやって来たので、たくさんの患者さんを見ました。
腰痛になる原因はさまざまですが、それぞれに原因があって腰痛になっています。
原因の多くは体の使い方です。
椅子に座っている姿勢だったり、しゃがむ時の動作や立ち上がる動作。
歩き方や物の持ち方なども原因になる事があります。
くしゃみや重い物を持った時になるぎっくり腰は、それが原因と言うよりきっかけになっている印象です。
その体の使い方を変えれば、痛みは出なくなる事があります。
もちろん別の原因の場合は、痛みが変わらないこともあります。
でも、多くは体の使い方を変えて、疲れを抜けば痛みは改善します。
一言で言えば、無理無駄な使い方をやめるということです。
自分では気がついていませんが、無理な力が入っていたり、無駄な力が入っている事があります。
それに気がついてやめる。
そうすると無理無駄な力が抜けた分、無理のないなめらかなスムーズな使い方になって痛みが消える。
そういうことだろうと思います。
腰痛や肩こりや日々の疲れに、アレクサンダーテクニークを受けるという方法もあります。
体を痛める使い方
腰痛や肩こり、膝が痛いといった患者さんを見ていて、どうしてそんな体を痛める使い方するんだろう、と思う事があります。
整体院を開業して暫くして、痛みやさまざまな症状に対応できるようになって。
患者さんは治っていくんだけど、また同じようなことで来院される方がけっこういる事に気がつきました。
なんでだろう。
なんでまた同じような痛みで来院されるんだろう。
気をつければ良いのに。
そう言えば使い方が間違ってるのか。
腰痛や肩こりや膝痛で来院される方の原因を考えていると、腰痛や肩こりや膝痛になるような使い方をしています。
だったらそうならないような使い方を教えれば、同じような痛みにならなくて済む。
そう思っていろいろ探して行き着いたのがアレクサンダーテクニークでした。
アレクサンダーテクニークを学べば自分の使い方を教えられると思ったんですね。
確かにアレクサンダーテクニークを受けると、腰痛が改善するという論文があるようです。
でも学んでみると腰痛にならないような使い方を教える、というわけではありません。
その人の癖や習慣から解放された、その人自身の使い方を思い出してもらう。
それが痛みの出にくい使い方になっている、ということなんでしょう。
体を痛めるような使い方をしている人が増えています。
でも自分では分かりません。
普段の使い方は、いつもの使い方ですから、馴染みが深く、違和感がない使い方です。
この、今の、何でもない使い方が、体に悪いなんて感じないものです。
猫背でも反り腰でも、肩に力が入っていても、息が止まっていても、そんなに違和感なく生活していると思います。
だから難しい。
難しいんですけど、分からない訳ではありません。
いろいろ方法はあります。
アレクサンダーテクニークもその方法の一つです。
気になったら連絡ください。
荒木はアレクサンダーテクニーク教師です。
※アレクサンダーテクニークのページ >>>
ダンスとアレクサンダーテクニーク
荒木はアレクサンダーテクニーク教師でダンスもやっています。
その前に整体師でもあります。
ダンスとアレクサンダーテクニークって何か関係あるんでしょうか。
RADA(英国王立演劇学校)の元校長ニコラス・バーター氏は「多面的な動きの根底にある土台」がアレクサンダーテクニークと言っています。
また、RADAにはアレクサンダーテクニークの教室があります
ダンスだけでなく俳優さんや音楽家(楽器演奏、声楽)もアレクサンダーテクニークを受けています。
人は生まれながらに持っている体の使い方があります。(あるはず)
その生まれながらに持っている生来的な動きの質があにも拘らず、現代の生活習慣や対人関係などから、生来的ではない体の使い方をする事があります。
アレクサンダーテクニークは生来的な体の使い方に戻るためのワーク(方法・経験・作業)です。
例えばダンスをやっている時、今まで上手く出来ていたのに、上手くいかなくなる事があります。
スタジオでは上手くいくのに、舞台に立つと上手くいかないとか。
後ろん方でレッスンを受けている時は出来るのに、前列でやると出来なくなるとか。
注意を受けると出来なくなるとか。
そんな時は「やらなくても良い何か」をやっていしまっているかもしれません。
その「やらなくても良い何か」に気がついて、やらないままにしてみる、というのがアレクサンダーテクニークの方法です。
そのために色々なことをしますけど、大雑把にいうとそういうことです。
観察して気がついたら、やめて見る。
そうすることで、つっかえていたものが取れて動きが楽になったり、スムーズになったりすることがあります。
一つ、簡単なヒントをお伝えします。
首を脱力してみる。
これです。
荒木は舞台上で緊張する事がありましたが、これをすることで緊張しなくなりました。
緊張しないのが良い事かどうかはさておき、緊張でガチガチになる事はなくなりました。
また、レッスンでフロアを動き回るような時にも、首が楽になっていると動きやスクなります。
アレクサンダーテクニーク個人レッスンで個別の相談も受け付けています。
また、セミナーやワークショップもやります。
問い合わせお待ちしています。
mail : teate@nifty.com
LINE : https://lin.ee/H5NyjYT
体の使い方講座 @ここからいふ広場 和ごころ式セラピー中級
11月14日に宇都宮にある「ここからいふ広場」さんで体の使い方講座をやって来ました。
今回は話ごころ式セラピスト中級を受講中の方々です。
まだ、学び始めて半年前後の方々でしたので、体の使い方も基本的な考え方から始めました。
てあて整体スクールで行っている体の使い方講座は、アレクサンダーテクニークのレッスンを基本にしています。
中級では自分の体に入っている力や緊張が抜けるとどんな感覚になるのか。
どんな時に知らず知らずに緊張するのか。
緊張したらどんな風になるのか。
などを感じてもらいます。
その上でクラニオをする時の姿勢やポジションなどを見ていきます。
この日も一つ一つ自分に気付きながら進めました。
自分の事をこんなに観察する機会は、普段はあまりありませんが、セラピストとしてはとても大切な事と考えています。
こんかいもお疲れ様でした。
次回は解剖学でお会いしましょう。
体の使い方講座でやっている事。 【動画あり】
先日、体の使い方講座を開催しました。
これからセラピストとしてデビューする人たちでした。
人数も集まったので、大人数で出来るアクティビティを行いました。
自分の使い方・自分の癖で、自分が自分をどんな風に使っているか。
知らず知らずのうちにやっている事に気づくためのワークです。
気づいておけば対処することもできます。
そこから体の使い方を見直す事もできます。
参加された皆さんはクラニオ(頭蓋仙骨療法)を学んでいて、もうすぐデビューする方々です。
以前には解剖学やアレクサンダーテクニークも受けて頂いています。
ご要望があれば全国どこでも行きます。
内容も参加者に合わせます。
ダンサー向けやダンス愛好家向け
セラピスト向けや一般の人向けなど。
ご相談ください。
履きやすくて脱ぎやすい靴
少し前にも書きましたが、最近、発売された靴(スニーカー)の話です。
しゃがまなくても足を滑り入れるだけで履ける靴。
と宣伝されていました。
滑り入れるを英語にしたような商品名です。
その靴が今度は別の宣伝文句を言うようになりました。
脱ぎやすい靴。
しゃがまなくても脱げる靴です。
手を使わなくても、しゃがまなくても履けるし脱げる靴。
楽ですね。
楽なのは認めます。
でもねぇと思います。
スネ(の前)の筋肉が張ってきます。
浮指になるかもしれません。
前ももが太くなるかもしれません。
O脚や外反母趾が心配です。
履きやすくて脱ぎやすい靴は、脱げやすい靴です。
脱げやすい靴は脱げないように足や脚を使います。
歩いている時に脱げないように、足指を広げたり、足首を伸ばさないように使ったり。
そこから関連して、前ももを前に持ち上げるように歩いたり。
そんな風な”傾向”があります。
だから心配。
心配な人は靴紐を自分で結ぶような靴を履いて下さい。
とくに外反母趾の人はです。
荒木は心配です。
頑張ってる時にやってる事
肩こりや首こりや頭痛、腰痛や体が疲れるなどの人。
頑張っていろいろやってませんか。
頑張ってやるのは良い事だと思いますが、頑張るのと肩や首を固めるのが一緒になっているかもしれません。
自分が何か頑張って一生懸命やる時に、体が何をしているかちょっとチェックしてみて下さい。
・息を止めて
・肩首に力を入れて
・肩を持ち上げて
・一点だけを見つめて
・自分の体を忘れて
こんな風にやってませんか。
頑張るのとこれらの体の使い方がリンクしてしまっていると、「頑張る・一生懸命=体を固める」になってしまいます。
頑張るのや一生懸命と、体を固めるのを別々にしてみましょう。
頑張ったり一生懸命やるのは、上手くやりたい結果を得たいというのが目的です。
上手くやったり結果が出るためには、体を固めるのはだいたいはダメです。
自分に余裕を持ってやってみましょう。
体の使い方講座 @ここからいふ広場
宇都宮市雀宮の「ここからいふ広場」さんで体の使い方講座をやって来ました。
半年に一度くらいのペースで、解剖学や体の使い方講座をやっています。
今回は9名の参加で賑やかに開催しました。(大人の事情で写真に写れない方がいます)
参加された方々は「ここからいふ広場」のセラピスト養成講座で上級コースに進まれた方々です。
既に患者さんクライアントさんに触れている方々も多かったので、細かな体の触れ方よりもご自身の在り方にスポットを当てた講座にしました。
幾つかのアクティビティをやりながら、自信が知らず知らずのうちに行っている事を感じたり、自分の癖のようなものに気づいたりしてもらいました。
感度の良い方々でそれぞれにいろいろな発見があったようです。
個別の悩みや相談にも幾つか答えました。
長時間立っていると腰に痛みが出てくるという悩みのある方。
椅子に座って姿勢を見て、立ち上がりながら体の各部を確認して行きました。
姿勢を作る、のではなく、自分の状態に気づいて、今の感覚を覚える。
写真は立ち上がって姿勢を確認している時のものですが、自分では前屈みに感じるとのことでしたが、実際はこんな感じ。
すっと立っていて、確認すると力も抜けている。
というか力が入る前の状態で確認をしてもらいました。
いつもなら、ここからもう少し反るような姿勢まで腰を反らし、結果的に力が入る状態で立っているようでした。
えええ〜
全然、前屈みじゃないし力も抜けてるし。
これがこんな感じなんですね。
とのことでした。
いつも頑張って立っているのが普通(デフォルト)になってたんですね。
体の感覚はたまに確認しないと忘れてしまいます。
いつも普通、と思っている事が、実は偏っている事があります。
それを確認したり気づいたり出来る講座をやりたいと思っています。
みなさんお疲れ様でした。
ありがとうございました。
体の使い方
年に数回、宇都宮市雀宮にある「ここからいふ広場」さんで、体の使い方の講座をやっています。
体の使い方
基本にはアレクサンダーテクニークの考えやアプローチを使っています。
何かをする、こうやってやる、というのではなく、今やっている何かをやめることから始めます。
今、知らず知らずのうちにやっている、やらなくても良いかもしれないことに気がついて、やめる。
そこから始めます。
これを読みながら、ちょっと肩首の辺りを思い出してみて下さい。
ちょっと力が入ってたりしませんか。
もし入っていたら、それをやめて(積極的に力を抜くというより、力が入っているのをやめる)みて、そうするとどうなるか。
では呼吸はどうでしょう。
呼吸は止まっていませんか。
止まっているようだったら、何が呼吸を止めているのか、その止めている力をやめてみる。
みたいな事をやります。
ちょっと面倒くさいかもしれないですね。
でもセラピストの方々は面白がってやってくれる事が多い。
自分の癖に気が付くというのは本当に難しい事です。
知らず知らずのうちにやっているんだから、やっているかどうか分からない。
だから首肩の力や呼吸を意識してみます。
首肩が固まっていたり、呼吸が止まっていたら、何かやってるかもしれません。
もちろん力を入れないと出来ない事もあるので、力を全部抜くというのではありません。
必要な力はそのままで、無駄かなと思う力はやめてみる。
最近のマイブームは自分に気が付くという事です。
自分の事が分からずに生活している人が多いように思います。
自分の事とは、頭で考えて意識の中だけで生きている。
体の感覚はどこかに置いてきている。
そんな感じです。
力が入っているのに気が付くためには、自分の体がどうなっているか意識になければいけません。
でも、自分の体の意識よりも、考えている事や見えている事など、体とは別の事に意識がある。
床に寝て。
床を感じる。
風を感じる。
音を感じる。
香りを感じる。
みたいな時間をたまに持ちたいですね。