「グレイヘアの美しい人」と脳の性質
友人が『グレイヘアの美しい人』という雑誌に写真など掲載されたらしい。
まだ見ていないので確認はできてませんが、確かに美しい人です。(笑)
その友人と話をしていて驚いたことがあります。
50代の友人は髪の色で60代に見られることがあるようです「。
友人は殆ど真っ白な髪ですが、年齢よりも間違いなく若く見えます。
患者さんにも70代の白髪の女性がいますが、実年齢よりも若く見えると思います。
グレイヘアや白髪は若く見えるものだと思っていましたが、一般的にはそうでもないらしい。
たぶん習慣的な思考というレッテルで見てしまうのではないかと思います。
グレイヘアや白髪を見ると、お爺さんお婆さんというイメージがあるんでしょう。
実際に見えているもの以上に年配に見てしまう人がいるのではないかと思います。
習慣的な見方は判断を素早くするために、悪いことではないこともあると思います。
ただ、習慣的な見方や思考ばかりになると、そのもの自体を見ないことにもなりかねません。
着ているものや話し方を見聞きしてその人を判断するようなものです。
人の脳には整合性を取ろうとする習性があると脳科学の本で何度も読みました。
辻褄を合わせるんですね。
以前も書きましたが、65歳以上の人を集めてした実験があります。
10の単語を書いた紙を渡して、1時間後にどれだけ記憶しているか聞くというだけの実験です。
全員、65歳以上の人を幾つかのグループに分けて、あるグループには「記憶力のテストです。」と行って紙を渡し、別のグループには「心理学のテストです。」と言って渡します。
結果は「記憶力のテストです。」と言って渡したグループの方が、平均点が悪い。
覚えられないんです。
これは、歳を取ると記憶力が悪くなるという一般的に信じられている事が原因のようで、記憶力が悪くなるはずだという考えに脳が辻褄を合わせてしまう、整合性を取ってしまうようです。
白髪やグレイヘアは年配のイメージなので、それに辻褄を合わせてそう見えてしまう。
そう言う事なのかもしれません。
錯視というのもそう言う感じなのかもしれません。
自分の感じ方や見方は何かに辻褄を合わせた結果ではないのか。
何かに整合性を取ろうとしていないか。
グレイヘアの美しい人から考えてしまいました。
上手く行かない時に気をつけてみること。
昨日、アレクサンダー・テクニークのグループレッスンを宇都宮でやりました。
参加された方々がいろいろだったので、アクティビティーをやってから話をすることにしました。
アクティビティーとは実際の行動や動作などを題材にして、アレクサンダー・テクニークのレッスンをするものです。
今回はアレクサンダーを使って普段上手く行かなくて困っていることをやってみました。
昨日は掃除機をかけると背中が痛くなる人、介護の仕事でベッドに寝ている人を起こす時に腰が痛くなる人、お菓子作りの時にボールにいれた粉などをかき混ぜていると肩が凝るという人でした。
それぞれその動きや動作をやってもらい、ポイントポイントでアレクサンダーを使ってみるようにしました。
アレクサンダーを使ってみるというのは分かりにくい表現ですね。
アレクサンダー・テクニークのやり方で困っていることをやってみるということになります。
実際に掃除機をかける時のことで言えば、先ずは自分の状態に気が付くこと。
何かをやっていたらそれをやめてみることなどです。
気が付くのもやめてみるのも自分です。
荒木がソコをこんな風にしてとは言いません。
自分で自分を変えるところが醍醐味ですね。
言葉では説明しずらくて申し訳ありませんが、難しいことをやっているのではありません。
あまり気にしていないことを気にするので、やったことない感があって難しく感じるかもしれません。
3人のレッスンをしてみて、全員に共通することがあったので書いておこうと思います。
上手く行かなくて困っていることがあったら、気をつけてみて下さい。
体全体を使う。
どんなことをするにも実は体全体を使っています。
でも感覚的には手だけだったり、腕だけだったり脚だけだったり。
掃除機をかけるのであれば、ホースの根元を持っている手で動かしているイメージがあるかもしれません。
それを全身でやっているとイメージを変えます。
全身でやっているイメージが分かりにくいなら、両足・両膝・両股関節・上半身(背骨やお腹や胸)・両腕・首・頭が全部動いているのに気がつきます。
実際、全部動いているんですが、手だけを使っていると思っていると、膝や脚をイメージ出来ないことがあります。
そうなるとたまに、膝や脚を固めてしまって動きにくくしていることがあります。
全身は連動している!なんて思う必要はありません。
手から遠い脚や足や膝や股関節を忘れないで、掃除機をかけてみる。
そうすることで、力が全身に分散したようになって楽になることがあります。
手順を踏んで一つずつやる。
どんなことも一つ一つの手順の先に結果があります。
介護の現場でベッドで患者さんを起こすには、先ずベッドのある部屋に行かなければ行けません、部屋に入ったらベッドの横まで行かなければいけません。
患者さんを起こすには、膝や足首や股関節を曲げて体を前傾させ、患者さんに近づき、腕を伸ばして患者さんを抱え、その後に起こす動作があります。
それを部屋に行く前から、前のめりになって体を前傾させてしまう人がいます。
ベッドの横で近づく前に腕が前に出る人がいます。
一つ一つのことを手順を追ってやって行けば、最終的には目的は達成されます。
目的だけを頭において行動するんじゃなくて、一つ一つのことを楽にやりながら最後までやってみましょう。
目的は手順の先にあります。
一つ一つのことに意味があります。
すっ飛ばさないで、足元から積み上げていきましょう。
割とどんなことにも通じると思います。
体を使うことだけでなく、頭で考えることでも同じかもしれません。
てあて整体塾@宇都宮
ここからいふ広場(宇都宮)で「てあて整体塾@宇都宮」でした。
2・3ヶ月に一回宇都宮にある、ここからいふ広場に行ってセラピストになろうとしている人や一般の人に向けた講座をやっています。
内容は時々で変わりますが、もう5年くらい続いているものです。
ここからいふ広場の上田さんとは手技療法つながりで、東日本大震災のボランティアをご一緒した後から始めました。
昨日は午前中はストレッチの講座で午後はアレクサンダー・テクニークです。
参加者4人のうち3人がお子さん連れで、にぎやかな講座になりました。
ストレッチは人に教えるときや自分でやるときの注意点から始まって、腰痛や肩凝りなどの症状別にやって行きました。
参加していたお子さんが新体操をされているとかで、股関節が硬いのが気になるとのこと。
股関節周りもやってみました。
これから気をつけて毎日ストレッチしていれば、かなり改善すると思います。
お昼はいつもベジランチを頂きます。
動物性のタンパク質を使っていない料理でお米は玄米。
ゆっくり食べているとしみじみと美味しさが広がります。
午後はアレクサンダー・テクニークのグループレッスンをやりました。
日常的なことを題材にと言うリクエストがありましたので、最初にアクティビテイーをやりました。
アクティビティーとは実際に困っていることを題材にして、レッスンを進めていくというものです。
今回は掃除機をかけていると左背中が痛くなる、介護の仕事で患者さんを起こすときに腰が痛くなる、お菓子作りの過程でボールの中を泡立てているときに肩が凝る、というものでした。
一人一人その動作をやってもらい、その動作をアレクサンダー・テクニークを使ってやってみるということをしました。
アレクサンダー・テクニークは上手なやり方を教える方法ではありません。
上手くいかないときにやっている”やらなくても良い何か”をやめてみるという方法です。
やめるためにはその”やらなくても良い何か”を感じる必要があります。
そのために先ずは自分を観察するところから始まります。
ちょっと手順があるんですね。
その手順をふむためにアレクサンダー教師がいます。
この3人については一人あたり10分から15分位で、やっていることを見直しました。
ああそうか!という発見があったので、家や職場に帰っても出来るように、思い出すためのキッカケを覚えて終わりにしました。
ここからいふ広場での整体塾は年内にもう一回あります。
次回は午前中がセラピストのための体の使い方で、午後はクローズドのセミナーになっています。
午前中のセミナーでは体の仕組みを実際に関節を動かしてみて観察します。
また、患者さんやクライアントさんの体の扱い方を解説して行きます。
募集はこちらのFBページにあります↓
https://www.facebook.com/events/256048795115670/?active_tab=about
開業して上手くいく人
今日、そんな話になりました。
開業したら何パーセント位の人が食べていけるんですか?
5%くらい
えっ!?
質問した人は目が点になっていました。
たったの5%デスカ・・・
みたいな感じ。
確かに少ない感じがしますね。
でも、てあて整体スクールを卒業した人たちの開業成功率ではありません。
一般論です。
てあて整体院を開業して10年目に会計士と話をしたことがあります。
会社を立ち上げて登記をして、10年後に残っている割合はだいたい20社に1社だそうです。
5%です。
会計士の先生の話ですから、業種や業態を問いません。
全体を見て一般的な話をしています。
だから、荒木さん凄いんですよ10周年と言うのはと言われました。
自分のこととしては凄いなんて思ってませんけどね。
だいたい他に職を変える気がない。
一般論ではなく、てあて整体スクールの卒業生だとどうなるのか。
卒業生が200人くらいいます。
開業したのは3割くらい。
およそ60人くらいだと思います。
整体院と言うだけでなく、ピラティスのインストラクターとしてとかパーソナルトレーナーとしてとか様々ですが、合計するとそれくらいかもう少し多め。
で、開業した後に閉めた人は何人くらいいるか。
4人か5人くらいだったと思います。
理由は様々ですが、売上が悪くてと言うだけで廃業した人はいません。
健康や家族の転勤や家庭の事情で仕事を変えざるを得なかったりと言った理由でした。
珍しいと思います。
一般的にはここまで続けている人が多いスクールはないと思います。
理由はたぶん、固執していないからだと思います。
学んだ手技や方法や開業形態などに固執していない。
だから、大成功と言う訳ではないですが、ぼちぼち続けている人が多いように思います。
上にも書きましたが、整体院だけでやっている人もいますが、ピラティスやヨガやパーソナルトレーニングやダンスなどとコラボして仕事をしている人が沢山います。
他にはないスタイルなのかもしれません。
極端に言えば何でもイイんです。
上手く行くんなら、荒木から学んだ手技は端っこになっても良いと思っています。
それよりも長く続けて行ってくれることが大切。
だから整体だけでなく開業のことや宣伝のことや、様々な情報も提供するようにしています。
2018年12月 スクール説明会
てあて整体スクールの2018年12月スクール説明会の日程が決まりました。
今年はスクールを創業して15年の節目でした。
押さない揉まない体重をかけない。
安全で患者さんにも安心して受けてもらえる指針整体を広めたいとやって来ました。
だから骨格調整も安全で安心して受けられるMET(マッスルエナジー・テクニック)を指導しています。
ボキボキしない骨格調整と筋肉調整で、患者さんの歪みや骨のズレ、筋肉の硬さのアンバランスを整えます。
力を使わない整体は他にもありますが、こんなに体が軽く動きやすくなる整体は受けたことがありません。
METを調整に使っている先生もいますが、全身をMETで整える整体スクールは殆どありません。
整体師として20年やってみて、やっぱりこの手技を使ってもらいたいと思います。
12月もスクール説明会があります。
説明会でスクールの説明を受けた後には、授業を生徒さんと一緒に受けて下さい。
どんな質問でも歓迎です。
心配を取り払って納得して勉強を始めてもらいたいと思います。
スクール説明会も授業見学も整体の体験も無料です。
気軽にどうぞ。
てあて整体スクール 説明会
東京校京都練馬区東大泉 5-27-18-A
日程 : 12月
1日(土)・ 2日(日)・ 3日(月)
8日(土)・ 9日(日)・10日(月)
15日(土)・16日(日)・17日(月)
22日(土)・23日(日)・24日(月)
授業時間 :
土曜・月曜 10:00~14:00、日曜 16:00~20:00
名古屋教室
愛知県名古屋市東区葵 3-14-20
日程 : 12月18・19・20・21日
授業時間 : 10:00~14:00
※それぞれ授業前30分から授業の最後まで見学出来ます。
問合・申込 :
teate@nifty.com
03-3922-7230
※氏名・年齢・希望日を記載下さい。
申込フォーム >>> https://teate.co.jp/form
名古屋から戻りました
金曜日に名古屋から戻りました。
土曜からまた東京で整体授業をやっています。
土曜日はスクール見学に静岡県清水市から女性がいらっしゃいました。
清水市からどうやって通うのか?
まだ入学するとも決まっていないのに聞いてみました。
通学出来るのかというのが大切なことです。
入学してみたは良いがやっぱり遠くて通えないと言うことがあっては困ります。
大丈夫です、高速バスを使えばそんなに交通費も大丈夫だし。
と言う答えを頂きました。
過去に広島県福山市から東京に通うと連絡をくれた人がいました。
名古屋教室がない頃でした。
それはちょっと遠いんじゃないか?と言うと、いやいやそんなことはない絶対に通えますと言う。
だったら一度見学に来て下さいと通学を想定して見学に来て頂きました。
やっぱり無理です。
スクールに着くなりそう言われました。
でしょ。
でも来てみると言う行動力は素晴らしいと思いました。
彼女(女性でした)はタイ式マッサージをやっていて店舗を持っていましたが、そちらの従業員達にマッスルエナジー・テクニックを学ばせたいと福山まで呼んでくれました。
セミナー場所と宿と参加者を確保して待っていてくれました。
逆にこりゃ無理だろうと思っても通ってきた方もいました。
先月、名古屋で卒業した女性は、兵庫県から名古屋の授業に毎日通学していました。
通常名古屋に通う遠方の方は、4日間宿泊して通いますが、彼女は新幹線通学でした。
新幹線通学と言えば、山形県から東京まで毎週通っていた男性や宮城県仙台市から通っていた女性もいました。
新幹線ではありませんでしたが、栃木県の小山市や足利市から毎週来ていた方もいました。
皆さん通学だけで4時間位かかっていたと思います。
頭が下がります。
通学が遠いのか近いのか。
大丈夫だと思うのか無理だと思うのか。
それは人それぞれです。
やる気があれば遠くたって通えるはず、と言うのは意外に無理のある考え方です。
それぞれの環境や状況や条件は全く違います。
通学の時間が取れないと言うこともあります。
時間が取れるのに取らないと言うのは論外ですけど。
今年もあと1ヶ月になりました。
てあて整体スクールでは入学生を募集しています。
12月から初めても良いし、1月から初めても大丈夫。
押さない揉まない体重をかけない。
だから安全で患者さんにとっても安心の指針整体を学んで下さい。
整体師として考える練習 ② 〜 脱サラで整体師になるのなら
どうして自分はこんな風に考えるんだろう。
どうして自分はこの事で怒るんだろう。
どうして自分はこの事で嬉しいんだろう。
どうして自分はこの事で悲しいんだろう。
どうして自分はこの事でさびしいんだろう。
脱サラして整体師になるなら考えておくと良いことです。
人から言われたことやニュースで見聞きしたことなど、ソレを知った時の自分の気持ちや心の動きがどうして起こるのか。
それを考えることで、自分がどう言う性質を持っているのか、また患者さんの話を聞いた時に起こる反応や、患者さんが言っていることの背景などを考える練習になります。
例えば人から何かを聞かれた時、自分の知っていることを教えて喜ばれたとします。
その時に教えて良かったなと思ったとしたら、どうして良かったと思ったのかを考えます。
相手が喜んだことが嬉しいと思ったのか。
自分が教えたことが相手に伝わったことが嬉しいと思ったのか。
相手が
他にも様々原因は考えられますが、そこのところを考えます。
そのどれかだと感じたら、その原因をまた考えます。
理解してくれたことが嬉しいと思ったのなら、どうして理解してくれたことが嬉しいと思ったのか。
誰かに理解されていないことが心に引っかかっているのかもしれない。
理解されないと思っていることは、何が原因で理解されないと思ったのか。
そんなことを考えます。
そうやって自分の考えや反応の原因を探っていくと、自分の持っている幾つかの性質を知ることが出来ます。
原因が分かっていれば、外に出る反応をコントロールすることが出来ます。
時と場合によりますけど、患者さんにとってネガティブな反応が出てしまいそうな時は、それを別の形に変えることも出来ます。
嘘をつくというのではなく、ストレートな反応が相手に良い影響を与えない時、外に出る言葉などを違う方法で伝えることが出来ます。
また、患者さんの話を聞いた時に、患者さんの反応(嬉しかったとか腹が立ったとか)がどんな感情の経過でそうなったのかを考えることが出来ます。
考える練習は必要です。
考えることで情報は知恵や使えるものに変わります。
反応を見て反応するだけでは、患者さんと整体師ではなくただの友達でしかなくなってしまいます。
患者さんに良い変化をしてもらうために、整体師は患者さんの環境の一つだと考えておく必要があります。
そのために患者さんに対する自分の反応をコントロールすることもあります。
【 バレエレッスン基礎の”キ” レッスン 】やります。
バレエレッスンでどんな事をやっているのか。
バレエの基本と言われているターンアウトやプリエの解説を実は聞いたことがない。
誰か解説してくらないかな。
出来ればちょっと時間を取って、ターンアウトやプリエについて聞いてみたい。
そんな要望がありました、急遽ではありますがやってみようと思います。
ホントに基本中の基本です。
分かってる人は来ないで下さい。(笑)
改めて聞いてみたいと言う人は拒みませんけどね。(笑笑)
バレエのポジションや立ち方、ターンアウトやプリエ、タンデュやロンデジャンプなど、本当に地味な内容になる予定です。
そして。
これらの言葉が分からないと言う人。
バレエに興味はあるけど一人で行きづらいと言う人。
特に純粋に興味のある男性とか。
まだバレエを始めたばかりの人。
これからスタジオを探して行こうかどうしようか考えている人。
結構やってる割に実はイマイチ分かってないんだよねって人。
こんなこと聞いて大丈夫かなってことにも答えます。
何聞いても恥ずかしくないですから。
バレエではなくバレエレッスンを始めるためのレッスンです。
そしてバレエダンサーではなく体のプロが教える体の使い方ですから。
当然ですが。
バレエシューズなしでOKです。
靴下か裸足でやります。
レオタードももちろんなしでOKです。
Tシャツとジャージで大丈夫。
年齢も当然不問。
荒木が既にアラカンですから!
問い合わせまってます。
【 バレエレッスン基本の”キ” レッスン 】
日時 : 12月9日(日)10:15~11:45
場所 : TOKYOZAスタジオ(西武池袋線富士見台駅7分)
東京都練馬区貫井 1-29-10
http://www.tokyoza.com/top.html
料金 : 2,000円
問合 : teate@nifty.com
03-3922-7230
もしくはコメントかメッセージ下さい。
持物 : Tシャツ・ジャージ・靴下・タオル・飲み物
整体師として考える練習 ① 〜 人間と言う自然
インターネットの功罪については色々と書かれてますね。
何かを調べるにはとても良いツールですが、あることないこと、たまには無いことないこと書かれていたりする事があると言うのは知っておくべきでしょう。
養老先生は今の世の中(かなり昔からの)は脳化された、あるいは都市化された世の中だと言いました。
そこでは人は人工物を作り出し、人工物の中で生きている。
「ああすればこうなる。」(と思っている)世の中だという事です。
"想定されていることが""起きるはずだ"と思われている世の中。
そうなると自然のものは困る。
想定外だからです。
ああすればこうなると言えないもの。
例えばゴキブリ。
たいて害のないものがチョロっと出ただけで大騒ぎする。
今なら豊洲市場の匂いの問題やその他諸々のこと。
また、人の死や生まれる事や病気や老化など、自然に起こる事があるとこれも困る。
だから一般社会と隔離する。
人が死ぬ事も生まれる事も病院の中に押し込んでしまった。
そもそも人が死ぬ事や生まれる事は自然な事であったはずなのに、病院の中に押し込んでしまった。
見ない事にする。
普通じゃない事にする。
死んだ後はお墓に入る訳ですが、最近は街中にはお墓はない。
社会とは離れた場所に作られます。
アンチエイジングなんてのは老化をない事にしたいと言う現れなんでしょう。
ちょっと外れました。
何が言いたいか。
人は自然だという事です。
自然な人間には想定外のことや予定外の事が起きます。
そんな時、インターネットで得た情報だけでは対応できない事があります。
と言うか情報だけでは対応出来ない。
人間はああすればこうなる存在ではない。
ついでに言えばインターネットのもう1つの問題です。
ものを考えなくなる。
インターネットを使うと多くの情報を瞬時に得られます。
情報量が多くなると人は何かを知った気になります。
沢山の情報を集めると何かを分かった気になります。
いや、確かに知ったり分かったりする。
でも人間は知って分かったことのように反応しない事があります。
そこで問題になるのは、考えること。
自分の頭で考える。
考えるのは自分なんだから当たり前だろうと思いますね。
でも自分の言葉で自分の頭で考えるのは実は大変な事です。
今考えているこのことが、誰かの考えをなぞっているだけかもしれない。
昨日読んだ記事に書いてあったことかもしれない。
それを鵜呑みにしているだけだったら。。。
その上、知っていること分かっていることと、出来ることは別です。
こんな患者さんが来たらこうすれば良い。
それは自分で考えた事なのか。
こんな、から、こうすれば、の間の考えの流れは自分の頭の中にあるのか。
そうでないと、目の前で起こる想定外のことに対処出来ません。
患者さんは実は常に想定外ですから。
その上、知っている分かっている手技を、自分が使う事が出来るのか。
そう言う手や体は出来ているのか。
整体師として。
考える練習。
手を使う練習。
1つ1つやっていきましょう。
筋肉占い 〜 性格や気持ちは体に出る
脳(中枢)への入力系には様々な経路があります。
視覚や聴覚や触覚などの他にも筋感覚や血管での血液の圧など。
でも出力系の基本は筋肉だけです。
内分泌もありますけど、これも筋肉を使っていたりする。
だから。
脳(中枢)の使い方や傾向は筋肉の使い方として現れます。
脳(中枢) の使い方や傾向ってのは、性格だったりその時の気持ちや気分です。
あくまで荒木の仮説ですよ仮説。
でもそう思って患者さんに触れていると、かなり当たっています。
つまり性格や気持ちの状態や感情が体に出ています。
色々と溜まっていてなかなか抜けない。
真面目で何事もきちんとする。
表面上は柔和な表情だけどストレスは芯に溜まっている。
長年溜まったものが動かない。
そんな感じ。
ホント!?
本当です。
筋肉占いなんて言って話をしたりします。
で、どうした、ってことなりますね。
はい。
性格や状態が分かると対処法も分かります。
もっと気楽にとか、ストレス溜めないでとか。
そう言う事ではありません。
それでは対処法にならない。
体からアプローチします。
色々と溜まって重たくなってしまっていたら、物理的に発散する事を提案します。
汗を出す。
疲労物質を流しだす。
声を出す。
言葉にする。
トイレに行く。(便秘解消)
血流良くして流れを良くする。
筋肉を柔らかくする。
出す
流れを良くする。
柔らかくする。
などなど。
ポイントはキーワードです。
体でキーワードを表現します。
すると頭の 中も変わったりします。
スッキリしちゃうんですね。
不思議です。
そして、自分の状態を知ること。
否定しない。
そう言うことだと受け入れておくことも大切です。
そんな事ない違う、と思っていると、体は(頭の中も)複雑になって来ます。
ややこしくなる。
体に触れて気持ちや性格触れる。
面白い仕事です。