「本当のことを言ってはいけない」 池田清彦著
たまに本を読んだ感想を。
「本当のことを言ってはいけない」(角川新書)は池田清彦さんの著作。
池田清彦さんはTVのバラエティーを見ていた時に出ていました。
コメンテーターと言うんだろうか、自分の知っていることを状況に合わせて関連付けて話をする。
その内容がとても面白く、気になっていました。
渋谷から下北沢まで散歩をする時に、途中に河野書店(>>>)という古書店があって、そこで一冊本を見つけました。
「科学は錯覚である」(宝島社 池田清彦著)
1993年に書かれた本で池田さんが40代半ばの頃の著作です。
これがまた面白い。
面白いが40代の著作なので頭が冴えすぎていて言葉も先鋭的、どうも切り口鋭すぎて肩に力が入りそうになる。
ということで60代も半ばを過ぎた最近の著作はないかと探しました。
(前の本は読みかけで置いてある。)
そこで見つけたのが今年1月に上梓されたこの本です。
いや面白い。
メールマガジンを加筆訂正したものだというので、連載のようにもなっているエッセイのようでもあるけど、それぞれにきちんとした考えの流れがあって分かりやすい。
なんとなく養老孟司先生を思いだすような考えの筋道。
扱っている題材も興味のあるものばかり。
モノを考える時のベースになる視点というか味方が、とても共感出来る。
考えた結果の主義や主張(と言うほどのものではないとご本人は言うと思うが)には、自分とは今のところ相いれない部分も若干あるが、ベースとなる視点・見方が好きなのでどんどん読むことが出来る。
「生と死の意味について」「AIと私たち」「市場原理と成果主義」「動植物散策」「短絡主義がもたらすもの」いずれも今読むべきものだなと思った。
構造主義生物学が本業とのことなので、今後はそちらの著作も読ませてもらおうと思う。
楽しみが増えた。
ターンアウトがないとバレエにはなりません。
ターンアウトがなければバレエになりません。
逆に言えばターンアウトがあればバレエになる、可能性があります。
なければ可能性がなくなるということです。
ポアントもそうです。
爪先が伸びていなければバレエになりません。
ターンアウトとポアントに共通しているのは、それをしない時には指示があると言う事です。
指示をされなければ、最初からそうなっているはずのことです。
今日はターンアウトについての話。
バレエの動きはターンアウトの上に成り立っています。
振り付けなどでターンアウトしない場合は、ターンインなどの指示が出ます。
歩く時もシャセする時もジャンプの時もススの時も。
ターンアウトが前提です。
だからいつターンアウトするのかという質問はありません。
事前に最初からそうなっている”はず”のものですから。
1番に立つ時、ターンアウトが前提ですから、踵は内側に、爪先は外側に向きます。( ターンアウトは踵を内側にする運動です >>> )
そこからドゥバン(前)に脚を出す時、最初に動くのは踵です。
ターンアウトが前提なので、脚を前に出す時も脚はターンアウトしながら前に出て行きます。
だから踵が動くことになる。
爪先が先に前に向かって、後から踵が前に出て行くのは、ターンアウトが消えてしまった時です。
アラセゴン(横)やドゥバン(前)に脚が出て行く時も、ターンアウトが前提です。
ターンアウトはだから、バレエのレッスンやリハーサルではデフォルト(初期設定地)でアプリオリ(先天的)なようなものです。
逆に最初にも書いた通り、ターンアウトされた脚が前に出たり横に出ていればバレエに見えますが、ターンアウトしていない脚が前や横に出たとしたら、どんなに高く上がっていてもバレエにはなりません。
膝が天井を向いたままドゥバン(前)に上がった脚が目の前に来ても、膝が前を向いたままアラセゴン(横)に上がった脚が90度以上になっていても、バレエにはならないしバレエには見えません。
45度しか上がらなくても、ターンアウトした脚はバレエの脚です。
バレエの脚があれば、バレエダンサーです。
脚を高く上げる必要がない訳ではありません。
高く上がる脚は憧れだし、見ていて綺麗です。
ただ、バレエをやりたいのであれば、ターンアウトが先です。
特に大人になってからバレエを始めた方は、脚を上げたい気持ちが先になることもありますが、先ずはターンアウト。
ターンアウトがなければバレエにはなりません。
そして、ターンアウトは見た目だけでなく、バレエの動きにとってはとても機能的な使い方でもあります。
そこをマスターし身につけることが近道だったりするかもしれません。
授業料を値上げします。
既にお知らせしているんですが、てあて整体スクールの授業料を来年から値上げします。
新型コロナウィルス感染症の影響で4月の整体スクールの授業をお休みしました。
5月はオンラインで症例別の授業だったので、何となく2か月お休みをしたような気がしています。
特に4月は整体の患者さんも取っていなかったので、全くの休み。
ものすごく時間が出来ました。
実際には毎日整体スクールに出勤して、ブログ更新や動画の配信を行っていましたが、そんな中で色々と考えることもありました。
そこで決めたのがカリキュラムと受講期間の見直しです。
授業料の値上げを先に決めた訳ではありません。
今までは6か月のカリキュラムで授業を行っていましたが、実際に卒業されるまでは約2年の期間がかかっていました。
これはちょっと長すぎる。
長く通ってもらうのがいけない訳ではないが、カリキュラムとの差が多きすぎると思いました。
そこで、カリキュラムを1年にして、最初から繰り返しリピート受講するような内容を盛り込むことにしました。
授業の無料リピ-ト制をやめる訳ではありませんが、実態に近いようなカリキュラムにしようと決めました。
そうなると合計の時間数も期間も増えます。
これに伴って授業料も増えることになりました。
とは言え、突然、2倍の授業料には出来ません。
いや出来るんですが、出来ない。(笑)
2月8月を休むことにし、(実は)授業料単価を見直して、値上げ幅をかなり小さく抑えました。
2月8月はセミナーや課外講座など考えたいと思います。
宿題が出るかもしれない。
そんなことで、授業料を値上げします。
値上げは来年から。
年内に入学される方は、現在の授業料で入学することが出来ます。
来年1月からは新しいカリキュラムになるので、年内に入学しても卒業は1年先になります。
週に1回、毎週通って、来年には整体師になる。
じっくり自分を整え磨き鍛えながら整体師になって下さい。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A愛知県名古屋市東区葵 3-14-20
teate@nifty.com
03-3922-7230
体は繋がっている。
当たり前と言えば当たり前。
人の体は全部繋がっています。
手も足も肩も肘も、膝も股関節も首も頭も。
全部繋がっています。
繋がっているということは、それぞれには関係があります。
手と腕は近くなので、関係があるのは何となくうすうす感じてはいるでしょう。
手と肩も近いかもしれない。
でも、じゃあ。
手と腰だとどうなのか。
手と足指だとどうなのか。
そんな遠くは関係がないんじゃないかと思ってしまう。
これもまた当たり前と言えば当たり前です。
かなり遠くにあるので、関係がないんじゃないかと勘違いする。
そう、勘違いです。
整体師は腰が痛いと言うのに、脚やお尻をグリグリしたりします。
たまに肩甲骨や首の調整をする人もいるかもしれない。
なんなら頭だけ触れる整体師もいる。
関係ないじゃないか!と思う人がいるのも分かります。
でも、関係がある。
今日、生徒さんと話をしていてその話になりました。
整体を学びに来る前、旦那さんが首が痛いと言っているのに、その時に行っていた整体では腰の調整をしていたとのこと。
そんな訳がない。
きっと騙されているんだ。
いくら旦那さんが良くなったと言ったって、首と腰じゃ全然関係ないでしょ。
と思っていたということでした。
それが今では、関係はあるに決まっている、と思うようになった。
面白いものです。
ですと。
そう言う患者さんは沢山います。
普通の生活をしている人は、首と腰は関係ないと思っています。
それで普通。
逆に。
普通に整体師をしている人は、首と腰は関係があると思っています。
それが普通。
齟齬ってのが生まれます。
差異というのか、違いというのか。
長く整体師をやっていると、普通の人はそうではないと思っていることが、そうだと思うようになることもあります。
逆に普通の人がそうだと思っていることが、そうではないと思うようになることもあります。
腰が痛い時には、お尻や太ももの裏やフクラハギなど、お尻から下の筋肉を伸ばすことや、歩くことが良い。
なんてのは整体師の常識。
でも一般には、腰が痛かったら休む、ぎっくり腰は安静。
というのが普通でしょう。
膝は骨が当たるから痛い、ということではない。
というのは整体師の常識。
でも、一般の人は、骨が当たるから痛い。
と思っているでしょう。(ま、これには医者の説明方法もアレがありますけど。)
患者さんに説明する時には、自分の常識や知っていることが普通とは思わないことが大切です。
整体師だって昔、腰が痛ければ腰を揉めば良いと思っていた時代もあったはずです。
原因は何なのか、実際はどうなのか。
患者さんに色々と話をして知ってもらうのも整体師の仕事です。
※てあて整体スクールでは新入生を募集しています。
興味のある方は問い合わせ下さい。
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骨格調整専科 2020年8月 募集中!
てあて整体スクールの骨格調整・筋肉調整を学びませんか。
てあて整体スクールの調整方法はマッスルエナジーテクニック(MET)を使った、ボキボキしない強い力を使わない調整法です。
患者さんの力や筋肉の持っている特有の性質、テコの原理などを応用して、安心して使える手技です。
派手な手技ではありませんが、効果は絶大。
どんな療法とも相性の良い方法です。
8月の日曜日に4回通って技術を身に着けて下さい。
骨格調整専科
日時 : 8月2日,9日,23日,30日 16:00~19:00 4回コース場所 : てあて整体スクール 東京校(西武池袋線大泉学園7分)
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A
料金 : 72,600円
申込 : teate@nifty.com
内容 : 脊椎・骨盤・膝など骨格調整(主にMET)
腸腰筋・梨状筋など筋肉調整(主にMET)
特典 : 終了証と記念品の贈呈
リピート受講 1000円/1日
「カラダの地図」出版記念オンライン講座やりました。 → 来月もやります!
昨夜は「出版記念 踊る人のための『カラダの地図』オンライン講座」をやりました。
参加10名!
こんなに参加してもらえると思っていなかったので、最初は少し驚きました。
しかし驚きを隠すのが上手なおじさんになった荒木は、何事も無さそうに講座をすすめました。((笑))
当初、申込は4・5名だったんですが、昨日くらいからパタパタと申込があり、当日になっても何人かが申込を頂いてこの人数でした。
ありがたい。
内容は本に書いたもの、ばかりではなく、本に書けなかったことや、後で書けば良かったと思いだしたようなこともお話をしました。
本は手元に置いてもらえるので、本の内容を詳しく話をするよりも、本を使って伝えたかった考え方やモノの見方や捉え方について、そして体感することについて時間を取りました。
それぞれの疑問や困っていることにも幾つか答えることが出来たと思います。
当日、始まってから連絡を頂いた方が数名、参加表明していたのに忘れていた方が1名いたので、8月に同じような内容の企画をしました。
今回は”踊る人のための”という副題を外して、誰でも参加しやすい内容にすることにしました。
だったら参加してみたいと言う方は連絡下さい。
本を買って頂いた方だけ参加出来る、出版記念は今回で最後にします。
9月以降は有料講座になりますので、お早めに!
お待ちしています。
「カラダの地図」 出版記念オンライン講座
日時 : 8月29日(土)19:00~ 90分くらい参加資格 : 本を購入して頂いた方 (参加費無料)
申込 : teate@nifty.com
備考 : 参加希望の方はメールを下さい。Zoomミーティングのリンクを送ります。
Zoomを使って講座を行います。
初めての方はZoomアプリなどダウンロードお願いします。
アレクサンダーテクニーク @ NHK文化センター柏教室
NHK文化センター柏教室でアレクサンダーテクニークの3回講座が始まりました。
今月から月に一度、柏駅すぐそばにあるNHK文化センターでアレクサンダーを教えます。
今回はテキストに拙著「『カラダの地図』で疲れ・不調・故障が消える!(さくら舎刊)」を使って行います。
この本自体はアレクサンダーテクニークの本ではありませんが、体の見方を変える手助けとなるテキストとして使います。
初回の今回はサレクサンダーテクニークの紹介と概要の話。
そして今日は姿勢をテーマに話をしたりワークをしたりしました。
昨年までは光が丘教室で教えていましたが、光が丘教室自体がなくなってしまったので、全く新しい場所で新しい生徒さんとのレッスンとなりました。
今回の皆さんは猫背だとか姿勢が気になる方が多く、今日のテーマはちょうど良かったようです。
自分が思っている自分の体と、実際の自分の体が少し違っていることを確認すると、今までよりも楽に体を使えるようになることがあります。
今日はハンズオンワークという方法も使って、体の観察をしてどうなっているのかを感じる練習をメインにしました。
結果的に軽くなったり楽になったりがあったようなので、良かったなと思っています。
来月は8月23日(日)10:00から12:00まで。
単発受講も出来るので興味のある方はNHK文化センター柏教室に問い合わせして下さい。
NHK文化センター 柏教室 >>>
症例別の授業 ~ 首がピキンとなる ~
てあて整体スクールは今日まで名古屋教室で症例別の授業でした。
肩こり・腰痛・膝痛とやって今日は最終日。
いろいろありますが、疑問に思っていることや聞いてみたいことについて話をすることにしました。
お尻のしびれ。
女性特有の症状はあるか。
内蔵が原因の痛みはあるか。
首がピキンとする。
首がピキンとした後に頭までピキンと来る。
ポリヴェーガル理論について再度聞きたい。
お医者さんを薦めるのはどんな時。
などなどでした。
一つ一つ話をしていきましたが、中で「首がピキンとする。」については本人が時々なる症状だったので、先ずは本人の状態を見ることにしました。
それが写真です。
左ビフォーで右アフタ-
首が長くなっているのが分かります。
症例別の授業では細かな対応方法までは練習出来ませんが、アレクサンダーテクニークの授業で自分の体のこととしてワークをすることになります。
首に力が入っているような印象だったので、首の中、頸椎(首の骨)と頭の骨の関節あたり(左右の耳をつないだ中央)の力を抜いてみることをやってもらいました。
首の中心の力が抜けていくと、背骨が上下に伸びて来るような感覚があり、写真のような変化につながりました。
本人としては、首が楽で頭が軽い。
写真を見て初めて首が伸びているのに気が付きました。
(つまり、首を伸ばしたということではありません。)
首のピキンは骨ではなく、胸鎖乳突筋や斜角筋の緊張の可能性があると言う話をしました。
首と頭の位置関係を整えるのは、実は少し難しい部分もあります。
試行錯誤しながら覚えて行ってもらえたらと思っています。
首と頭の位置関係については、拙著「『カラダの地図』で疲れ・不調・故障が消える!(さくら舎刊)」にも書いてあります。
興味のある方は読んでみて下さい。 ( 販売ページ >>> )
明日からはまた東京で授業があります。
感染症予防対策を徹底しながらやりたいと思います。
授業見学なども受け付けていますので、興味のある方は問い合わせ下さい。
てあて整体スクール
東京都練馬区東大泉 5-27-18-A愛知県名古屋市東区葵 3-14-20
teate@nifty.com
03-3922-7230
正常性バイアスと同調圧力
新型コロナウィルス感染症の感染者数は約27,000人。
日本の総人口は1憶2600万人。
少なくとも約4600人に一人が感染していることになります。
4600人に一人だと、家族や友人知人など自分の周りの直接知っている人には感染者は殆どおらず、知人の知人に感染者がいるという人がたまにいるくらいの状態だと思います。
それが少しずつ半年かけてそうなって来ました。
感染した人も軽症者などは数週間で退院したり自宅療養を解かれ、普通の生活に戻っていると思います。
これならそんなに感染することはない。
と考える人が多くなるのも分からないでもない状況です。
正常性バイアスっていうんですかね。
(正常性バイアスとは「自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。」と、ウィキペデイアにあります。)
でも、自分が感染するかどうかは、自分の周りの人が感染しているかどうかとは全く関係がありません。
知っている範囲にいないからと言って、日本で27,000人が感染していることに変わりはない。
感染症が収束したわけでもなくなった訳でもありません。
だたまあ、緊急事態宣言は解除されたし、GoToキャンペーンは始まったしで、もう大丈夫だと認識してしまうのが仕方がない状況であることはあると思います。
でも、感染しないかどうかは分からない。
ついでに同調圧力というのもあります。
(同調圧力とは「少数意見を有する者に対して、暗黙のうちに多数意見に合わせるように誘導することを指す。」とウィキペディアにあります。)
多数意見に合わせるように誘導する、かどうかは別にして、暗黙のうちになんとなく、多数の行動に合わせてしまうような行動をとる人が多い。
赤信号みんなで渡れば怖くない、って言った人がいますが、そんな状況です。
なんとなく感染症は怖いけれど、皆が外に出ているので私も、とか、皆が行動しているので自分も大丈夫なような気がする、的な行動です。
これがどちらに働くのかが、今後を左右しているように思っています。
やはりきちんと対処しないといけないね、と働くのか。
重症化しないんだから大丈夫だと思うのか。
触診のことを話します。
触診は患者さんの体に触れて、歪みや硬さや温かさ、筋肉の張りなど、体の状態を蝕知します。
やっていることは、単に状態をつまびらかにすることです。
けして悪いところを探したり、痛みの原因を探したりしている訳ではありません。
でも、つい。
どこが悪いんだろうと探してしまうことがあります。
特に勉強を始めたばかりの人がそうです。
でもそれだと見誤ってしまうことがあります。
硬いところは悪いところだろう。
動きが悪いのは調子が良くないからだ。
そんな風に予断を持ってみていると、ありのままが目に入らなくなって、状態を正確に知ることが出来なくなってしまいます。
確かに硬かったり動きが悪いところは、調子が悪い場合が多いことは確かです。
しかしそれが一対一で対応するかというとそうでもない。
先ずは状態を正確に、予断を持たず、ありのままを知ることが大切です。
新型コロナウィルス感染症についても、テレビやニュースで発表される数字だけを見ていると、本質を見誤ることがあるかもしれません。
誰か一人の人の言うことを聞いていると、見方や捉え方に偏りが出来てしまうかもしれません。
結果の数値には嘘はありません。
なるべく元の数字を見ながら、自分で考えて行動したいと思います。
あんかけスパ ~ ミラネーゼは鉄板の味 ~
今日から名古屋で整体スクールの授業が始まりました。
めずらしく昼に外に食べに行くことにし、スクールのある千種駅近くでどこかないかと生徒さんに聞いたら、何を食べても旨いイタリアンがあるという。
何を食べても旨い。
これは行くしかない。
場所を聞いて歩いて行くと、それらしき名前のお店があるにはある。
あるが看板が出ていない。
しかも「cafe 〇〇〇〇」とある。
イタリアンなのか?
と思いつつ、中を少し覗いてみると、やってるんだかやってないんだか分からないような状況。
看板も出ていないし、何となく腰が引けてしまい踵を返しました。
とは言え口はイタリアンになっています。
ぶらぶらしていると「あんかけスパ」の文字。
イタリアン・・・ではないだろうが、スパゲティではある。
あんかけスパ。
実を言うと名古屋にはもう10年以上も毎月通っているが、あんかけスパを食べたことがない。
きしめんも味噌カツも味噌煮込みうどんも手羽先も台湾ラーメンもういろうもモーニングも白ノワールも天むすも土手煮も食べたことはあるが、あんかけスパは食べたことがない。
ということで入ってみました。
料理名を見てもどういう内容なのかが分からない。
ミラネーゼ。
ナポリタンでもないし。
ジェノベーゼでももちろんない。
これはいったいどういったものなのか。
ということで頼みました。
ミラネーゼ。
スパゲティは茹でた後に少し時間を置いた後に炒めてあります。
たぶん塩コショウしてあるように思う。
微妙な焦げ目があるのでそれと分かる。
その上に何故か魚肉ソーセージを切ったものが乗っている。
切っただけで!
炒めてある訳ではない。
しかもけっこう大量に。
魚肉ソーセージ!
そして周りに、茶色いあんかけ。
このあんかけが何者なのかが分かりずらい。
最初、あんかけだけちょっとすくってなめてみる。
ナンダロウ。
微妙な味がする。
甘い。
かなり甘いことは分かる。
そして少しソースの味がする。
ウスターソースのような中濃ソースのような。
そうだ、デミグラスソースだ。
たぶんデミグラスソース(ドミグラスソース?)を少し伸ばして(薄くして)、小麦粉か片栗粉を投入されている感じ。
それが炒めたスパゲティの周りにかかっているという。
どうなんでしょう。
一口食べると味が分からない。
いやいや、味覚障害ではありません。
そう言うのではなく、味の表現が出来ない。
何ともアレな感じ。
旨いという訳ではないが、不味いという訳でもない。
甘い印象はあるが、スィーツの甘さではない。
どちらかというと、みたらし団子の甘さの系統。
しかしみたらし団子の甘さとは違う。
そこはかとなくソース味がする。
で
結局
デミグラスソース。
なのかなぁ。
的な。
病みつきになるには時間が掛かりますが、病みつきになるともうかなり病みつきだろうと思います。
しかしどうなんでしょう。
寿がきやと言いあんかけスパと言いコメダと言い世界の山ちゃんといい。
名古屋はなかなかやります。
やりよります。