アレクサンダーに出来ること
アレクサンダー・テクニークって何!?
アレクサンダー・テクニークで何が出来るんでしょう。
そもそもアレクサンダー・テクニークって何なんでしょう。
どうしてアレキサンダーじゃなくてアレクサンダーなんでしょう、そしてテクニックじゃなくてテクニークなんでしょう。
アレクサンダー・テクニークは『自分の体の使い方』ですなんて説明します。
大変申し訳ないけれど、分かったような分からないような説明かなと思います。
もう少し詳しく説明すると、知らず知らずのうちにやってしまうクセや習慣的になってしまった反応をやめることで、本来自分が持っている動きが出てくるようになる。
つまり本来の自分の動きを取り戻すための方法。
言葉だけを聞くと分かった気になります。
ではどうやってそれをするのか。
アレクサンダー・テクニークの手法
アレクサンダー・テクニークにはいろいろな手法や方法があります。
アレクサンダーさん(FMアレクサンダー 1869-1955)が発見し考えたこの指導法を教えた人たちが既に世を去り、直接アレクサンダーさんから教えを受けた人たちから教えを受けた人たちや、その人たちから教えを受けた第二世代第三世代の人たちが、それぞれにいろいろと考え研究し工夫をして来たからです。
多くのアレクサンダー教師(アレクサンダー・テクニークを教える人)が使っているのは、ハンズオン・ワークと呼ばれる手で触れる方法です。
プロシージャと呼ばれるアレクサンダーさんやその後の教師たちが考案した、練習法のようなものもあります。
練習法と言っても一般的なトレーニングのように、繰り返しすることで筋力が上がるように段階的に出来るようになると言うものとは違い、自分の状態を感じたり、自分で自分を整えたりするような方法です。
ハンズオン・ワークやプロシージャとは違って、自分で考案した方法で教える教師もいます。
あら木は受ける人やその時の状態や状況に合わえて使い分けますが、人数が少ない時はハンズオン・ワークを多く使っています。
ハンズオン・ワークを使って、アクティビティと呼ばれる実際に何かの動きや動作をしてみながらアレクサンダー・テクニークを使ってみる方法などです。
4・5人までのグループレッスンではハンズオン・ワークですが、10人前後よりも多い場合はハンズオン・ワークは短めにして様々なゲーム的なことをしながら行います。
ハンズオン・ワーク
ハンズオン・ワークは受ける側の人(生徒さんと呼びます)の体に手で触れます。
肩口や首や頭、胴体や腰や脚や腕や手など様々な部位に触れていきます。
触れることで、自分の体がどんな状態になっているのかを感じてもらったりします。
感じると言っても、頭(思考)で感じると言うよりは、意識下で感じるような印象です。
だから触れられてどんな感じがするのか、触れられていても特に何も・・・と言うこともあります。
そして触れることで教師の側は、生徒さんがどんな感じなのかを感じ取っていたりします。
感じることや感じてもらうことだけが目的ではありませんが、そう言う目的が大きかったりします。
セラピストやボディーワーカーのように、手を使って何かをすることはないので、操作をしたり調整したり揉んだり押したりはしません。
触れているだけなので、何だか気功やエネルギーワークのように感じる人もいます。
でも気もエネルギーも送ってません。(笑)
ハンズオンの時、触れるだけでなく言葉がけをしたりします。
「脚があります。」
「地面の上に立っている。」
「風が吹いていますね。」
「周りの人や空間などもあります。」
そろぞれの言葉を使うのには意味がありますが、状況によって変わるので、一概に説明は出来ません。
例えば触れられている首だけに意識が集中しているので、脚や地面のことを思い出してもらう(意識してもらう)と言うようなことがあったりします。
あら木の場合は、触れた後に歩いたり座ったりすることが多いです。
歩いたり座ったりは人間の動きのとても基本的な部分が含まれています。
基本的な動きがシンプルに出ているのが、立つ座る歩くと言う動作だと思います。
それを何度か繰り返すことで、歩き方や立ち方・座り方などの自分の使い方を再確認してもらいます。
再確認すると言っても、上にも書いたように頭で(意識)で行う思考の動きではなく、意識下に働きかけているようなことです。
インヒビションやディレクション
「どうしてもこうなってしまう。」
「コレをやろうとすると、何時もこうなる。」
「知らないうちにやっている。」
「どうしても上手くいかない。」
何かをしようとすると、自動的と思われるようにコウなってしまう。
それは何かをしようとした時に、習慣的になってしまう動きや動作や考えだったりします。
習慣的な考えや行動から離れて自由になれたら、上手く行くかもしれない。
アレクサンダー・テクニークでフォーカスしているのは、このあたりのことです。
何かをしようとしたら自動的にそうなってしまう時、その何かと自動的○○のつながりを切り離すのにインヒビション(抑制)と言うのを使います。
自分の何でもない今の状態を観察していて、何かが起こりそうな時に、それを抑制する。
あら木の個人的な感覚としては、そっちにならないように我慢して今のままでいる、そんな感じです。
それを手助けするのがハンズオン・ワークだったりします。
インヒビションをしたら、ディレクション(方向性)を考えます。
ディレクションとは体のあるがままの状態のようなものと捉えています。
アレクサンダー・テクニークでは首と頭の関係を大切にしていますので、頭や首や背中や背骨、そして脚がどんな風なのかと言うことを考えてもらいます。
詳しくは実際に受けてもらいたいんですが、それを感じながら生活出来れば、日常は楽になって来ると思います。
アレクサンダー・テクニークに出来ること
色々と書いてきましたけど、じゃ何が出来るの?と言う話です。
アレクサンダー・テクニークは音楽家(楽器演奏家・声楽家)やダンサーや俳優さんなど、表現芸術(パフォーミング・アーツ)と呼ばれることを職業としている人が多く来ています。
それはたぶん、自分の体を使って仕事をしていて、自分と言う商売道具の使い方が上手くいかないとマズイという人たちです。
自分が上手く使えないと、仕事に直接的に弊害があるようなことです。
とは言え、自分の使い方ですから、何も音楽家や俳優さんやダンサーだけのものではありません。
本来はもっと日常的なことなんです。
だって、自分の体の使い方ですから。
・歩き方が気になる。
・立ってる姿勢が気になる。
・料理をしていると肩が凝る。
・長く座っていると疲れる。
・人前に出ると緊張する。
・喋り方が気になる。
・何時も同じ間違いをする。
・お花を生けていると上手くいかない。
・茶道でいつも先生に言われることがある。
・ボルダリングが上達しない。
・ピラティスが出来ない。
・ヨガが上手くいかない。
などなど
そして、アマチュアでダンスをしている人や、楽器演奏を習っている人、お芝居の勉強をしている人など。
上手くいかないことにフォーカスして、それを何とかするためのアプローチとしてアレクサンダー・テクニークを使う。
癖や習慣になっていることを見つめ直すためにアレクサンダー・テクニークを使う。
何とかしたいことがあって、色々ためしてみたけれどなかなか上手くいかない、そんな時に別のアプローチ方法としてアレクサンダー・テクニークを使う。
何がとは上手く言えないけれど、体の動きや動作がどうもギクシャクしているので、何か別の視点でと思っている時に、アレクサンダー・テクニークの視点を入れてみる。
肩が凝ったり腰が痛い時があるけど、その時の姿勢や体の使い方をアレクサンダー・テクニークを使って何とかしてみたい。
揉むとかストレッチするとかトレーニングするとかじゃなくて、自分で自分の動きを知ってなんとかするためにアレクサンダー・テクニーク。
気になることがあったら相談して下さい。
自分の使い方が変われば、動きだけでなく考え方が変わったりすることもあるかもしれません。
アレクサンダー・テクニークを受けて動きが変わって、腰痛や肩こりが良くなったという報告もあります。
FMアレクサンダーさんは心と体は一体だと言った人としても有名です。
当時は心と体は別々だと考えられていたんですね。
体が変われば心も変わる、かもしれない。
心が変われば体も変わる、かもしれない。。
アレキサンダーじゃなくてアレクサンダー、テクニックじゃなくてテクニークなのは、日本に最初に紹介された本を訳した人が、そう訳したことに敬意を払って、その後の呼び方がなんとなく統一されていると言うことのようです。
【 てあて整体院 】
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※ 1レッスン = 5,000円 (初めて3回コース 12,000円)