ヒールの履き方と解剖学とアレクサンダーテクニーク
先日、【ヒールの履き方】についてを、NHK文化センターのアレクサンダー・テクニーク講座で取り上げました。
こうやって立てばOKって言うのとは違って、自分で自分の立ち方を感じて、立ち方自体を練習するという方法でした。
ヒールは最後に履くわけですけど、これがかなり良かったようです。
あら木自信はヒールは履きません。
なので参加された女性の方々の感想ですけど、思っていた通りで良かったです。
先ず足の構造の話をします。
足の骨と外から見たイメージです。
ポイントがいくつかあります。
・足には沢山の骨がある。
・足の骨(スネの骨=脛骨)の真下に骨はない。
・踵の骨は踝(くるぶし)から斜め後ろに出ている。
イメージとしては三脚の一本を短くしたような形になっています。
踵はL字になっているのではなく、Yを逆さまにしたような形です。
見て分かる通り重心は踵にはありません。
もう少し前にある。
でも一点じゃないですね。
足裏にも靭帯や筋肉や筋膜が沢山あるので、足裏全体に乗ってるイメージ。
でも重心と考えると少し前気味。
ではヒールを履くとどうなるか。
こんな感じですね。
ここでもポイントがあります。
・重心は踵=ヒールには落ない。
・踵だけや爪先だけに乗るイメージではない。
床の上でヒールを履かないで立っているのと同じことですね。
足指の付け根や踵に重心があると、偏ってしまうと言うのは図を見れば明らかです。
ではどうすれば良いか。
足指の付け根と踵の両方に乗る練習をします。
ヒールを履いたままでも出来ますが、ヒールを履くとどうしてもいつもの習慣やクセが出やすいので、ヒールを履かずに練習します。
ヒールの高さくらいの台を用意して、踵を台の上に乗せ爪先側は床に乗せます。
こんな感じですね。
この状態で踵と足指の付け根の両方に体重が乗る練習をします。
膝を伸ばしていると難しいので、膝を曲げ股関節を曲げて踵と足指付け根に乗ったのを確認したら、少しずつ膝と足首を伸ばして来ます。
何も考えずに立つと、いつもヒールを履いているのと同じ側(台の上か床)に体重が乗ります。
踵か爪先側ですね。
その使い方だと太ももが太くなったりします。
軽く膝を曲げ伸ばししながら重心がかかっているところを感じ、足裏全体に乗れたら伸ばして来ます。
意外に出来ます。
その後でヒールを履いてみてください。
これも意外に上手く履けるようになったりします。
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