整体師
毎月通ってきてくれている患者さんの事。
数日前に現状把握のために整形外科受診して、リハビリとしてマッサージを受けた直後から坐骨神経痛様の痛みが出て、座っているのも大変な状況になったので、ちょっと診てもらえませんかと来院された。
レントゲンなど撮りましたかと聞くと、以前、撮ったので必要なかろうとマッサージに回されたとのことでした。
触診して腰椎の辷りが出ているような印象で(以前のレントゲンでは辷りはなくヘルニア的な事を言われた)、痛みなど話の内容から考えると、辷りが出てヘルニアが酷くなり、坐骨神経の一部を圧迫または牽引していて、痛みが出ているような印象だった。
腰椎の回旋もあって捻れが一部に集中するような感じがある。
とは言え診断は当然出来ないので、別の整形外科をすすめ再度レントゲンなど画像検査をしてもらうことにした。
施述は痛みのある部位には触れず、骨盤周りを遠くから少し動かして、胸椎・頚椎の椎間関節を緩め、下肢の筋肉を緩めて神経自体を緩めるようにしたが、痛みはそれほど減らない。
何とも言えない整体になったが、救いは笑顔で帰っていかれた事くらいか。
と、こんな事を整体学校の先生が書いて良いものかと思うが、実際の整体ではこういうこともあると言う事で書くことにした。
その場ではどうしようもない患者さんがいます。
その場ですぐに触れている途中で痛みが消えて行く患者さんもいます。
でも、その場ではどうしようもなくて、痛みが取れない患者さんもいます。
そんな時は自責の念にかられながら、申し訳ないと思いながら患者さんをお見送りする事になります。
家に帰って自分で出来る事、日常生活で注意する事。
そんな話をして見送るが、本当はその場で痛みを取りたい。
でも、出来ない事もある。
辛い。
いや辛いのは患者さんで、辛くなっている場合ではない。
患者さんが笑顔で帰ってくれるのは唯一の救いだけど、それじゃ整体師としてはなぁと思います。
一発で治る手技的な事がSNSなどで宣伝される事があります。
もちろん一発でその場ですぐに治ることもあると思いますが、全部が全部治る訳ではありません。
だから日々考えて整体する訳ですけどね。
たまにはこんな話も。
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