現実
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現実を受け入れるのは難しい。
なんて良く言われる。
でも、本当は。
現実を現実のまま見るのが難しい。
んだろうと思う。
あるがままに見る、そのまま受け取るというのは本当に難しい。
どうしても認知バイアスがかかってしまいます。
最近、母と暮らすようになって、老人の体の変化を目の当たりにしています。
つい、「今日は調子が悪い」と思ってしまいます。
確かにそういう部分もあるだろうと思います。
でも、本来は不可逆的な変化で、調子が悪いのではなく、「今はそういう調子が普段の調子」なんだろうと思います。
でもどうしてもバイアスがかかる。
昔の姿や昔の調子が頭にあるので、その昔のイメージのままに今の状況を判断してしまいます。
患者さんの状態がどうかというのは、整体師がいつも考えている事です。
「どこが悪いのかな」ではなく「どこがどうなっているか」です。
ここが悪そうと、体の状態ではなく、良い悪いで見てしまうと、それが前提となってバイアスがかかります。
硬いところが悪い所、動かないところが悪い所、などなど。
でも、必要な情報は良い悪いという主観ではなく、今、そこがどうなっているかという客観的な情報です。
最初は意外にこれが難しんです。
触診でも望診でも、つい悪いところを探してしまう。
現実をそのまま見るのは、意外に難しいものです。
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