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電車とベビーカー

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運動不足です。
現代人の腰痛や肩こりの原因の多くがここにあると思います。
殆どの人が運動不足ですが、特に20代以下の人はまた違った意味の運動不足があります。

信じられないと思いますが、2000年くらいまで電車の中でベビーカーは使えませんでした。
ベビーカーを畳みましょうというアナウンスがあったくらいですから。
だから今でもベビーカーは折り畳みが多いんだろうと思います。
2000円を超えたあたりから、電車の中でベビーカーを使えるようになりました。
そして徐々に大きくなっているように思います。
ベビーカーに乗る年齢が高くなってきているように思います。
少なくとも2000年くらいまでは、立つことが出来る2歳位以上の子供は立つか、椅子に座っていました。
それが最近は3・4歳位までベビーカーに乗るようになっている、ように思います。

3・4歳くらいまでベビーカーに乗っていた子供は、幼稚園や保育園に行くことになります。
これまた信じられないと思いますが、我々おじさんが子供の頃は、子供が一人で歩いて通園していました。
今は自転車で送られるか、スクールバスが出迎えてくれます。

とても便利になったと思います。
便利というのは体を使わなくても良くなったという事です。

子供は歩き始めの時期に、全く歩かなくても良い環境ができています。
悪いということではなく、そう人間社会は進歩してきました。
体を動かさないように、何もしなくても事が運ぶように進化してきました。

今、20代以下の方々は、そういう前提の生活を送ってきました。
小学校に上がるくらいまで、通園や外に出る時に、出来るだけ歩かないようにされて来ました。
そういう意味で運動不足で出来上がった体です。

30代以上にとっても今の社会は運動不足になりやすいように出来ています。

エレベーター・エスカレーターがどんどん増えています。
自転車は電動付きにどんどん変わりました。
鉄道本数が増え(一部違うところもありますが)、車が増えました。
コンビニが近くに出来るようになり、宅配が普及しました。
スマホの普及で椅子に座って出来る事が、劇的に増えました。
動かなくて済む生活です。

とても便利になり楽になりました。

筋肉を使わない運動不足の生活環境が整っているという事です。

大人はまだしも、子供の成長には過酷かもしれません。
人は10年以上かかって、骨や筋肉や神経が発達し、それを使って体を動かす試行錯誤をして、さまざまな運動のパターンを覚えて行きます。
ところが、立ち上がって歩き始める時期に、試行錯誤が圧倒的に少ない。
転んだりヨロけたりぶつかったりする事で、神経筋のつながりが出来、運動パターンが体に残りますが、それが圧倒的に少ないのが今です。

その上、5本ある足の指がなくても良いように、靴下を履き靴を履いて生活しています。
この事は足指を使わないように、なくても良いようにしているという事です。
しかも、凸凹のない平坦な、バランスの取りやすい道を歩いている。
神経系の発達をさせないような環境です。

さて、それが悪いという事ではありません。
そうなるように進歩?して来たんですから。
でも、少なくとも今の環境の中で生活していると、圧倒的に運動が少ないという事は頭に置いておく必要があると思います。
人は動くようにできています。
動かなければ食べ物も手に入らないし、噛んで飲んで消化も出来ません。(咀嚼も嚥下も運動です)
心して体を動かしましょう。

エスカレーター

 

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