芸術家のくすり箱
芸術家のくすり箱というNPO法人があります。
ダンサーをはじめとする芸術家のヘルスケアをサポートする活動をしていました。
20年近く前に存在を知り、NPOの設立総会に一般会員として唯一参加させて頂き、今日、実は最後の総会に参加させて頂きました。
当時はダンサーを診る治療師というのが圧倒的に少なく、東京で検索しても数軒しかないような状態でした。
治療し向けのセミナーも殆どないような状態で、ダンサーは故障をすると言葉(専門用語)の通じない整体師や医師に、イライラしながら説明をしたり、結果的に諦めてしまったりしていた状態でした。
今はかなり多くのダンサー向け整体院や治療院が出来ました。
舞踊団やスタジオでもアイシングの用意すら殆どなかった時代から、公演にトレーナーが帯同するような状況になり、隔世の感があります。
それもこれも芸術家のくすり箱さんの活動があってのことだと思っています。
最初の頃の活動は、ダンサーがヘルスケアに気を付けることから始まったと思います。
健康診断をやったりしていた記憶があります。
次第に治療師向けのセミナーを開催したり、、ダンサー向けのWSをやったり、活動は多岐に渡りました。
今回は一旦、活動を終えるとの事でしたが、役割の大きな部分は終えられたのかなと思っています。
荒木も最初は治療師向けのセミナーやダンサー向けのセミナーに会員として参加して勉強させて頂きました。
後半は芸術家向けのアレクサンダーテクニーク講座で教師として参加させて頂いたり、書籍の出版の時にも少しお手伝いさせて頂きました。
整体院の最終目的は、患者さんが来なくてよくする事です。
NPO法人の活動も、活動しなくて良くなる事だとおっしゃっていました。
ちょっと寂しいですが、次の時代に入って来たのかなと思います。
ありがとうございました。
おつかれさまでした。
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