触診はただ歪みやズレを判別するためにやっている訳ではありません。
整体師やセラピストは触診をします。
患者さんやクライアントさんの体がどうなっているか理解するためです。
体に触れてたり、動かしてみたり、ただ全体を眺めたりする事も、触診と同じような意味合いがあります。
どうなっているか理解するためです。
触診で分かる事は沢山あります、
骨(関節)の歪みやズレ。
関節の動き。
筋肉の硬さ。
筋肉の温度。
筋膜や皮下組織の状態。
筋肉の張り具合。
触れるだけでなく動かしてみると、より多くの事がわかります。
筋膜の硬さ柔らかさ。
神経の硬さ柔らかさ。
血管の硬さ柔らかさ。
内臓の状態。
体に含まれる水分。
それぞれの部分の状態が分かります。
部分の状態がどうやって全体を作っているのかも想像出来ます。
人によって違うと思いますが、3Dの映像のようなものをイメージして、体の中の繋がりや状況を想像出来るようになります。
そうやって”理解”する。
そこから、患者さんの痛みや症状の原因を考えていく事になります。
そう言えば筋肉の状態は、その人の性質・性格のようなものを表していると思います。
筋肉占い、なんて言って冗談のように話をしますが、その人がどうやって筋肉を使うかは、その人の思考の傾向と相関があると思います。
脳の出力機関は筋肉ですから。
せっかちな人はせっかちなように筋肉を使います。
のんびりした人はのんびり使う。
緊張を表に表さない人は、深層筋が硬くなっていたりします。
それは触れれば分かります。
触診はただ歪みやズレを判別するためにやっている訳ではありません。
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