”骨で動く”となぜ良いのか
体の使い方や動きの指導で、”骨で動く”という言葉を良く聞くようになりました。
筋肉ではなく骨を意識して動くと楽に動ける。
骨の並びを考えて、関節を動かすようにすると上手く行く。
筋肉に引っ張られず、骨が自由に動くようにすると良い。
みたいな書き方でしょうか。
確かに骨を意識すると動きやすくなる事があると思います。
でもどうしてなんでしょう。
骨だけでは動けません。
骨は筋肉で動きます。
筋肉は基本的には骨と骨を繋いでいて、筋肉が縮む事で、骨の位置が近づき、関節が動いて、体が動きます。
骨が動くのは結果であって、骨だけでは動けないし、動かそうとしても無理です。
なのに、骨を意識して動かそうとすると上手く行くのは何故か。
筋肉の使い過ぎがなくなるのが一つの理由でしょう。
人は何かの動作をしたり動きをする時、筋肉を使います。
筋肉の使い方はおおむね既にプログラムされていて、習慣化された使い方になっています。
習慣的な使い方は変えるのが難しく、上手くやろうとしても従来の使い方からなかなか離れられません。
また、体の仕組みや関節の位置などの認識が、少しズレていたり間違っていると、そのズレた認識を元に動かすので、普通と思っている動かし方や動き方が、少しズレた動かし方になっている事もあります。
骨を意識したり、骨で動かそうとすると、筋肉をあまり使わないで動かそうとする事になります。
また、使わなくても良い筋肉を使わず、意識しないでも必要な筋肉だけを使う事が出来るのかなと思います。
骨で動かせって言われても、骨だけじゃ動かないよ!と思ってしまう人もいると思います。
実は僕もそう思う事があります。
でも、骨で動かす事は出来なくても、骨で動かすイメージを使えば、無駄な筋肉や過度な筋肉を使わずに、体を動かせる可能性があります。
骨だけで動く事ないなんて分かった上で。
騙されたと思って。
骨で動かしてみましょう。
試してみる価値はあります。
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