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知らないうちに出来なくなっている体の事

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使わない機能は使えなくなるという話を書きました。
では、どんな機能が失われているんだろうと思います。

足の話は分かりやすいと思います。
人間は狩猟採集に向いたように進化して来たと言われます。
一万五千年とか二万年前くらいまでの人類は、狩猟採集をして生きていました。
その時と現代の人類の体はさほど変わっていません。
体は殆ど変わらないのに、生活様式や世の中は劇的に変わりました。
裸足か殆ど裸足のような格好で生活していたのが、今は靴下を履き靴を履き、平坦な道路と平らな床の上で生活しています。
足にたくさんある骨、足の指は必要がないかのように、使っています。
足の骨や指を使わなくなると、その機能は失われている可能性が高い。
生まれたばかりの赤ちゃんは足指が別々に動く可能性を見せてくれます。
柔らかく動きやすい足裏や足の指をしています。
それがしばらくすると全く動かないような状態になります。
使わない機能は必要なく、使えなくなるという事でしょう。

たぶん足だけでなく、手や指もそうだろうと思います。
自分が子供の頃、最近の子供はナイフで鉛筆が削れなくなって来ていると聞きました。
息子が子供の時代には、マッチが擦れない子供がいると聞きました。
たぶん、今は子供だけでなく殆どの大人も、ナイフで鉛筆は削れないしマッチをするのも大変かもしれません。
指が使えなくなっている訳ではありません。
パソコンやスマホは起用に使っていますから。

体温が低くなっていると聞いたのは、もう20年以上も前だと思います。
動く機会が減っているからだろうと思いますが、きっと体温を上げなくても快適に過ごせる環境が出来ているからだろうと思います。
夏には冷房、冬には暖房。
電車に乗ると一年中、冷房か暖房がついているように思います。
自分の体で対応しなくても、体の周りの気温はある程度一定になっています。
冷暖房が出来る前の時代は、家の中も寒暖差がもっとありましたが、それに体が勝手に対応していたんだろうと思います。
夏は家の中で汗をかき、冬はたくさん着込んで体温も高くなっていた記憶があります。

季節の変わり目に調子が悪くなる人が多いのは、季節に合わせた体になるのが上手くいかないようになって来ている可能性があります。
冬には体温を体に溜めるように、夏には汗をかいて体温を下げられるように。
体がそんな風に変化すれば、外に出ても気温の寒暖に対応出来ますが、空調の効いた家の中にいれば体の対応は遅くなり、外に出た時に調子を崩すのかもしれません。

狩猟採取の時代には虫歯は死に至る病気でした。
繊維の多い食べ物を長時間噛んで、口腔からの消化が始まります。
歯が悪くなると、栄養が取れず死に至るという事のようです。
食べ物がどんどん柔らかくなりました。
噛む必要もなくなって来てます。
長時間噛む事は下顎と上顎のぶつかり合いで、脳に対して物理的な刺激を与えていると聞いた事があります。
その刺激が減っている事で何が失われたのかと思います。

足については歩く距離についても考えさせられます。
狩猟採集の時代には一日に10キロから15キロも歩いていたと聞きます。
今は3キロくらいが一般的です。
歩く事で筋肉が動き、血流が良くなり、酸素の取り込み量も増え、骨盤が動く事で内臓に刺激も入ります。
それがなくなっている。

知らないうちに出来なくなっている事は無数にあると思います。
それを復活させるだけで、上手くいく事が結構あるように思います。

 

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