あったら便利はなくても平気、便利が増えると出来ない事が増える
「あったら便利はなくても平気」という言葉を聞いた。
確かにそうだよなぁと思う。
あったら便利というのは、なくても大丈夫なんだけど、もしあると今よりも便利という事です。
なくても良いけどあると楽って話ですね。
最近の世の中はそういうモノで溢れています。
不便な事を解消するための何かとは、ちょっと違います。
なくても大丈夫で不便とまでは言えない事でも、あると便利ってやつですね。
便利グッズと呼ばれているようなアイテムがそうなんだろうと思います。
すぐに思いつきませんけど、例えば卵の黄身と白身を分離させるだけの器具とかですかね。
なくても他のもので代用出来るけど、あるときっと便利というものです。
この”便利”というのが増えると、実は出来ない事が増えてしまいます。
便利になったので、今までは出来ていたのに、出来なくなってしまう事です。
我々の時代だと、鉛筆削りが出来たので、ナイフで鉛筆を削れなくなったとか。
もう少し時代が下ると、ライターが出来たので、マッチが擦れなくなったとか。
パソコンやスマホで文章を作って送るので、漢字が書けなくなったとか、字が下手になったとか。
それくらいならまだ良いですが。
少し前に書いたように、ノイズキャンセル機能付きのイヤホンやヘッドホンを使っていると、言葉が聞き取りにくくなったりする事もあるようです。
整体師的に気が付くのは、歩く距離や歩数が減っている事で、歩くのが下手になっている人が増えています。
これは困りますね。
人間の社会はどんどん進歩していて、新しいものが開発されます。
世の中はどんどん便利になる。
知らず知らずのうちに、実は出来ない事が増えていると思います。
大昔の生活をした方が良いとは言いません。
でも、あまりにも便利になりすぎ慣れすぎるのは、体にも良くない影響がある可能性もあります。
100年くらい前の人は、どんな暮らしをしていたんだろうと思って、出来る事はやってみるのも面白いと思っています。
大泉学園から吉祥寺まで、突然、歩いたりするのは、そういう気持ちもあったりします。
1時間以上続けて歩く事はいつもなないので、歩く事で発見することがあります。
出来なくなっていること、出来るのに忘れていることなどです。
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