整体師をやるにあたっては、自分が普通だとは思わない、自分と同じ意味で言葉を使っていると思わない。
整体師を始めて暫く経って分かった事です。
人は自分とは違う。
世の中にはいろいろな人がいる。
自分が使っているのと同じ意味で言葉を使っている人はいない。
という事です。
あっ
自分だけが正しくて、人は間違っているって事とは、全然全く違います。
皆んながそれぞれでそれぞれの意味で正しいって話です。
僕は昔から体を動かす事が好きでした。
部活ではサッカーや水泳、陸上や剣道などをやりました。
社会人になってからはダンスを始め、そのジャンルもジャズダンスからクラシックバレエ、コンテンポラリーダンスなどをやっています。
疲れたり体が重くなったら、体を動かせば楽になるし、体は楽になるというのを知っています。
でも、そんな風に思う人や感じている人は意外に少ない。
肩が凝れば、腕を回したりストレッチしたりして、自分で何とかならないかと試します。
でも、そんな事はしない人は意外に沢山います。
患者さんや生徒さんと話をしている時、普通これくらい出来るとか、普通これは出来ないなどと思わないようにしています。
人それぞれで、みなさん自分とは違うからです。
そしてこれは生徒さんにも理解してもらうようにしています。
自分のことは多くの人は普通だと思っています。
だから皆んな同じように感じるとか、出来ると思いがちですが、意外にそうではないということです。
言葉についても同じで、みなさん同じ単語を違う意味で使っていたりします。
全く違う場合は少ないですが、微妙に違っていたりします。
三重県から東京に初めて来た時期、「えらい」という言葉を「疲れた、しんどい」という意味で使ったら、全く理解されませんでした。
関東では「えらい」は基本的には「偉い」という意味で使われているというのを、東京に来て初めて知りました。
これは極端な例ですが、体に対しても同じような違いがあることがあります。
腰が痛いという時。
痛い部分はどこかと聞くと、背中の真ん中あたりを指す人もいるし、お尻(骨盤の上の方)を指す人もいます。
そこは胸椎の辺りで胸ですよとか、そこは腰じゃなくてお尻です、なんて言いません。
場所を確認して、ああここが痛むんですねと話をしていきます。
正確に厳密にと考えると、つい解剖学用語で話をしてしまったりしますが、そんな事に意味はありません。
どこが痛いのかが分かれば良い。
それに、患者さんの言う言葉の意味を否定してしまう事になって、患者さん自身が否定されたと感じ、不安や警戒が生まれてしまう可能性だってあります。
生徒さんに整体の指導をしていても同じです。
ここをこちらに向かって押して下さいと言う時、「ここ」にあたる言葉や「こちら」にあたる言葉は、僕の口からも言いますが、それが生徒さんにとって何を意味しているのかは、動きを見て確認することがあります。
言葉だけを聞いてやると、僕の意図したことと違うことをする人がいます。
それは自分が思う言葉の意味に正確に従っているだけで、間違えている訳ではないからです。
言葉なんて何でも良いんです。
実際にやることが伝われば良い。
だから。
自分が普通だとは思わない。
自分と同じ意味で言葉を使っていると思わない。
ようにしています。





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