胃の中は体の外です。 ~ 解剖学ページ更新 ~
今回は骨格や筋肉の話ではありません。
胃の話。
と言うか体の中と外の話です。
体の中と言うのは身(み)の中ですね。
つまり皮膚など外界との境界の内側にある部分のことです。
なら胃は体の中じゃないか!?と思う人は多いと思います。
もうちょっと説明します。
ドーナツの穴はドーナツの外にあります。
この場合の外と言うのは、ドーナツの食べられないる部分のことです。
ドーナツの穴はドーナツの表面の外側にあります。
だからドーナツの穴はドーナツの外にある。
ドーナツの穴、食べられないでしょ。
同じように。
ちくわの穴はちくわの外にあります。
同じように。
人間の消化管の中は、人間の外側にあります。
つまり。
胃の中は体の外にある。
まだ納得行きにくい方のためにもう一つだけ。
人の体と外との境界は、空気に触れているところです。
腕や足やお腹や胸など、手で触れられるところは体の外、と同時に空気に触れています。
口を開けてみてください。
口の中にも空気が入っています。
口の中は空気が触れている部分、皮膚と繋がっています。
手で触れられますよね。
だから口の中(口腔・内側)も体の外です。
その口の中から空洞でつながっているのが胃です。
小腸も大腸も同じ。
なんとなく分かってきました?
それでどうしたか。
そうなると逆に、関節の中や脳脊髄は体の中です。
外界に触れていません。
皮膚など体表とつながってもいません。
体の中に閉じこもった閉鎖された空間です。
閉鎖された空間なので、外からの圧力で状態に変化がおきます。
外からの圧力は目に見えませんが、よく天気予報やスピリチュアルな方々も話をしていることがあります。
天気予報では気圧のことを言っています。
梅雨の時期や台風の時期には、低気圧がやって来ます。
外の気圧が低いと言うことは、体の中(密閉された空間)は外に引っ張られます。
逆に外の気圧が高いと体の中は圧迫されます。
飛行機に乗って高度が上がると気圧が下がるのでポテトチップスの袋が膨らんだり、深く潜ると水圧が高くなって物がペチャンコになったりするのと同じです。
気圧の変化は、体の中の状態を変化させているということですね。
また月の満ち欠けも同じです。
月の見た目の大きさは、大きくなったり小さくなったりします。
これは近づいたり遠ざかったりしていると言うことです。
また、地球の周りを毎日回っています。
月にも地球との間に引力があります。
そのことで潮の満ち引きが生まれています。
海水面が毎日数メートルも上がったり下がったりしています。
もの凄い力ですよね。
月からの引力によって、地面にいる人だけでなく様々な動物は影響を受けています。
と言うか月の引力を前提として、地球上の生物はここまで進化して来ました。
どんな影響があるかは一概に言えませんが、何か影響があると考える方が合理的です。
整体院やサロンには様々な方がきます。
月の満ち欠けや気圧の変化に、敏感に体の中が変化する人もいます。
そんなことも体の変化の原因になることは、知っていて損はないことだろうと思います。
例えば低気圧や月の満ち欠けで、体調が思わしくなくなっている人がいるとします。
どうしましょう。
気圧や月の満ち欠けは調整することが出来ません。
だったら「体の中」を調整するしかない。
体の中は密閉された空間ですが、血液や水分は行き来があります。
それを利用する。
体の中の血液や水分の動きは、浸透圧と運動で起こっています。
(もちろん心臓もですけど。)
水分の流れや血流を改善させるために、運動、つまり筋肉を伸び縮みさせ関節を動かすこと。
自分でそれをやればスポーツや日常動作になりますし、他動的にそれをすれば整体やセラピーと言うことになるでしょう。
そんなことも考えられます。
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