筋膜や筋膜リリース ~ 解剖学ページ更新 ~
筋膜と言う言葉を意識し始めたのは10年位前だと思います。
整体の勉強をしていた20年位前は、筋膜についてはあまり興味がなかった。
と言うか筋膜が重要だと言っている人や、筋膜にスポットを当てた療法もあまり多くはなかったと思います。
筋膜リリースの本を最初に読んだのは、それでも2000年位だったと思います。
最近になって筋膜に関連することを見聞きすることが増えてきました。
ここ5年位のことだろうと思います。
個人的にはアナトミートレインと言う筋膜関係のワークショップに行ったのが2008年でした。
筋膜は筋繊維を包んでいる組織です。
骨格筋(横紋筋)と違って、いろいろな方向に伸び縮みすることが出来ます。
膜と名前がついていますが、平面的ではなく立体的なものだと考えた方が良さそうです。
四角い箱の中に蜘蛛の巣が、全体に張っているような印象かなと思います。
筋膜は繋がっていると考えられています。(アナトミートレインから)
例えば僧帽筋から上腕三頭筋を通って手指の先まで繋がる筋膜や、足裏からフクラハギを通って内転筋から腸腰筋・肺を超えて舌まで。
このことは整体師にとって最近は常識ですけど、一般にはそんなに知られていないかもしれません。
筋膜が繋がっていると、一部の硬さや動きの悪さはその一連の繋がり全体に影響を与えたりします。
だから、首が痛いのに手や指を調整したり、腰が痛いのに臀部やハムストリングスやフクラハギを調整したりする整体師がいる訳です。
試しに、一つやってみましょう。
首を回して右と左を見てください。
どちらか見づらい方がありましたか?
見づらい方があったら、その見づらい側の手の薬指の爪の周りをもんでみてください。
爪の先の小指側に少し痛い所があるかもしれません。
(右に向きづらかったら、右手薬指の爪の先の外側)
指先を揉んだら、もう一度見づらい側を見てみてください。
向き易くなりましたか?
不思議ですねぇ・・・なんてことはなく、向きづらい側の筋膜の一番端を緩めることで、全体に影響を与えました。
そのことで向きづらい側の筋膜全体が少し緩み、動きが改善されたと言うことです。
そんなに大きな変化ではないとは思いますが、変化があるのは間違いないと思います。
以前は動きを筋肉だけで考えていたものが、筋膜の繋がりも含めて考えるようになりました。
そうするとヒトの体や動きはずいぶん違って見えて来ます。
こう言うことも伝えて行きたいと思っています。
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