股関節は曲がらない ~ 解剖学ページ更新 ~
股関節は曲がりません。
言葉の遊びで言っている訳ではありません。
実際の動きと使っている言葉が違うと、頭が勘違いしてしまうことがあります。
言葉を変えるだけで動きが変わることがあります。
なので確認しておきます。
股関節は回る関節です。
股関節は骨盤の上下の真ん中あたりに、横に向いている関節です。
骨盤側の臼蓋(きゅうがい)と呼ばれるお椀のようになった部分と、太ももの骨(大腿骨)の上端の球状になった骨頭(こっとう)と呼ばれる部分でできています。
臼蓋に骨頭が収まって、くるくると回るように動く関節です。
股関節で前に曲がる訳ではありません。
もちろん見た目はカラダは前に曲がっていますが、股関節では骨頭が回っています。
カラダを前に曲げる格好のイメージです。
図の左側○印の方が股関節を回しているイメージ。
右側の×印の方は股関節あたりで曲げているイメージです。
多くの人は右側の×印のイメージで曲げています。
このことが腰部に影響して腰痛を起こすこともあります。
患者さんに歩き方や座り方やカラダの動かし方・使い方を教える時に、上のような図を描いて説明することがあります。
もう一つ。
股関節はカラダの一番下にはありません。
坐骨が一番下で、その上に股関節があります。
上半身を頭蓋骨から骨盤まで繋がる一つのユニットとして捉えると、股関節はその途中にあります。
このイメージも大切です。
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