指導者の責任と基本の大切さ ~ バレエの発表会を見て ~
先日、洋舞フェスティバルを見てきました。
ダンスの発表会です。
殆どのスタジオがバレエ・スタジオでした。
それを見ていて色々なことを考え思いました。
発表会に出ているダンサー(生徒さん)は、皆さんとても真剣で一生懸命踊っていました。
ところがどうしてか、見た目が随分違います。
あるスタジオは小学校高学年から中学生位になる女子の生徒さんたちでした。
出ている10人位のうち一人だけポアント(トウ・シューズ)を履いていましたが、他の子達はみんなバレエシューズを履いていました。
バレエシューズは爪先も柔らかく、ポアントのように爪先立ちは出来ません。
ポアントを履く前のお子さん達は、このシューズで一生懸命練習をします。
そこのスタジオのバレエシューズ子供たちは、そろそろポアントを履いても良さそうな位に、筋力もテクニックもあるように見えました。
ターンアウトも一生懸命意識し、爪先まで意識が繋がっているのが見えました。
ああ、ここの先生はきっと生徒さんの将来のことも考えて、基礎をきちんと練習させているんだろう、と言うのがダンスとシューズを見ていて分かりました。
もうすぐポアントを履けそうなのが、見ていても分かりました。
別のスタジオでは小学校高学年と思しき女子の生徒さんたちは、全員がポアントを履いていました。
筋力もテクニックもギリギリ。
でも本格的な衣装を着て、きっとコンクールに出るために練習をしているんだろうと言うのが分かりました。
ターンアウトがイマイチ出来ない子達がいたように思いました。
(下肢を股関節から外旋させる、バレエの基本中の基本の体の使い方)
ポアントはもう少し待っても良いかもしれないなぁ。
でも、あの位の年齢だとポアントを履きたくて履きたくてしょうがない時期だしなぁ。
とも思いました。
そしてもう一つのスタジオの生徒さんたち。
僕の目から見てですが、全員がターンアウトが出来ていませんでした。
膝裏が伸びておらず、太ももの前を使って脚を伸ばし挙げていました。
最初、バレエシューズで出てきた小さな子達はみんなそうです。
それはどこのクラスも同じ。
でも、少しずつ年齢が上がって来て、小学校高学年から中学位の子達まで来た時に、ちょっと変だなぁと思い始めました。
全員なんです。
そしてポアントを履いている子達もそう。
それが高校生から大学生位の殆ど大人になってもそうでした。
テクニックも高度で脚も上がるし飛べる。
なのに膝裏が伸びず太ももの前を使っていました。
あくまで憶測ですが、先生も同じような使い方をされているのではないかと勘ぐってしまいました。
振り付けや衣装も考えるところがありました。
あるスタジオは先生と思しきダンサーが、終始中心で踊っていました。
確かに他のダンサーよりも上手です。
先生ですから当然かもしれません。
でも、他のダンサー達も踊れる人たちです。
それが殆ど先生しか印象に残らない・・・
振り付けだけでなく衣装についても、クラシックのオーソドックスな振り付けや衣装でなければ、センスが出てしまいます。
センスと言うのは、つまり、品です。
それはつまり、指導者のセンスや品と言うことになるのかもしれません。
指導者の責任は大きいなぁと思いました。
生徒たちは一生懸命、先生の言うことを聞いてそれを表現しようとします。
その先生・指導者が間違っていたとしたら、残念な結果になってしまいます。
同じように基本がとても大切だと思いました。
基本が出来ていれば、ベーシックな振り付けでも見ていて気持ちの良い踊りになります。
基本が出来ていないのに、脚を高く上げたり、とにかく回ったり飛んだり。
それがどこに繋がっていくのか。
もちろん楽しく踊ることは大切で良いことで、踊りの素敵な部分です。
でも、人に見てもらうとするなら、見てもらう相手のことも考えたいし、踊る人の将来のことも考えたい。
そんなことを思いました。
整体の指導にも通じる話です。
自戒を込めて。
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