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ターンアウトはどうして必要なのか

読了までの目安時間:約 4分

クラシックバレエではターンアウトは絶対です。
180度開いていなくても、角度は少なくても、ターンアウトにしながら体や脚を動かします。
どうしてでしょう。
ターンアウトにしないとダメなことでもあるんでしょうか。


ターンアウトは股関節でします。
股関節は骨盤(寛骨)の臼蓋と大腿骨(太ももの骨)で出来た関節です。
大腿骨の形はL字をひっくり返したような形をしています。
そのL字をひっくり返した先の骨頭と呼ばれる部分が、ソケットのようになった臼蓋にはまりこんでいます。
骨盤と股関節の図を見ると、大腿骨の上が斜め横に曲がって股関節に入っているのがわかります。


骨盤1・てあて整体スクール

股関節から斜め下に伸びている首のような部分(大腿骨頚部)があって、そこから曲がって床の方に骨が伸びています。
太ももの骨は股関節から斜め横に出た後、下に曲がって伸びている、と分かっている人は以外に少ないかもしれません。
股関節から真下に骨が伸びている、または脚の骨の真上に股関節や骨盤があると思っている人もいるかもしれません。
手を体の横にして脚の付け根あたりを探ると、脚の上の方の横に骨があるのが分かります。
L字をひっくり返した角にあたる部分で大転子(だいてんし)と言います。
大転子に手指を当てて、踵を床についた脚の爪先を内外に動かしてみて下さい。
大転子が動くのがわかります。
大転子を体の横から後ろに動かすのがターンアウトの動きです。
これを股関節の外旋と言います。


ターンアウトを股関節の外旋ではなく、爪先を外に向ける運動だと思ってやっていると、ちょっと違う動きになることがあります。
では、どうしてこんなこと(ターンアウト)するんでしょう。
ターンアウトしないとダメなんでしょうか。
上の図の右股関節をもう一度見て下さい。
右股関節は爪先を前に向けたまま、股関節を外旋(ターンアウト)しないで外転して(横に持ち上げて)います。
そうすると、外に出っ張った部分が、骨盤に当たって止まっているのが分かります。
これ以上、脚を外転(持ち上げ)しようとすると、骨盤を傾けなければいけなくなります。
アラベゴン!
てやつですね。
お尻が持ち上がって良くありません。
では次の図。


骨盤2・てあて整体スクール

右の股関節を外旋(ターンアウト)して、脚を横に持ち上げ(外転)しています。
脚を横にあげた時に骨盤に当たっていた部分が、ターンアウトによって後ろに行くことで当たらなくなりました。
これだと大腿骨の出っ張った部分が骨盤に当たらないので、いくらでも脚が挙げられます。
ターンアウト・てあて整体スクール

こんな感じ。
床に仰向けに寝て爪先を天井に向けたまま脚を持ってもらい、そのまま腕の方に持ち上げていくと、意外に早く骨盤が動き始めるのがわかります。
だからターンアウトは必須なんです。
そしてターンアウトをしようとしていないと、脚が上がりにくくお尻が持ち上がってしまう。
では前や後ろに上げる時はどうでしょう。
前に脚を上げる時に爪先を前に向けたまま、ターンアウトしないままで上げていくとどうなるか。
前ももの筋肉が骨盤と挟まれて、脚が上がるのが途中で止まります。
やっぱりターンアウトして前ももの筋肉を横にしておけば挟まれなくなります。
では後ろは。
後ろは分かりにくいですが、横に上げるのと同じことが起きています。
結果、ターンアウトしないままで脚を動かそうとすると、骨盤が動いてしまいバレエに見えないことになってしまいます。
やっぱり必須なんですね。




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