頚椎の特徴 Cervical Spine ~ 解剖学ページ ~
今回は頚椎の特徴についてです。
「頚椎と胸椎と腰椎の違い」(https://teate.co.jp/blog/blog1610032.html)と「首の動きの半分は頚椎一番二番」(https://teate.co.jp/blog/blog1611041.html)には以下のようなことを書きました。
頚椎には横突起に穴が空いていて、ここに椎骨動脈が通っている。
(胸椎や腰椎には横突起に穴はない。)
頚椎一番の上下には椎間板がないため、椎間板の制限がなく回旋することが出来る。
首の回旋の動き(横を向く)の約半分位は頚椎一番と二番の間で起こっている。
これともう一つ知っておいて欲しいことがあります。
頚椎一番から七番(実際は腰椎五番)までの関節の位置を見て下さい。
これだとちょっと分かりづらいので、位置を手書きで書いてみました。
分かりますか?
頚椎一番の上下の関節は、上下でお皿が重なったような位置関係にあります。
体重が上下に直接乗っているような位置です。
そして頚椎一番には椎間板がありません。
頚椎一番の上下の関節面は、頚椎二番から下では椎間板になっています。
CD盤が回るようなイメージで、頚椎一番は回旋します。
ところが、頚椎二番の下の関節は、後ろ側にあります。
瓦屋根が斜めに重なっているように、頚椎二番から下の関節面は重なっています。
頚椎二番から下の前の部分は椎間板になっているので、動きが制限されていて、スルスル動くのは後ろ側の瓦屋根の重なりの部分と言うことになります。
これが、頚椎の大きな特徴です。
頚椎二番から腰椎五番までの脊椎の関節は、全て後ろ側にあります。
前側は椎間板が椎骨の間にあって、クッションの役割と動きがある程度制限されることになります。
参考 :
・頚椎と胸椎と腰椎の違い >>> https://teate.co.jp/blog/blog1610032.html
・首の動きの半分は頚椎一番二番 >>> https://teate.co.jp/blog/blog1611041.html
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