やる気が出ない時にどうするか。
アレウサンダー・テクニークのレッスンをしている時に聞かれました。
今月は何かトピックのようなものありますか?と聞いた時のことです。
このところ少しやる気が出ない。
何か上がってこない、と言うことでした。
なるほどそうですね、と言うことで考えてみました。
上大岡トメさんというイラストレーターがいます。
可愛いというよりさっぱりした細い女性を描いている方です。
その方が何かに描いて書いていました。
気分が上がってこない時のポーズです。
片手を腰に。
反対の手を天井に突き上げる。
これだけです。
これでどうなるか。
微妙に気分が上がります。
上がらずとも下がりません。
いや、下がりにくくなります。
何故でしょう。
アレクサンダー・テクニークでは習慣的な考えや行動から離れてみると言うアプローチをすることがあります。
いつもこうなる、と言うところから離れてみる。
そうすると、いつもこうなる、と言うループから離れられるかもしれない。
どうしても出来ないとか、どうしてもこうなってしまう、から離れるために、習慣的な行動や考えから離れる。
簡単ではないですね。
でも今回の場合はちょっとすぐに出来そうなこともある。
気分が上がらない時どうなるか。
いろいろと下向きになります。
上がらないっていう言葉にも象徴されているように、いろいろと下がります。
猫背になったり。
視線が下がったり。
肩が落ちたり。
歩幅が狭くなったり。
全体的に小さくなっていく方向性ですね。
それが習慣的な反応だとしたら、それをやめてみる。
自然にやめられる方法もあると思いますが、ここは一つ思い切って自分でやってみる。
片手を腰に。
反対の手を天井に突き上げる。
ほら。
ね。
なんとなく。
下がりにくい。
このポーズで落ち込む方が難しい。
まあ、アレクサンダー・テクニークのアプローチとはちょっと違いますけど、似ていなくもない。
そんなことをやってみました。
もちろん普通のこともやりますけど。
脳科学的にも説明されていると思います。
試しにどうですか。
生徒さんに促されてやってみました。
気分は微妙に上がります。
どうでしょう。
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