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整体師の手を作る  ~ 触診の方法 ~

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てあて整体スクールの授業では触診の練習をよくやります。
指針整体の練習をする時には必ず行います。
触診の練習なので、順番と場所が決まっています。
実際の患者さんなら特定の部位しかやらないこともありますが、練習なので全身の触診を一連やります。


・肩甲骨下角の左右差
・両肩の高さ(肩峰の高さ)
・脊柱の状態
・脊椎の歪み
・腸骨稜の左右の高さ(骨盤の左右の高さ)
・後上腸骨棘の左右の高さ
・大転子の左右差
・坐骨の左右差
・左右の脚長差(脚の長さ)
・体全体の揺れ


触れ方にも注意があります。


・先ず自分自身を整える。
・出来るだけ軽く触れる。(力を入れない)
・脊柱や脊椎は手だけを動かすのではなく、股関節の動きで上半身を動かす。
(手先だけを動かさない。)
・必ず判定する。


これら全て意味があります。
特に触れ方。
少し解説しましょう。


「先ず自分自身を整える。」
自分自身が整っていないと触診は良く分かりません。
例えば相手のことだけ考えて、患者さんの体がどうなっているか一生懸命そのことだけを念頭に触診します。
次に自分の状態を考えて、自分の体にどこか無駄な力が入っていないか、楽に構えているかを考え感じて触診します。
触診でより相手の状態が分かるのは後者、自分の状態を考え感じてやっている方です。
そして受けている患者さん側も手がソフトに優しくなるのが分かります。

そんなぁ~!

と思うでしょ。
でも騙されたと思ってやってみて下さい。
殆どの場合そうなります。
自律神経が整うのではないかと思います。
相手のことだけを考えて目的だけを考えていると交感神経優位になって、筋肉が緊張しやすい。
ところが自分のことを考え楽な体勢で行うと副交感神経優位になり、筋肉は緩み安くなります。
そんなこともあって自分を整えてやる方がわかりやすい。


「出来るだけ軽く触れる。(力を入れない)」
触診の練習を始めたばかりのころは、つい強く押して探ろうとしてしまいます。
患者さんの体の中の骨の歪みを触知する訳ですから、奥の方にある骨を知るためには強く押さないと分からない。
そう思って当然です。
でもそれは逆効果。
出来るだけ軽く触れるようにします。
触診で相手の体の状態を感じるのは、手や手指にある感覚器官。
強く押し付けてしまっては、感覚器官を押しつぶすことにもなります。
感覚器官を押しつぶしては、感じるものも感じられなくなってしまいます。
また、相手もまた人間だと言うことです。
指や手で強く押すと、体が反応します。
筋肉を緊張させたり体を動かしたりします。
そうすると筋肉の奥にある骨などの凸凹はわかりにくくなります。


「脊柱や脊椎は手だけを動かすのではなく、股関節の動きで上半身を動かす。(手先だけを動かさない。)」
分かりにくいかもしれません。
うつぶせで寝ている人の背中に手を置いて、首の付け根から腰くらいまで滑らせます。
その時、手や腕を動かして滑らせるのではなく、出来るだけ股関節を動かして上半身を動かします。
腕や手の動きを極力小さくしてやることが大切です。
腕や手を動かすと、その動かした筋感覚も手からの触診の情報と一緒に脳に伝わります。
やってみると分かりますが、雑音が入ったような感覚で少しわかりにくくなります。
だから、出来るだけ股関節の動きを利用して触診をするようにします。


「必ず判定する。」
最初は誰でも分からなくて当然です。
それでも判定をします。
右に曲がっているとか、出っ張っているとか、硬いとか柔らかいとか。
分からないなぁ決められないなぁと思っても判定をするのがポイントです。
触診の練習をする時に一番大切なことかもしれません。

整体師は現場で患者さんと二人。
現場で全て対応しなければいけません。
他には誰もいない。
ライブです。
ライブで次々起こることに対応するために必要なのは、決めること、判定することです。
この骨は右にズレている。
と決めることが、決めることが出来るという思考を作って行きます。
沢山、触診の練習をしていれば、少しずつ分かるようになってくる、ということはもちろんあります。
でも、まだあやふやで確信出来ない時期でも、決める。
決める練習をすることが、目の前で起きている何かに、対応することが出来るための準備となります。
これはどっちかなぁ、右かなぁ左かなぁ、と決めないでいると、いつまでも決めないでも過ぎていくという思考回路が出来上がってしまいます。
だから決める。
この決める練習は触診の精度を上げるためだけのものではありません。
この患者さんの痛みの原因はこれだ、と決める。
原因がこれだからここを調整する、と決める。
調整法はこれで行く、と決める。
次の来院はいつくらいが良いか、と決める。
そうやって全てを決める、決断することが出来るようになるために、最初から決めるようにしています。
触診で一番大切なのはここです。

 

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