整体師の仕事
整体師やセラピストの仕事は患者さんやクライアントさんの辛いところを楽にすることです。
腰痛や膝痛のある方が来たら、腰痛や膝痛がなくなるように施術します。
冷え性や浮腫(むくみ)のある方が来たら、体を暖かくむくみがなくなるようにします。
そのために色々なことを考え施術をしたり話をしたりします。
病気になったり調子が悪くなると薬を飲む。
先ずは何も考えずに病院に行って検査をしてもらう。
医療費の無償化が進んで子供が病院に行って薬をもらうことが増えています。
以前はここまで病院にかかると言うことはなかったように思います。
薬も増えたように思います。
同様に病気も増えたように思います。
早期発見すれば早期に治りやすいと言うことはありますが、ひょっとして以前は病気と呼ばれなかったようなものまで病気と診断されているのではと思うことがあります。
医師は患者を受け入れる義務があるので、来た人は診ることになっていますから。
患者さんは薬を飲めば治ると思っています。
確かに症状が取れるような薬を処方されるので、熱が下がったり咳がでなくなったりします。
それで治ったような気分になる。
でも実際は出ている症状を止めているだけで、病気そのものは治っていないかもしれません。
整体院に来てもすぐにこの場でチャチャっと治ると思っている人もいます。
全員ではありませんけど、中にはどこかを押せば痛みは消えるとか、どこかを揉めば治ってしまうと思っている人もいます。
もちろん治ることもあります。
でもすぐにとは限りません。
手技にはやはり限界があります。
特に時間的な限界はある。
体の状態が変化するのに、普通はある程度の時間が掛かります。
治るのは患者さんです。
体の中の状態を変えるには、手術で取ってしまうか入れ替えないのであれば、日々の細胞の入れ替わりでしか状態は変わりません。
もちろん、痛みの出ない姿勢や使い方をすれば瞬時に痛みが消えてなくなることもあります。
でも全てがそうではありません。
多くは時間がかかる。
そしてそれをしているのは、実は患者さん自身です。
治るのはあなたです。
整体師やセラピストはそのお手伝いしか出来ません。
なんてことを言いたい訳ではありません。
患者さんの体の中の状態が変わるような準備を、体からのアプローチだけでなく心のアプローチとしても行うのが整体師やセラピストです。
心理療法やコーチングなどではありません、普通に話をしながら患者さんの気分を変え考え方が少しでも方向転換するようなことを考えています。
整体師やセラピストは患者さんの環境の一部です。
患者さんが良くなっていくような環境を整えるのが仕事。
そして自身もその環境の一部をなしている。
そんなことを考えながら整体をやっています。
そして整体師を育成しています。
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