アレクサンダーテクニークで丁寧な生活を
アレクサンダーテクニークは自分の使い方の方法です。
100年程前にFMアレクサンダーさんが発見して、世界中で受け継がれてきた考え方で手法です。
楽器演奏や声楽などの音楽家や俳優さんダンサーさんなどが受けていることでも分かるように、体の使い方が上手く行かなかった時に、自分の体を見直す時にレッスンを受けたりします。
楽器演奏や声を出す指導、踊り方を教える時、普通は体をこんな風に使ってみてとか、こんな風にはしないようにとか、指導者はコーチがより良い方法や正しい使い方を教えます。
ところがアレクサンダーテクニークでは別の教え方をします。
今やっている無駄なことや不要なことを、やらない。
やっていることをやめてみる。
というアプローチです。
こうすれば上手くいくというのとは違い、これをやめてみれば上手く行くかもしれない。
そんな風に試しながらやって行きます。
そのために、先ずは観察をして気が付くことから始めます。
自分が何をしているのか。
自分の体がどんな風になっているのか。
何かをしようとした時に、自分の体にはどんな変化があるのか。
それを観察します。
最初は戸惑うこともあります。
そんな風にじっくり構えるよりも、より良い方法を教えて欲しい。
そんな風に思うこともあると思います。
でも、少し時間をかけて自分の様子を見てみるようにします。
何かをしようとするときに、自分の中に何かが起こります。
上手くいかないときには、習慣や癖になってしまって、知らず知らずのうちにその何かに引きずられます。
やろうと思うとついそうなる。
そうなってしまうと、もう次には行けません。
最初にどこかに力が入ってしまうと、連鎖的に力が入ったり上手く動かなくなったりします。
だからその最初を見つける。
そしてやめてみる。
大変かもしれないですけど。
でも出来ないことをする訳ではありません。
自分がやっていることを、やめる。
その上で何かをしてみる。
そこに出てくるのは、自分が本来持っている動きや質のようなものです。
(プライマリームーブメントとかプライマリーコントロールなんて呼びます。)
普段やっていることの殆どは習慣的な動きや手順で行っています。
何も考えずに出来ることは悪いことではない。
でも上手く行かないことがあったら、一度立ち止まってみる。
自分に気がついて、どんな状態なのか感じてみる。
少し隙間を空けて、スペースを取って、余裕を持って、動いたり考えたりしてみる。
そんな風にしていると、少し生活が丁寧になってきます。
きめ細やかな時間が出来るかもしれません。
姿勢や歩き方や座り方。
何かが上手くできないときなどアレクサンダーテクニークを受けますが、その考え方やアプローチは生活に余裕や丁寧さを生むように思います。
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