がらんどうの庭
吉祥寺まで観に行ってきました。
正確には観にいくと言うより体感しに行ってきました。
「がらんどうの庭」は舞踏家石井則仁さんのインスタレーション。
空間美術展&舞踏公演と紹介されているものでした。
小さなギャラリーの天井には生の薔薇がぶら下がっています。
公演期間中に少しずつドライフラワー化していく。
生から死へのイメージ。
対照的に床には造花の薔薇の花びらが落ちています。
その中に開場した時から石井さんが上半身裸で寝そべっています。
肘から先の腕はだんだんと黒く塗られ。
顔には前が見えないようになった歪(いびつ)な仮面をかぶっています。
人工生命と言われていたものが発する音と映像が壁面に映し出されながら、そこで徐々に動きが出てくる。
石井さんは自身の創った舞踊譜にしたがって動いていたそうです。
舞踊譜にはカウントとそこで表すものが表現されているだけで、ギャラリーで流れている音にはカウントはありません。
それでも凡そ同じ時間で始まりがあり終わりがありました。
舞踏のインスタレーションはほとんど初めてでしたが、とても見応えのある現場でした。
今年で5年目ということでしたが、これを30代前半で始めたのは素晴らしいことだと思います。
さまざまなことを続けながら20年30年50年と続けてもらいたいと思います。
年代毎に「死生」の捉え方や表現は変わると思います。
今回の石井さんの死は若いイメージがしました。
それが新鮮な驚きとともに受け止めたことでした。
石井さんとは五輪開会式でご一緒させて頂き、本番がすぐあるということで来ることにしました。
五輪開会式!?については、また少しどこかで書きますが、それに参加していたことで知り合った仲でした。
見た目は強面に見えなくもありませんが、中身は気さくな優しいお兄さん!?でした。
ま、人のことは言えませんね、髭を剃り忘れていると自分も結構強面に見えるんだなと思います。
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