姿勢の授業
てあて整体スクールには「姿勢」の授業があります。
患者さんや誰かに姿勢を教えるための授業です。
姿勢を教えるのは意外に難しい。
先ず良い姿勢とは何かということから始めます。
良い姿勢は沢山あります。
人によって良い姿勢は違います。
だからまず整体師にとっての良い姿勢の定義をすることになります。
良い姿勢は「血流と呼吸が阻害されない姿勢」と考えています。
一般に耳垂と肩と大転子と外踝が上下に一直線に並んでいるとか。
壁を背に立って、踵とお尻と肩甲骨あたりと頭の後ろが壁についているとか。
などと言われます。
いずれの場合も形や位置関係のことを言っています。
でも、てあて整体スクールでの良い姿勢の定義は、形ではなく状態だと捉えています。
人の体は常に動いています。
生きている限り呼吸は止まらないし拍動も止まりません。
その他にも自律的な動きがあると考えているセラピーもあります。
止まらないものを内包した体を、固定された形で捉えることには無理があります。
また、個体差や個人差もあって、一概に位置関係や形だけで言うことは難しくもあります。
では、状態である姿勢をどう作るのか。
姿勢を形で捉えるのならば、位置関係を動かせば変わります。
猫背の人には胸を張ってもらえば、姿勢は良く見えるようになります。
鳩胸の人には少し猫背気味にして貰えば、見た目が変わります。
でもそれでは姿勢が良くなったことにはなりません。
そうするのではなく、そうあると言う状態を作るのが姿勢を見る上では大切です。
そのために、呼吸しやすく血流が良い、歪んでいない、力んでいない状態を作ります。
(作り方は授業で。)
その感覚を覚えてもらう。
胸を反らせたり、猫背気味にしたりするのではなく、なんとなくそうなっている、何もしていないのにこうなっていると言う状態を作ります。
それを体感してもらう。
それが体感出来れば、いつもの姿勢や感覚とは違う自分でいられる可能性が生まれます。
なんだかちょっと分かったようなわからないような・・・
でもそんな感じです。
一回の授業で全て出来るようになる訳ではありません。
そんな考え方があると言うことを知ること、こうやれば可能性があると言うことを知ってもらいます。
その上で多くの人を見てもらう。
それも大切になってきます。
明日は歩き方の授業です。
これもまた、体感してもらう授業です。
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