ドライブ・マイカー
「ドライブ・マイカー」を観た。
良い映画でした。
確かに良い映画でした。
調べてみたら1月に観た「偶然と想像」と同じ監督が撮られていた映画でした。
「偶然と想像」も良い映画でしたが、好きな映画ではありませんでした。
何だか好きになれない映画。
良い映画だというのはわかるが、好きにはなれない。
観たくないものを観せられた感じなんでしょうか。
分かりません。
でも良い映画で素晴らしい監督さんで素敵な俳優さんたちだと思いました。
「ドライブ・マイカー」
こちらは良い映画で好きな映画でした。
良かった。
良い映画だなと思った映画を好きになれると少し嬉しくなります。
観て喜ぶタイプの映画ではありませんけど、少し嬉しくなる。
「人生には物語が必要だ。」と言ったのは、村上春樹さんだったと思います。
そして、村上さんの本はなるべく普遍的なものになるように工夫されていると聞いたこともあります。
ご本人が言っていたのか、誰かがそう言っていたのかわかりません。
ただ、時代が産んだ作品だとしても、どんな時代でも国でも地域でも年代でも通用する普遍的なものを内包した作品になっている。
原作がその村上さんの小説だったようです。
確かに普遍的なものを含んだ内容になっていると思いました。
ストーリーがと言うより、登場する人たちの間に流れる空気や感情や空間が持っている雰囲気のようなものが、普遍的な何かを持っているんだろうと思いました。
そう言う映画は少なかったように思います。
もっと絞り込んだ感情や状況を描いたものが多かった。
大勢ではないと思いますが、多かったような気がする。
それが、段々と増えてきている印象はあります。
話題になっている作品だと、パラサイトやノマドランドみたいな作品で登場人物の心の中に現れる状態は、言葉には出来ないけれど普遍的で色々な人が持っている可能性のあるような感情だったりするのかなと思ったりします。
ただちょっと映画としてはきちんとし過ぎている感じは少しだけありました。
だから最後はひとつまみの謎でもないような謎のような解釈を委ねる描き方にしたのかと思わなくもありませんけど。
3時間は長くはありませんでした。
長くないようになるような工夫もされていました。
良い映画でした。
そして好きな映画でした。
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