染井吉野
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染井吉野は桜の名前。
この桜、全てはクローンだと言うのは良く言われていることです。
種が出来ないそうですね。
いや、種が出来たとしても染井吉野が生えてこない。
染井吉野は染井吉野を接木したりして作っているものです。
江戸時代からそうやって増やして、今のような状態になったと思うとちょっとなんか空恐ろしいような感じもします。
桜の見頃は満開の一時期だけで、すぐに散り始めて儚い感じがしますね。
でも個人的にはその後、緑の葉が出てくる頃が大好きです。
葉桜になる寸前くらい。
桜は冬の間は遠くから見ると、真っ黒な幹と枝で、冬空のひび割れのように見えます。
それが気がつくと少し臙脂色(えんじいろ)のように見え始め。
しばらくするとその臙脂に色が刺してきて、先に薄いピンクが見え始めます。
毎日見ていると、日々変化があって、色が少しずつ変わってきます。
ある時から薄いピンクの花びらで一体が埋め尽くされます。
そんな時でも、黒いひび割れはその中にあって、ちょっと気味が悪いと思うこともあります。
そして一気に散っていく。
そんな所も空恐ろしい。
空恐ろしい桜の時期が終わると春です。
暦の上ではもうずいぶん前から春ですけど、やっぱり桜が終わる頃からが春の印象です。
緩み始める。
動き始める。
前に進み始める感じがします。
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