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呼吸について。

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呼吸について、2022/04/15の今、考えていることについて書きました。
そのうち変わるかもしれませんが、今現在の考えです。
呼吸についてはまだまだだと思いますが、何かの参考になればと思います。

呼吸が浅い人が増えています。

整体をしていると胸郭が硬く、俯せに寝ていても背中があまり動かない方が増えました。
仰向けになっても同じで、お腹が少し動くだけ。
体に入ってくる空気が少なく、出ていく空気も少ない状態です。
胸郭は胸のところにある背骨・胸椎と左右に12対の肋骨と胸の前にある胸骨で出来ています。

背骨と肋骨は関節で繋がっているので、動きます。

ここが動かない、となんとなく思っている人は多いんじゃないかと思います。
前側の胸骨と肋骨が繋がっているところは軟骨で柔らかく、ここも動きます。
肋骨は背骨から前に向かって斜め下に出ています。
背骨と関節で繋がっているので、斜め下に向かっている肋骨が、真横方向に前側が持ち上がると、胸郭の中の容積が広がります。
ちょっと大袈裟に例えると傘が開くと、内側が広くなるような感じです。
肋骨で包まれた空間が大きくなったり小さくなったりして、空気が出入りするのが呼吸です。
それが自然に出来ていない。
背骨と肋骨の間の関節も硬く、それを覆っている筋肉や筋膜も硬く、靭帯も硬くなっているような状態の人が多い。

呼吸は自律的な運動です。

自律的とは自分のことは自分でやっているというような意味です。
人は頭で考えなくても、自ずから呼吸をしています。
寝ている時にも呼吸が出来ていることを考えれば納得です。
でも意識的にも呼吸することが出来ます。
ここがちょっと呼吸の問題を難しくしているように思います。

呼吸は自律的な運動なので、本来は自然に放ったらかしておけば出来ます。
でも人は様々な習慣的な体の使い方をします。
知らず知らずのうちに習慣を作って生活し生きています。
猫背になっている人は、本人はそうとは思っていなくても、胸の前を閉じて縮めて広がりにくくしています。
鳩胸の人(胸を反らせている人)は、やっぱり本人の考えとは別に、胸の前を広げ硬く閉じにくくしています。
姿勢や形は普通に見えても、呼吸を小さく目立たないようにしている人もいます。

先ずは自分の呼吸に気がつくこと

呼吸が浅い時にどうするか。
まずは自分の呼吸に気がつくことです。
そういう時間を作ってあげる。
呼吸が浅いことに気がつく方は、殆どの場合、普段は呼吸に気がついていません。
自分の呼吸がどんな感じなのか感じていません。
浅いことは分かっても、どこがどう浅いのかしりません。
だからまずは呼吸に意識を向けてみる時間を作ります。

ただ意識を向ける。
これ、意外に難しい。
意識を向けると呼吸が変わってしまいます。
そうとは思っていなくても呼吸を変えてしまいます。

仰向けでも横向きでも、ちょっと横になります。
脚や腕や肩が窮屈でない位置を探します。
首や頭の力を抜きます。
全身の脱力を上から順番に確認していきます。
全身が上半身を中心に膨らんだり萎んだりするのを感じます。
それだけ。

”呼吸”がどうなっているか考えない方が良い。
”呼吸が”と思った瞬間に、筋肉運動としての呼吸にフォーカスを当ててしまいがちになる。
そうなると筋肉運動を追ってしまいます。
ではなく、体全体の動き、膨張収縮を感じる。
それだけで良いと思います。

それが出来るようになるまで何度かやってみてください。
これだけでも呼吸は変わるかもしれません。

入るを止めない、出るを止めない。

体の膨張収縮としての呼吸が感じられたら、次は最終域で止めないことを試してみます。
体が膨張すると空気が入って来ます。
その最終域、体が膨張した最後のところで、止めようとするのをやめます。
止めるのをやめる!?
何のこっちゃと思いますよね。
でも、そんな感じです。
試しに止めるのをやめてみて下さい。
最終域と思っていた体の状態から、少し膨張するような解放されるような広がっていくような溶けるような拡散するような感じを感じられるかもしれません。

それが終わったら、体はだんだんと収縮に向かいます。
だんだんだんだん収縮していく。
その時に筋肉や骨を忘れます。
最終域まで収縮したら、また止めるのをやめます。
止めるのをやめる!?
です。
試しに止めるのをやめてみて下さい。
そうすると、最終域と思っていた体の状態から、少し抜けていくような萎むような伸びるような感じを感じられるかもしれません。

背は伸びる

これは呼吸の時の体のイメージですが、体が膨張して空気が入ってくる時も、体が収縮して空気が出ていっている時も、背が伸びていく感覚があります。
単なるイメージですが、体が呼吸をしている時は、どちらも背が伸びるイメージです。

息を吸うのではなく、体が膨張していく。
息を吐くのではなく、体が収縮していく。

息を吸ったり吐いたりは、自律的な呼吸ではありません。
たまに気がついた時に、息を吸ったり吐いたり、深呼吸をするのは悪いことではありませんが、普段の呼吸とは別物だと考えた方が良いと思います。

人は膨らんだり萎んだりしています。

人は膨張収縮を続けています。
それが動物としての人です。
大きくなったり小さくなったり、柔らかに継続しているのが動物としての人です。
それが生きているという状態です。
人の状態は自律的にコントロールされています。
意識的に出来ることは、無駄なことに気がついてやめることくらいです。
先ずは気がつくことから始めましょう。

決して頑張らないでください。

 

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