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筋肉が硬く固まってしまった人はどうすれば良くなるんですか?

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今日から名古屋教室の授業です。
解剖学の授業の終わりに何か質問があるか聞いてみました。


同じ姿勢をとっていたり、故障や事故の後、固まってしまって硬くなった筋肉はどうすれば良くなるんでしょう?


ボイストレーナーをやっている新入生からの質問でした。
この場合の筋肉が硬くなったというのは、関節が動きにくくなってしまった場合と、筋肉や筋膜や腱や靭帯などが硬くなってしまった場合のことが考えられます。
関節の場合も筋肉や筋膜の場合も、筋肉が硬くなったと感じたり思ったりします。


すぐにストレッチするのは良くありません。
硬くなってしまった体でストレッチをいきなり始めると、筋繊維が傷つけられたりします。
極端な例えですけど、ビーフジャーキーを引っ張って柔らかく伸ばそうとしようとするようなものです。
先ずはビーフジャーキー化した筋肉や筋膜などを、みずみずしく伸び不可能性のある状態にしてあげることです。
そのためには先ず、関節を少しずつ動かします。
いきなり体表の大きな筋肉を動かすのではなく、体の中心に近い小さな関節の周りの筋肉を動かします。
そのため体の中心にある背骨や肩関節や股関節を少しずつ動かします。
関節を動かすと、その関節を跨いでいる筋肉が伸び縮みします。
靭帯や腱も動いて伸び縮みします。
伸び縮みすることで、血流が促され、そのことで筋肉や筋膜の状態が変わってきます。
血液は酸素やエネルギーを運んでくるので、細胞の状態が良くなってくるからです。
そうやって少しずる動かした後に、大きな筋肉をゆっくり伸ばしたりします。


体の中心にある背骨や肩関節や股関節を少しずつ動かすのに最適なのはウォーキングだと思います。
歩くことは全身運動です。
股関節だけの動きでは歩けません。
股関節、膝関節、足関節、足部の沢山の関節、仙腸関節などなどの関節が少しずつ動きます。
10分くらい歩けば全身の血友も良くなります。
そのあとで少しずつ大きな筋肉を伸ばすようにすると良いでしょう。


そしてお風呂。
湯船に浸からない人が増えています。
湯船に浸かれば水圧もかかって血流も良くなり、深部体温も上がります。
そのことで筋肉も柔らかくなる。
そういう地道なことから始めるよいと思います。


ボイストレーナーの方がどうして体の硬さが気になるか聞いてみました。
声を出す時に、姿勢を良くどっしりと立つことが基本ですが、それが出来ない人が多い。
猫背の人が胸を張れば姿勢は良くなりますが、それでは無駄な力を入れているだけになります。
力を抜いて良い姿勢で立つには、先ず体が硬くないことが前提だろうと。
だから硬い体をなんとかしたいということでした。
体全体を使って立つことが大切ってことです。
他にもいろいろ出来ることはあります。
少しずつアドバイス出来ると思います。


名古屋教室

 

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