写真は気をつけましょう。
最近、インスタグラムやフェイスブックで良く見る手技療法の学校があります。
写真が酷い。
とても残念です。
たぶん仙腸関節の調整をしていると思われる写真の、姿勢がどうにもなりません。
以前は患者さんのほぼ全身と術者の上半身が見えるような構図でしたが、最近は患者さんの背中と術者の上半身だけになりました。
しかも腕の一部は見えないような構図になっています。
気がついたのかなと思います。
肩が上がり脇が開いてしまっていて、これでは力が伝わらない。
伝わったとしても、方向や力の量がコントロール出来ないだろうと思います。
それに術者の負担が半端なく大きくなります。
姿勢が良くないと無駄な力が必要になります。
的確なポジションに入っていないと、力の加わる方向や力の量がコントロールできません。
結果、上手く調整が出来ない。
その上、術者の負担が大きくなってしまいます。
撮影するカメラマンに言われてポーズを決めたかもしれないと思います。
いや、カメラマンさんを攻める訳ではありません。
一般受けするような写真を撮るプロですから、カメラマンの言うことは”映える”と言う意味では正しいかもしれません。
でも、それを見てこれが正しいと思われては、その学校も困るんじゃないかと思います。
手技療法の上手い先生は、どこにも力が入っていないような、普通の姿勢で施述をしています。
話をしながら、肩の力が抜けたような姿勢です。
ポイントは接点と角度(方向)と、手指のどこを当てるか、そして立ち方です。
上手くいっていないと下手に見えます。
簡単なようで奥が深い世界です。
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