猫背は腰痛の元
猫背の人は腰痛だ。
という話ではありません。
猫背は腰痛の原因になることがあるという話です。
背中が丸いことを猫背と言います。
この場合に背中と言っているのは、背骨(脊椎)のうちの胸椎のあたりの話です。
胸椎というのは胸の辺りの背骨のことで、肋骨がくっついている背骨のことです。
胸椎の上には首の骨(頚椎)があり、胸椎の下には腰の骨(腰椎)があります。
そして腰椎の下には骨盤がある。
胸の骨と首の骨と腰の骨と骨盤は、別々に感じるかもしれませんが、全部繋がっていて背骨と呼ばれています。
上のイラストは背骨ですが、どこが首でどこが胸でどこが腰かわからないですよね。
骨盤はなんとなく一番下の辺りかと思うと思いますけど。
これに肋骨や肩甲骨や腕や脚の骨も加わると、下のイラストのようになります。
何となく首・胸・腰の区別がつくかもしれません。
でも、繋がっているのは分かりますね。
猫背の人は背中が丸いというのは、この胸椎の辺り、肋骨のある辺りが丸くなっているということです。
当然ですけど、首の骨(頚椎)や腰の骨(腰椎)や骨盤にも影響が出るのが分かると思います。
背中(胸椎)が丸くなれば、腰も丸くなるかもしれず、そうなると骨盤が後傾気味になるかもしれません。
人によっては逆に腰の骨の反りが強くなって、反り腰になり出っ尻気味になるかもしれません。
首は背中が丸くなることで、前に出ることが多いですが、前にでなければ首の反りが強くなるかもしれない。
背中が丸いというのは、背中だけが丸くなって他は元のままということではありません。
背中が丸いと腰の骨や骨盤との位置関係が変わります。
そうなると腰あたりの筋肉が伸びて硬くなったりします。
それが腰痛の原因になることがあります。
同じように猫背が肩こりの原因になっていることもあります。
生まれつき猫背の人はいません。
物心ついてからずっと猫背で、両親が猫背で兄弟も姉妹も猫背だったとしても、猫背は遺伝ではありません。
子供の頃の写真を見て下さい。
みんな背中は立っています。
いつの間にかそうなっている。
猫背が改善されれば腰痛も改善されることがあります。
ただし、胸を反ったり、背中を伸ばして猫背を改善させても、長続きしません。
姿勢は時間をかけて作ってきたものなので、少しずつ見直していくことが大切です。
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