腱と筋肉
昨日、整体スクールの生徒さんと話をしていて少し驚いたことがありました。
どこからどこまでが腱で、どこからが筋肉なのか。
腱と筋肉は全く別物だと思っています。
と聞かれたことだった。
確かに腱と筋肉は別の物です。
でも、グラデーションで繋がっている。
グラデーションで繋がっているというイメージがなくて、名前がついているものは別々に存在していると思っているようでした。
名前は後からつけたものです。
腱も筋肉も筋膜も後からつけた名前です。
そもそもハッキリクッキリ分かれているとは言えません。
いえ、腱と筋肉は別のもので、組織としての構造が違います。
ただ、人の体はロボットのように、様々なパーツを別々に作ってくっつけたものではありません。
元々、一つだった細胞が分裂して沢山になって、だんだんと分化して組織を作って行っています。
だからグラデーションになっているところもある。
例えば木のことを考えて下さい。
木の幹と枝はどこからが枝でどこまでが幹でしょう。
微妙な部分があると思います。
その木を地面から引き抜いたら、どこからが根でどこからが幹か区別がつきづらい部位があると思います。
どっちだろうと言う部位がある。
人は名前がついていると、それが他のものと独立してある(存在する)と思います。
それとは別にモノやコトは名前の前からありました。
いや無かったものもあるかも知れない。
ドーナツの穴はドーナツがなければ存在しません。
でもその空間は元からありました。
人の体を診る時に、言葉に引きずられると間違うことがあります。
部位だけを見ない。
全体としての構造を見る。
そう言う見方も必要だったりします。
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