ストレッチは引っ張らない!
「ストレッチは引っ張らないでね。」
整体スクールの授業中のことです。
生徒さんにストレッチの指導をしていて口から出た言葉です。
言葉だけ聞くと???って感じかもしれませんが、生徒さんがストレッチを引っ張り続けるものだと思っているようだったので出た言葉でした。
例えば肩こりの施術をしていて、肩周りを緩めているとします。
仰向けに寝てバンザイし、腕を斜め上の方向に引っ張ることがあります。
肩甲帯、僧帽筋や前鋸筋、上腕三頭筋や大円筋・小円筋などを伸ばします。
いわゆるストレッチです。
ストレッチの意味は伸ばすと言うことです。
だから腕を斜めに引っ張り続けてしまうことがあります。
問題は”引っ張り”という部分でなく、”続け”てと言う部分です。
患者さんの筋肉が引っ張られ、遊び(伸びる余裕)がなくなった後も、引っ張り”続ける”と筋肉に過度な負担がかかります。
筋肉が伸ばされた状態になったら、軽い程度の緊張(伸ばしている緊張)がある状態で、そのままにします。
それ以上は引っ張ることをしない。
持った患者さんの腕を、その長さのままにしておく感じです。
そんなんで伸びる?
と思うかもしれません。
でも、暫くすると筋肉がスルスルと伸びてきます。
それを
待ちます。
引っ張り続けるのではなく。
待つ。
そこがポイントです。
引っ張り続けると、逆に筋肉が緊張したり短縮したりしてしまうことがあります。
また、強く引っ張るとそれが損傷の原因になったりする可能性もある。
だからそれ以上は引っ張らない。
で、待つ。
これは自分でやるセルフストレッチでも同じです。
伸ばしすぎは禁物です。
一定の伸びを感じたら、そのまま脱力して待つことも大切です。
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