他に方法はないのか。
アレクサンダーテクニークのグループレッスンの時に、「自分にとってのアレクサンダーテクニーク」とか「人に説明する時にアレクサンダーテクニークをどう話しているか」とか、そんな話になりました。
皆さん色々でとても面白かったんですが、皆さん少し困っていました。
ちょっと微妙に説明しずらい。
と言う事なんですよね。
確かに少し説明しずらい部分があると思います。
アレクサンダー教師の荒木がそんな事言ってる場合じゃないんですが、でもやっぱり少し説明しずらい部分はあります。
どうしてかというと、他とは違う方法だからと言うのが一番かなと思います。
普通、何かをする方法であれば、◯◯をこうするとか、ここをこうするとか、あそこをああしてとか、ノウハウというかハウツーというか、手順のようなものがあって、それを教えるというような事だと思います。
でも、アレクサンダーテクニークの教え方はそうではありません。
何かをする、のではなくて、やっている何かをやめてみる。
という方法です。
普通の方法と全く違う方法なので、感覚的に分からない。
今まで聞いたことがない事になります。
その上、「やっている何か」をやっているかどうか、自分では分かりにくいというんだから尚更です。
やってるかどうかも分からない事を、やめてみると言われても、何のことやらと言うことになりますね。
でその、そうは言っても、出来るだけ分かってもらい易く説明を試みるわけです。
で、今回思いついたのが。
他に方法はないのか。
という言い方です。
他に方法はないのか、探してみる、というのとはまたちょっと違うんですが。
他に方法があるかもしれないと、先ずは疑ってみると言うことです。
どうしても、普通こうなってしまう。
とか。
誰がやってもこうなる。
とか。
他の方法では出来ないと思う。
とか。
だって普通こうなるでしょ。
とか。
それを疑ってみる。
いや、試しに別の方法を、失敗しても良いから試してみる。
という事です。
一生懸命やらないようにしてみる。
集中しないでやってみる。
真剣にやらないようにしてみる。
そんな風に思ってやってみたりします。
それでもし上手くいったら、それはそれでラッキー。
そう言う選択肢もあるかも、と思っておく、という事です。
そうやって、選択肢が増える経験を積んでいくと、今までとは違う、普段とは違う、いつもと違う方法も、選択肢に含まれるようになります。
これがアレクサンダーテクニークということではありません。
うまく行った時には、いろいろ解説したりすると思います。
今、何が起こったのか。
そしてその経験を体感してもらいたい。
と思っています。
いろいろな言い方があると思います。
他にも言い方(方法)はあるかもしれませんから。
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