ボキボキとボキボキしない骨格調整の違い
てあて整体スクール・荒木です。
整体の手技には骨格調整や筋肉調整の手技が含まれています。
骨格調整はいろいろ考え方はありますが、普段の位置からズレてそのままになってしまっている関節を動かす手技だと荒木は捉えています。
歪みをとるとか整えるとか、元に戻すとか、曲がっているのを治すとか、そう言う言い方をしますが、もう少し正確に書くとこう言うことかと思います。
一つ一つの骨の形は変えられませんから、骨の位置関係を変えるように動かすというところです。
元に戻すのが目的かというと、そこは意見の分かれるところだと思います。
動かなくなってズレたまま位置関係が固定されるのが問題で、動きがあれば問題は少ないと考えることも出来ます。
(荒木はこの考え方です。)
ボキボキする骨格調整は関節を動かす時に、瞬時に動かすことで関節で音がする調整法です。
もちろんボキボキ音をさせるのが目的ではありません。
関節を急に動かすと音が鳴る事がある、というだけです。(物理現象として説明出来ます。)
自分で指をポキポキやったり、首を捻ったり腰を捻ったりして音が出るのと同じです。
これが怖いという方がいます。
確かにボキボキ音がすると怖いですね。
骨が折れてるんじゃないかと思ったりする人もいるかもしれません。(もちろん骨は折れません。)
でも、的確に目標の関節だけを動かせば、怖いものではありません。
関節には自動範囲と他動範囲があって、他動範囲の中で動かしていれば心配する必要はないからです。
熟練の先生が必要最小限だけ動かすと、ボキボキではなくポキッと乾いた音が一つだけしたりします。
これは一箇所の関節だけを動かしているからです。
とは言え腰椎(腰)全体を一度に動かすような手技もあって、これだと何箇所かの関節を同時に動かすのでボキボキと音がしたりします。
だから一概にボキボキだからダメということでもありません。
とは言え、ネットなどで見ていて危ないなと思う骨格調整手技はあります。
首など引っ張ってしまっている方法や、何度も音がするまで繰り返しているのなどは、やり過ぎで危険と言えると思います。
ボキボキしない骨格調整というのもあります。
てあて整体スクールで教えているマッスルエナジーテクニック(MET)などもそう言う手技です。
他にも手を当てているだけのような手技や、ブロックと言って器具を使うような手技もあります。
また、ボキボキする手技と同じような方法で、ゆっくり持続圧を加えていくような方法もあります。
持続圧も歪みを戻す方向にあてる場合と、歪みを増強させる方向に動かすようにする場合などもあります。
手技はそれぞれの考え方があって面白いですね。
てあて整体スクールで指導しているMETは、筋エネルギーテクニックと言います。
PNF(促通手技という意味と考えられます)とモビラーゼーションを合わせた手技と言われたりもします。
このモビラーゼーションの方が骨格調整の手技で、テコの原理を使って関節を動かしたりします。
ちょっと分かりにくいですね。
ごく簡単に言うと、歪んで固まってしまった関節を、筋肉を使って動かします。
患者さんに動いてもらって、それに抵抗を加えることで、狙った関節にだけ動くようにするという方法です。
患者さんの力は2・30%なので急に動くことはなく、ボキボキなど音もしません。
全身の関節で使うことの出来る手技で、汎用性の高い手技だと考えています。
ボキボキが良いのかボキボキしないのが良いのか。
どちらが良い悪いとは言えません。
どちらにも良さがあります。
ボキボキ(ポキン)の調整法は受けた後にスッキリします。
瞬時に調整出来るという利点もあります。
ボキボキでない調整法は安心して受けられます。
どちらも正確に行えば、関節は動きます。
てあて整体スクールでは指針整体とも相性が良いので、マッスルエナジーテクニックというボキボキしない骨格調整を使っています。
自分がやりたいのはどちらなのか、受けたいのはどちらなのかは、考えてみて下さい。
※てあて整体スクールの骨格調整の授業風景です。
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