「ただ、やめれば良いだけだよ。」 と言う話。
呼吸の勉強をしている患者さんがいます。
勧めたのは荒木です。
知人の呼吸を指導している先生を紹介しました。
それからどれ位になるんでしょう。
もう数年は通っていいるようです。
整体は数ヶ月に1回思い出したように受けに来てくれます。
もうなんかアレなんですよ。みたいなメールが来ます。
上半身がアレだったり下半身がアレだったりします。
終わると話をします。
ただ、やめれば良いんですよね。
呼吸の話だ。
彼女が勉強(学んで)いるのは呼吸。
呼吸なんて誰でも出来ます。
でも、上手く出来ている人は少ないかもしれない。
いや、頻繁に上手く行っていない人が多いというべきかもしれない。
息が止まることがあるでしょ。
そう言う時、呼吸はうまく行っていません。
呼吸は無意識でも出来るし意識的にも出来ます。
でも、実際は意識的に呼吸をするのは本当に難しい。
寝ている時は無意識でやっているので、無意識では上手く行っていることが殆どです。
でも、意識がある時、昼間にはたまに息が止まります。
それに、例えば意識的に呼吸をしてみると分かりますが、3分だって続きません。
意識的に吸ったり吐いたりをしていると、途中で苦しくなる。
コントロールし続けられないんです。
だから、実は意識的には難しい。
でも、呼吸の勉強では当然、意識的に呼吸をなんとかしようとします。
それで、どう言う話になるかと言うと。
ただ、やめれば良い。
ということになります。
なんとかしようとしない。
なんとかしようとすると、呼吸に無理がくる。
だから何もしない。
何もしないことを続けるってのが、これが意外にというか本当に難しい。
呼吸が上手く行っていることに気がつくと、それをキープしたくなる。
この感じを続けたいと思ったりする。
脱力しつづけようとか、こんな感じで息が入ってくるのを続けようとか。
でも、続けようとすると途端に出来なくなる。
ただ、何もしないでおけば、呼吸が上手く出来ているんだったら、何もしない”まま”にしておく。
ただ、やめていれば良い。
ってことになる。
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ははは。
その患者さんとはこう言う話を毎回しています。
気兼ねなく、思った通りに話が出来る。
他の人が聞くと、何だか怪しい感じになったりします。
(これでもかなり分かりやすく書いています。)
こう言うのは楽しいですね。
こう言う、ちょっとオタクっぽい話、大好きです。
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