自分の体は思った通りに動かせているとも限らない、って話
自分の体は自分の思った通りに動かせている。
なんとなくそう思っている人が多いと思います。
でも正確には思った通りに動かせていない事がある。
でなければ、肘をドアにぶっつけたり、殆どない段差でつまずいたりしません。
ぶつけたりつまずいたりしていないだけで、考えているように正確には動かせていない。
ダンスをやっている人なら分かると思います。
思ったようにはなかなか動けない。
思ったように動けたと思って動画を見ると、ぜんぜん違う動きをしていたりする。
習慣。
なんですよね。
癖と言っても良いかもしれません。
自分の筋肉を使った感覚と動いた結果を一緒にして体が覚えているので、それを習慣としていつものようにやっている。
それは悪いことではありません。
その方が効率が良くて、いちいち考えなくてもだいたい同じように出来る事になる。
でも、たまに確認すると良いと思います。
姿勢や歩き方や座り方。
これらの指導をする時にちょっとした障害になるのがここです。
自分の思ったようになっているという勘違い。
真っ直ぐ立っている、真っ直ぐ座っている、という習慣的な感覚というか感じ。
でも実際は猫背だったり反り腰だったりします。
そんな風にやっているつもりはないし、やってる感覚もない。
習慣だから。
癖だからそう思います。
こんな風になっているという風に実際になっていない事がけっこうあります。
立ち姿勢や座っている姿勢の写真を見ると、不思議な感覚になることがあります。
こんなに猫背だっけ?
こんなに後ろ重心だっけ?
歩いているところを動画に撮ると、ウッソだぁと思うことがあります。
こんな風にあるいていない。
何か変だ。
姿勢や体の使い方が気になったら、自分の感覚と実際の形が違うかもしれないと思ってみて下さい。
写真や動画を撮って、嘘みたいだけどきっとこんな風になってるんだと確認して下さい。
自分が出来たと思った時には、こうなっているんだなぁと思って下さい。
ちょっと変な感じかもしれないけど、試してみる価値はありますよね。
そして鏡で見て真っ直ぐな時に、自分がどう感じるかも確認して下さい。
いつも猫背の人は真っ直ぐになると、胸が反っていると感じると思います。
いつも反り腰の人が真っ直ぐになると、背中が丸いと感じると思います。
後ろ重心の人が真ん中重心になると、かなり前に倒れていると感じると思います。
でも、それが真っ直ぐです。
そうやって、自分の感覚をアップデートしてみると良いと思います。
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