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触診は何かを探している訳ではない。

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触診は骨を探したり歪みを探したりしている訳ではありません。


以前も書いたことがありますが、触診では何かを探さない。
手や指で患者さんの体に触れて、触れた手や指で感じることをイメージや言葉にする作業です。
手も指も何かに触れれば触れたことが分かります。
でも、触れた何かを意識に上らせなければ、何に触れたのか分かりません。
そんなバカなと思われるかもしれませんが、人の脳はそう言う風に出来ています。


例えば普段、外を歩いている時には目の前にある物は全て見えています。
そこにあるのは分かる。
でも、どこに何があるのかは確認しないと分かりません。
通勤している時、駅を降りて歩いている時、たくさんの店が並んでいるのは見えています。
でも、そこに何の店があるのかは、そこにその店があると確認するまでは、殆どの場合分かりません。
この分からないという感覚が、触診では触れてもどうなっているか分からないという感覚につながります。
分からないのではなく、まだ確認していないという事です。
触れてはいる訳ですから。


ここで、探さないということがポイントになります。
骨やズレを探してしまうと、今まで自分が知っている(認識している)骨やズレと違うと、骨やズレと認識出来ません。
だから探さない。
探さずに、触れたモノ触れたコトを、こんな感じ、とイメージや言葉にして意識化させます。
そうすることで、触れたモノやコトが自分の知っている何かになります。


すみません。
ちょっとややこしい書き方になりました。


手や指で触れたら、触れた時の感じがどんなものかを、言葉にしてみることです。
う〜んちょっと硬いかも、とか。
ザラザラしてる、とか。
凸っとしてる、とか。
ここだけふにゃふにゃしてる、とか。
右だけ指に当たる、とか。
引っ込んでいるとか。


何でも良いんです。
骨だ!とかズレてる!と思わなくて良いんです。
自分が感じたことを言えば良い。
何も感じないというのでも良いですが、何も感じないというのはよく考えるとちょっとアブナイですけどね。
触れてる感覚はある訳ですから。
机と畳と土の地面とコンクリートに触れたら、それぞれちょっと違う感じがすると思います。
それを机だ!とか、畳だ!とか、地面だコンクリだと思わなくて良いんです。
ツルツルだとかザラザラだとか湿ってるとかゴツザラしているとか。
そんな言葉やイメージで良いんです。
そうやっていると、だんだんと自分の感覚を言葉に出来るし、ココとソコの違いが何となく分かるようになって来ます。
違いがわかったら、それがどういうことなのかは、解剖学など勉強しながら自分で想像していきます。


触診は何かを探している訳ではありません。
触れたままを言葉やイメージにする作業です。


 

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