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言葉と動作習慣について

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腰痛や肩こり、体の動きがギコチナイ時などに、体の使い方が上手く行っていない事が原因になることがあります。
体が知らないうちにやっている習慣。
動きの癖のようなものがソレです。

癖にも幾つか種類があると思っていて、関節や筋肉の動かし方は問題はないけれど、その人独特の動きになる場合。
それは個性というようなもので、体を大きく使う人や小さく使う人、右足が前の人や左足が前の人など。
この個性的な動きだけど、関節や筋肉は間違っていない、その人独特の傾向のある動きというのがあります。
それだと痛みやギコチナサは出てこないと思う。

問題があるのは、本来の関節の位置で動かしていなかったり、本来使うべき筋肉を使っていなかったりと言う場合です。
厳密に言うと、本来の位置で動かしていない、というのは少し違っていて、ある動作をするのに、別の関節や別の筋肉を使っていない、もしくは使わなくても良い関節や筋肉を使っている場合のことです。
これだと腰痛や肩こりや動きのギコチナサにつながる可能性があると思います。

で、その原因について。

これも幾つか原因というか種類があるように思います。
一つは学習した時の教師データのようなものがそうだった場合。
成長過程で一緒に生活を長くしていた相手の動きは、その人の動きに大きく影響します。
それを見て育つ訳だし、同じような環境で生活している訳ですから。
親や兄弟や親戚や学校の友人などが関係して、今の自分の動きの習慣や癖が出来ている可能性があります。

もう一つが視覚や言葉からの影響です。

視覚情報の影響には幾つかあって、一つは上に書いた親兄弟などの長く一緒に生活している人たちの動き。
これが自分の動きに影響している。
視覚情報のもう一つは、体の外見です。
裸の状態を考えてみて下さい。
胴体と腕は明らかに太さが違います。
脚や首や頭、手の平と指もそうです。
太いところから先の細くなっている部分(腕や指)が動くと、普通は思います。
腕と胴体の境目の肩あたりで曲がって動く、指は手の平から先の指の部分が曲がって動く。
でも、実際はそうではなく、腕を動かす筋肉は体幹の中心から繋がっていて、肩甲骨も鎖骨も腕の一部として動きます。
手指の場合は手の平と指の境目ではなく、手の平にある感情線や頭脳線のあたりで曲がります。
この視覚情報からの強い刺激で動きが変わっている可能性がある。

そして言葉の影響についてというのが今日、書きたかった事です。

上にも書いたように、「胴体」と「腕」は肩あたりで別物として名前がついています。
手の平も指も同様に、別物として名前が付いている。
人は言葉でコミュニケーションするし考える事もあります。
腕を動かす。
指を動かす。
そう考えた時に、実際に動く部分よりも「腕と名前がついている」「腕だと思っている」部分を動かすかもしれないし、「指だと名前がついている」「指だと思っている」部分を動かすかもしれない。
それが、誤差のように動きをギコチナクさせるのではないか。
と思っています。

人は名前をつけることでコミュニケーションがスムーズになりました。
物を考えるのにも、それが目の前になくても考える事が出来ます。
でも、言葉があることで、実際とは違う認知・認識をしてしまうことがあるのではないか、と思っています。
また、人によって同じ言葉を違う意味で使っている事があるのも、動きに影響を与えている可能性があります。
とくに動きを学んだり指導したりする時にです。
背筋を伸ばすと言った時の、背筋とはどこなのか。
また実際に伸ばしている部分はどこなのか。
それぞれの人の考えている背筋が違うかもしれないし、動かしているところが背筋ではないかもしれない。

整体師・アレクサンダーテクニーク教師として、動作や動きの習慣を再教育する時に、言葉について考えています。
言葉を使ったり言葉を題材にして習慣的な動きを変える方法について少し考えます。

 

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