てあて整体スクールでどんな整体師を育てたいか
てあて整体スクールを始めたのは20年近く前です。
先生、整体を教えて下さいと何人かの人に同じ時期に言われた事が、やってみようかと考えたきっかけだったと思います。
当時は強押しの整体が殆どで、骨格調整もボキボキ音がするような調整法が殆どでした。
強押しもボキボキもそれ自体が良くないと言う事はありません。
強く押しても揉み返しのない方法はあるし、ボキボキ(あるいはポキッ)と音がしても安全な方法もあります。
ただ、力を使わない強く押さない整体や、ボキボキしない骨格調整法があまりないと言うのは良くないなと思っていました。
力を使わない整体
ボキボキしない整体
患者さんの体の見方を教えてくれる
これらを教える整体学校をやってみようと思いました。
安心して使える手技で効果が高い。
てあて整体院で使っていた指針整体もマッスルエナジーテクニックも、それに丁度合っていました。
この二つの手技に症例別という、患者さんの体をどう見てどう調整するかを考える授業を加えてカリキュラムにしました。
指針整体もマッスルエナジーテクニック(骨格・筋肉調整)もとても単純で明快な手技ですが、身につけるのには少し時間がかかるかもしれない。
そこで授業のリピート制を取り入れました。
自分が通った整体学校もリピート制で、何度も通うことで身につけた手技もあったからです。
てあて整体スクールで育てたい整体師は、患者さんの体を見る事が出来て、力を使わない整体で整えられる整体師。
その上で患者さんに合ったストレッチなど指導出来る整体師です。
話が聞けるというのもあたるかもしれません。
患者さんの体が見られるというのは、触診で歪みや動きが分かると言う事。
同時に患者さんのどこが原因で痛みが出ているのか、症状の原因は何なのかが考えられる整体師です。
その原因を力を使わないボキボキしない調整法で整える整体師です。
ちょっと地味ですけど、これからは必要となってくると思います。
少し前に、昔からの整体師仲間と話をした時、骨格調整はなかなか出来なくなったと聞きました。
その先生はボキボキと音がする事がある調整法を使っていましたが、今はボキボキしない調整法で歪みやズレや硬さを取っていると言っていました。
筋肉量の問題や骨格の問題、そして運動量の問題などもあるんじゃないかと言っていました。
たぶん強い刺激に耐えられない人が増えているのではとのことでした。
確かにそうなのかなと思います。
力を使わなくても患者さんの体は変わります。
それを知っている整体師が育てばと思っています。
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