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股関節は前にあるのか後ろにあるのか。

読了までの目安時間:約 3分

アレクサンダーテクニーク・グループレッスンで股関節のボディマッピングでした。

股関節ってどこにある?

ダンスをしている人や解剖学を学んだ事のある人ならともかく、股関節の場所を考えた事のある人は稀です。
気にした事はあまりないというのが普通だと思います。
まあ、だいだいこんなとこだろう、股関節って言えばココかな、くらいのものだと思います。
問題がなければそれで良いと思います。
わざわざ股関節のことを考えながら生きていく必要もありません。
歩くとちょっと股関節辺りが引っかかる。
股関節辺りが痛い。
なんだか脚を動かすのが大変になって来た。
そういう時は股関節ってどこかなと考えてみたり感じてみると良いと思います。

股関節は股(また)関節と書くくらいだから、股=前にあるとなんとなくのイメージがある人が多いと思います。
ところが英語では" Hop Joint "といいます。
直訳するとお尻の関節ですね。
お尻と言えば、前というより後ろ気味に感じます。
日本人の股関節は前のイメージで、英語を話す人たちの股関節(HipJoint)は後ろのイメージ。

ちょっと不思議です。

そこを動かすと考えた時、前のイメージの関節を動かすのと、後ろのイメージの関節を動かすのとでは、ずいぶん違う感じがします。
グループレッスンにダンサーでダンスの先生をやっている方が参加されてましたが、目を見開いてそりゃずいぶん違うああぁそうかと頷いておられました。

でもよく見ると、股関節の臼蓋側は前でも後ろでもなく横に開いています。
その横に開いた臼蓋に大腿骨の骨頭が斜め横から入っています。


骨盤

こんな感じです。
そして太ももの骨(大腿骨)の上部は、太ももの外側から曲がった部分(大腿骨頸部)があり、横から臼蓋に入っています。
骨の頭はツルツルで氷の何倍も滑りやすい状態になっています。
太ももの付け根の内側は、骨だけで考えれば大きな隙間になっています。

股関節は鼠蹊部の中心辺りの、横に向いた臼蓋に、太ももの骨が斜め横から入って、ツルッツルの骨頭が滑るように動く関節です。
それをイメージするだけでも、少し動きやすくなるかもしれません。

上半身と下半身はどこで別れるのか

読了までの目安時間:約 3分

上半身ってどこからなのか。
下半身はどこからなのか。
考えた事ありますか?
普通、ないと思います。
だいたいの感じで上半身下半身という言葉を使っていると思います。

先日、アレクサンダーテクニークのグループレッスンで聞いてみました。

半分以上の人がベルトから上くらいが上半身で、ベルトから下くらいが下半身と認識しているようでした。
よく分からないという人もいました。
実際どのあたりで別れるんでしょうね。
ChatGPTに聞いてみました。

結論から言うと、「上半身と下半身の境界」は目的によって定義が異なり、厳密に一箇所で固定されているわけではありません。ただし、代表的な基準は以下の3つです。

という答えでした。
3つを少しまとめると。

1、解剖学的な区分で、股関節から上が上半身、股関節から下が下半身。
2、見た目の区分で、ベルトくらいまでを上半身、骨盤を下半身に含める。
3、ボディワークや運動指導では境界は固定されない

という事で、ようするにバラバラで使う人によって違うという事ですね。
誰かが上半身と言った時に、上半身をどこからと捉えているかは人によって違う。
そもそも、上半身と下半身なんて名前は、後から人がつけたもので、名前をつけたから区分があるように感じますが、区分はないのかもしれません。

人は視覚情報にかなり影響されます。
そして言葉にも影響される。
何かに名前がつくと、それが独立して在る(ある)と感じてしまう。
二の腕と前腕の間の曲がる部分の外側は「肘」という名前がありますが、内側には殆どの地方で名前がありません。
同じ日本語を使っていても違うコトやモノを思い浮かべてるかもしれない。

患者さんと話をする時は、言葉に気をつけています。
全く違うイメージだと通じているようで通じないコトもありますから。


筋肉

背骨はどこにあるのか 〜 ボディマッピングの話

読了までの目安時間:約 3分

背骨はどこにあるのか。

多くの人は背骨というと、首の下(付け根)から腰あたりまでの胴体の背中側にある骨、と感じていたり思っていたりすると思います。
もちろん、違う違う、背骨と言えば頭の中心から骨盤の下までつながる、一連の骨のことだと知っている人もいると思います。

そうです。

背骨は脊柱の俗称で、頚椎(=首の骨)・胸椎(=胸の骨)・腰椎(=腰の骨)・仙骨(=骨盤の真ん中の骨)・尾骨(しっぽ)という、沢山の骨で出来ているものです。
頚椎はだいたい両耳の中間(頭の真ん中あたり)から始まって7つ。
胸椎は首の付け根の下から腰の骨の上までで12個。
腰椎は腰の前(お腹の真ん中あたり)を通って骨盤につながる5個。
仙骨は骨盤の真ん中にある骨で、元々は仙椎という5つの骨が繋がっって癒着して一つの骨になったもの。
尾骨は仙骨の下につながる小さな骨で、3つから5つくらい(人によって違う)あるものです。

床に仰向け(上向)に寝てみて下さい。

床にくっついている触れているのは体のどこでしょう。
背骨がくっついている、と思っているかもしれません。
でも実際に上向に寝てみると、床とくっついているのは背中にある筋肉だったり、肩甲骨の上に乗っている筋肉や皮膚だったりします。
背骨が直接触れることはありません。
確かに中心にある背骨のようなものが、調節ふれているように感じる人もいるかもしれませんが、骨は背中に露出していないので、厳密にいうと骨の上にかぶさっている人体や筋膜や皮下組織や皮膚の上の洋服がくっついています。
直接はくっついていない。

床に背骨はくっついていません。

床よりも少し上の体の中を背骨(脊柱)は通っています。
床に上向に寝て、イメージしてみて下さい。
背骨は床よりも天井側の、体の中心近くを通っている。
場所は頭の中心から骨盤の真ん中の下くらいまで繋がっている。

いつもと違いますか?

いつもと違う人が多いと思います。
いつもはもっと後ろにあると感じたり考えたりイメージしたりしていると思います。
そのイメージが変わると、体の使い方は勝手に変わります。
変えようと思わなくても変わる。
そういうことを期待して話をしたり動かしたりしているのが、ボディマッピングです。


仰向け

背筋や尾てい骨という言葉は解剖学では使いません。

読了までの目安時間:約 2分

患者さんと話をしていて、「尾てい骨が痛いんです」とか「背筋が痛いんです。」と言われる事があります。

そうなんですね。
尾てい骨のどの辺りですか。
とか。
背中のどの辺りがどんな風に痛みますか。
などと聞きます。

ああ、尾てい骨のこの辺りです。
背筋のこの辺りです。
みたいな答えを聞き出します。

背筋や尾てい骨という言葉は、実は解剖学では使いません。

背筋と患者さんが言う時、僧帽筋や広背筋、脊柱起立筋(腸肋筋、最長筋、棘筋)などを指しています。
背筋という言葉は一般的な背中の筋肉の事で、解剖学では個々の筋肉に別々の名前がついています。
一括して背中の筋肉全部を指す言葉はありません。
同じように尾てい骨という言葉も解剖学では使いません。
一般的には仙骨の下につながる、尾骨の事を尾てい骨というようですが、たまに、坐骨のことを尾てい骨と呼んでいる人もいるようです。

整体師が背筋とか尾てい骨という言葉を使わないのは、そういう理由からです。
整体師がそういう言い方をする時は、患者さんに伝わりやすいだろうと思って使っていることはあります。

これとは少し違いますけど、解剖的な呼び方が普通とちょっと違う場合もあります。

頭蓋骨はズガイコツではなく、トウガイコツと呼びます。
肘関節はヒジカンセツではなく、チュウカンセツと呼びます。
膝関節はヒザカンセツではなく、シツカンセツです。

これも、ズガイコツとかヒジカンセツとかヒザカンセツと言う時は、患者さんに伝わりやすいだろうと思って使ってます。
チュウカンセツやシツカンセツだと、どこだか分からないですもんね。


全身骨格背面

言葉が体の使い方に与える影響について考えている事

読了までの目安時間:約 3分

腕と胴体という言葉があります。
腕は胴体から出ている肩より外にある細くなった部分で、四つ脚動物なら前脚にあたる部分です。
胴体は首の下と脚の間の体の幹の部分で、四つ脚動物の前脚と後脚ではない部分です。
見れば分かるし。
腕と胴体と別の名前がついて区別されいてるので分かって当たり前。
と思われますよね。

では腕を動かす時には、腕が動くのか。

変な書き方ですみません。
腕を動かす時に、腕だけが動くのか、腕だけで動くのか。
という話です。

腕だけで動いているように見えます。
胴体は動かさなくても、腕だけが動く感じ。

体は筋肉で動きます。
筋肉は骨と骨を繋いでいます。
関節をまたいで骨と骨をつないでいる筋肉が縮むと、関節のところが曲がって、骨と骨が近づきます。
例えば膝を伸ばす動きは、太ももと脛(スネ)の骨が膝の前で筋肉で繋がっていて、その筋肉が縮む事で、太ももの前と脛の前が近づいて、曲がっている膝が伸びます。
面倒な書き方ですみません。
ちょっとイメージしてみて下さい。
膝だけが動いている訳でも、脛の骨だけが伸びてくる訳でもありません。

でも、膝を伸ばす動きは、脛の側だけが動いているし、腕を動かす時は腕だけが動いているように見えます。

そうすると、脛だけで動かそうとしたり、腕だけを動かそうとしたりする可能性があります。
筋肉はその手前からあるので、手前の筋肉を意識してあげるともっと楽に動くかもしれません。

クラシックバレエではよく腕を動かす時に、胸の中心からとか背中の中心からと言われます。
そんな訳ないだろうと思いながら、腕だけでなく胸も動いているように使ったりします。
でも、実際は腕を動かす筋肉は、胸の中心から始まっているし、背中側は背骨から始まっているので、胸の中心や背骨から動いています。
先生の言っている事は解剖学的に正しい。
でも、生徒の側からすれば、先生は感覚的な事をイメージで言っていると思ったりする。

難しいところです。

外から見た体の形と、体の中の仕組みは違う事があります。
手の指の第三関節は、手のひらにある感情線と頭脳線にあって、そこから曲がります。
でも、そこは手のひらで指には見えない部分です。

こういう話をボディマッピングなどと言います。
整体師やセラピストは単に解剖学の話をしている訳ではなく、体を楽に使ってもらいたいのでしている話です。

バレエと解剖学 〜 股関節の話を聞いて4番からピルエットが上手くいった話 〜

読了までの目安時間:約 3分

股関節の話を聞いたら、4番プリエの時の足の幅について良く分かりました。

最近、入学されたバレエをやっている生徒さんがおっしゃっていました。
てあて整体スクールの解剖学は、限られた時間しかないので、オンライン動画とリアル授業の二本立てでやっています。
リアル授業では参加された生徒さんの理解度や興味に合わせて話をする事があります。
今回はバレエをやっているからという訳ではありませんでしたが、歩き方と合わせて股関節の話をしました。

股関節の靱帯は捻れています。


Y靭帯・てあて整体スクール

骨盤と大腿骨をつなぐ腸骨大腿靱帯は、膝が少し前に出ている股関節が曲がった状態だと、靱帯はまっすぐ繋がっていますが、立った姿勢で骨盤の下に大腿骨がある位置関係だと、45度分くらい捻れています。
靱帯は殆ど伸び縮みしないので、捻れると端(腸骨側)と端(大腿骨側)が近づきます。
膝が前に行って捻れが取れると、端と端は離れます。
脚が後ろに伸びると、捻れが強くなり、端(腸骨側)と端(大腿骨側)はより近づきます。

脚を後ろに残すと、つま先が地面から離れるだけで、股関節周りを脱力すれば、膝は前に戻ります

膝は前に持っていかなくても、自然に元の位置に戻るように、前に振り子の要領で動きます。
そんな話をしました。
これを聞いた後に、バレエのレッスンでその話を思い出したそうです。
海外でレッスンを受けた時、4番の前後の足幅は広くと言われたそうです。
でも、自分としては広くしてしまうと、パッセに立ってピルエットする時など、立ちづらく上手く出来なかったそうです。
それが、股関節の靱帯の捻れの事を頭にいれてやってみると、足幅を広くすると、パッセに足を持ってくるだけで、靱帯の捻れの戻りだけで立てて回れたというんです。
いつもはパッセに膝をわざわざ持ってくるようにしていたので、不自然さがあったが、広めにすると逆に自然に出来たという事でした。

解剖学を知っていて、バレエに役立つ事があります。
知っているだけでは実はだめで、体感して実感する事が大切だと思います。

背骨はどこからどこまでだと思いますか?

読了までの目安時間:約 3分

背骨というとどこを思い浮かべますか。
何となく首の付け根から腰の少し上まで、と思っている人が多いんじゃないかと思います。
胴体のお尻から上が背骨または背中というイメージ。
実際は頭の中心くらいから骨盤の下までが背骨=脊柱と呼ばれる部分です。

ええっ!

ですかね。
そうだと思います。
普通は背骨とか背中というと、上半身の上の方って感じだと思います。
整体やセラピーを学んでいる人でも医療関係の人でも、脊柱=背骨が頭の真ん中位から骨盤の中までということは、”頭”では知っています。
でも、体感としては、そうじゃないんじゃないでしょうか。
何となく背骨というと、背中の上の方をイメージしている事があると思います。
頭の中心から骨盤の中心までを、人つながりの構造体として認識したり使ったりしているのは珍しいんじゃないか。
それくらいイメージって歪んでいる事があります。


背骨

人は目から入る情報に大きく影響されます。
見た目というやつですね。
首と言えば、顎から喉元あたりをイメージする人が多いでしょう。
手の指と言えば、手の平から生えている細い部分だと思います。
腕は胴体から外に出ている細くなった部分。
そう見えるし、そういう名前がついています。
見えているものに名前をつけるんだから、そうなって当然です。

でも、実際は違う事が殆どです。

首の骨は頭の中心まで繋がっているし、手の指は手の平の中まで別々に動くように出来ている。
腕=上肢帯は骨格的には鎖骨から始まるし、腕の部分を動かす筋肉は大胸筋や僧帽筋や広背筋を考えれば、上半身の殆どは腕を動かす機能があります。
目からの情報や言葉による情報や思い込みで、動くところを動かさなかったり、逆に動かないところを動かすようにしてみたり。
そうしていると、上手に体が使えなくなってしまいます。

ボディマッピング(体の地図)と言う、外から見た形と体の中の仕組みや構造を確認して、そのズレを直そうという方法があります。
クラシックバレエやさまざまなダンスをする人たち、ピアノやバイオリンやさまざまな楽器を演奏する人が、最近は取り入れています。
アレクサンダーテクニークや整体でもそんな方法を使います。
(てあて整体スクールの授業にも取り入れています。)

上手く体が動かない時は、骨や筋肉を確認してみると良いと思います。
整体師やセラピストはそれを知ってるだけじゃなく、体感して解説出来るようにしておく必要があります。

顔を横に向ける動きは、剣玉の玉を回すイメージで

読了までの目安時間:約 2分

ボディマッピングという方法があります。
体の使い方を教えたり、上手く動けないような時に、体の仕組みを知ってもらう事で、動きを改善してもらうための方法です。
体の構造を知ってもらう事で、動く場所を、動きやすく、動かせるようになってもらうことが出来ます。

解剖学をそのまま話をするのが、解剖学を勉強した者としては教えやすいと思います。
例えば下図のようなイラストを見てもらって、頭(頭蓋骨)と首(頸椎)の間の関節は、頭の中心近く・両耳をつないだ辺りだと説明出来ます。


頭蓋骨

でも、ちょっとイメージしずらい人もいます。
そんな時は別のイメージの話をします。
表題に書いたみたいに、顔を横に向ける動きは、剣玉の玉を回すイメージで、みたいな言い方です。
えっ?みたいになる事もありますが、頭蓋骨のイラストよりも剣玉の方が身近で、ちょっとイメージしやすい人もいます。
そして、剣玉の剣先と玉の関係は、頭蓋骨と頸椎の関係にとても似ています。
同じではありませんが似ていて、動く位置は近い。
普段のイメージが、頭(顔)の後ろに首がある、と思っているような人には、イメージが大きく変わって、首の動きが劇的に変わる人もいます。


剣玉

こんな感じですね。
患者さんとの話で、例え話はとても大切です。
いつもいろいろ考えて、たまに思いつくと嬉しくなったりします。

膝の解剖学

読了までの目安時間:約 6分

解剖学の授業で膝について話している内容です。

膝関節は大腿骨と脛骨で出来た関節です。
肘関節は上腕骨と橈骨と尺骨で出来ています。
でっ?と思わないで下さい。
これ大事なポイントで、体の見方の基本が含まれています。

大腿骨と脛骨で出来ているという事は、膝関節の動きなどはこの二本の骨の関係で説明が出来る事になります。
同様に肘関節は上腕骨と橈骨と尺骨の三本の骨で出来ているので、この三本の骨の関係で説明されるという事になります。

膝関節を構成している大腿骨は股関節で骨盤に繋がっています。
骨盤が歪めば、大腿骨の位置や向きは変わり、膝関節の状態は変わります。
大腿骨の下にある脛骨は、普段立っている時は地面につながっているので、あまり位置や向きは変わりません。
左右の爪先の向きが大きく違ったりは、あまりしないという事です。
脛骨の位置や向きがあまり変化しないという事(もちろんそれが問題になる事もありますが)は、大腿骨の位置や向きが変われば、膝関節の状態が変わるという事になります。
骨盤の歪みやズレが膝関節の状態を変える可能性が高いという事です。

同じように股関節の動きが、膝関節の状態を変える可能性も高いという事になります。
歩く時(股関節屈曲)に膝が内側に入る傾向(内転)があれば、膝関節は歩くたびに捻れが生まれている事になります。
膝関節自体の動きも問題になりますが、股関節の動きが膝関節に影響する事もあるという事です。

てあて整体スクールの解剖学は、形だけの話ではなく、動きや機能についての話もしています。

実際の形などの話をします。(イラストの下につづく)


膝

脛骨の上端は平で大腿骨の下端は丸くなっています。
平な面に丸いものを置くと、ズレたり動いたりします。
そこに半月板という組織があります。
半月板がある事で大腿骨が横にズレたり、脛骨の上から逸脱しずらくなっています。

半月板は左右に半月のような形のものがあり、中心近くだけが脛骨につながっていて、反対側の反円部分は動くようになっています。
内側と外側の半月は動きが違っていて、膝が曲がると外側の半月の方が大きく動くようになっています。
大腿骨と脛骨は外側側副靱帯・内側側副靱帯・前十字靭帯・後十字靭帯で繋がっています。
そして大腿骨と脛骨はたくさんの筋肉で繋がっています。

前十字靭帯と後十字靭帯は不思議な靭帯です。
というか不思議だなと思います。
前と後ろにクロスするというのは、どういう設計になっているのかが分かりません。
脊柱(背骨)の椎骨はそれぞれ大きさは違いますが、基本的な構造は一緒です。
どの椎骨にも椎体があって椎弓があって、横突起と棘突起があります。
一番には椎体がないように見えますが、二番の歯突起が元々は一番の椎体部分と考えれば納得はいきます。
ところが、前後に捻れてついている靭帯というのは、やっぱり不思議です。
内側は内側に外側は外側に、前は前に後ろは後ろにつながっているなら分かりやすいですが、どうして前後に捻れたんでしょう。
整体とは関係ないですけど、いつも不思議です。
ついでに言うと、前後ではなく左右ですけど、中枢神経が交叉しているのも不思議です。
左大脳は右半身、右大脳は左半身の運動を支配している現象です。
錐体交叉(すいたいこうさ)と言って、脳の運動神経が延髄の下で交叉しているんです。

ちょっと話がズレました。

整体的に知っておかなければいけないのは、膝関節の位置や状態が何が原因で起きるかという事です。
上に書いたように、骨盤の歪みやズレや股関節の歪みやズレで膝関節の位置関係が変わります。
また、股関節の動きで、日常的に膝関節を使う時の捻れや動きが影響を受けています。

膝の動きは大腿骨と脛骨の関係で説明出来ると書きました。
膝関節には特徴的な事が一つあります。
屈曲時(曲がっている時)には、膝関節は回旋します。
大腿骨と脛骨が捻れの位置に動く事が出来るという事です。
でも、伸びている時(伸展時)には、膝関節は動きません。
膝を伸ばすと、大腿骨と脛骨の位置関係は変わらないという事です。
膝が曲がっている時に、爪先を内外に動かす事は出来ますが、膝が伸びていると膝と爪先の位置は基本的には変わりません。
(足関節=足首の所が緩い人は、足関節が少しだけ捻れます。)
骨の変形がない時の膝痛の原因は、殆どがこれです。
膝を曲げて爪先と膝は違う方向を向けますが、そこから膝をのばす時に最終的に膝と爪先の方向が合わないと、捻れない膝関節を捻ってしまう事になるからです。

ところで、大腿骨は股関節に繋がる時、真横からではなく少し後ろから繋がるようになっています。
また、内転勤群は恥骨の前から大腿骨の後ろ側に繋がっています。
ここから股関節の動きの特徴がわかったりもします。
これらは進化の過程でそうなったという事なんですけど、そんなところも考えると、解剖学は面白くなってくると思います。

体幹と脊柱の話

読了までの目安時間:約 3分

体を動かす時に体幹という言葉に引っ張られている人が増えたように思います。

体幹を使ってとか
体幹を鍛えて、トレーニングしてとか
動きを見ていると、体幹と言うより上半身の表面の大きな筋肉だけを考えているように見える人が多いように思います。
体の外側の筋肉を強く使ってしまうと、身動き取れなくなってしまうことがあります。
もちろん上手く使える人もいますけど、でも体幹を体の外側、体の輪郭のように捉えていると使いずらい。

脊柱の動きを考えた方が良い。

と思います。
背骨ではなく脊柱。
背骨と考えると、実際の背骨よりも後ろをイメージしやすいからです。
脊柱というと少し体の中のようなイメージがあるんじゃないかと思ってます。

背骨ではなく脊柱の動きをイメージして、体を使ってみる。
上半身は頭蓋骨から脊柱、そして骨盤まで繋がった構造があります。
真ん中・中心・軸を通っているのは脊柱です。
脊柱が側屈すれば、体幹が側屈します。
脊柱が前屈すれば、体幹が前屈します。
脊柱の周りに肋骨や肩甲骨がくっついている訳ですから。
真ん中にある軸にある脊柱の動きが、その周りの胸郭(肋骨)や腰部などの動きになります。

また、体幹を体の外側の大きな筋肉と捉えていると、体幹をしっかりさせるために大きな筋肉を固めてしまう人もいます。
これだと動きは制限されます。
安定(動きづらくなっている)するかもしれませんが、動きには制限がかかる。
だから体幹の動き、上半身の動きをコントロールするなら、体の外側も大切ですが、体の中心である脊柱も大切です。

脊柱は体の中心近くにあります。
背骨と言うと、イメージとしては背中側で後ろにある感じです。
でも実際の脊柱(椎体)は体の中心近くを通っています。
骨盤のあたりはほとんど真ん中です。
腰は少し後ろ気味ですが、それでも脊柱の骨の中心はお腹の中です。
胸の中は肋骨があるので、ここも少し後ろですが、前後の1/3位の位置になります。
肩甲骨の中の肺は、背骨よりも後ろに出っ張っています。
首のところの脊柱・頚椎は真ん中を通っています。
首も胸も腰も背骨が後ろ側で触れることが出来るのは、後ろに出っ張っている棘突起という部分です。

体幹の動きを考える時は、脊柱の動きをイメージしてみてください。
動きが変わるかもしれません。


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