背骨はどこからどこまで?
背骨はどこからどこまででしょう。
これを解剖学と言ってしまうとちょっとアレですが、でも勘違いが多いんじゃないかと思って書いておきます。
背骨(脊柱)は頚椎一番(首の最初の骨)から尾骨の先までです。
背骨は一番上から、首の骨(頚椎)7個、胸の骨(胸椎)12個、腰の骨(腰椎)5個、仙骨、尾骨とつながっています。
背骨は腰の上から首の付け根(襟ぐり)のところまで、と思っていませんか?
上の図を見ると良く分かりますが、背骨(脊椎)は首の一番上の骨から尾骨まで繋がっています。
首の一番上の骨と頭蓋骨の関節は、両耳の穴を繋いだ真ん中あたり、鼻の中央の奥位にあります。
顔の真ん中の奥から首(頚椎)は始まっています。
かなり上から背骨が始まっている。
鏡で見る首は顎の下からですが、実際の首の骨(頚椎)は頭の真ん中から始まっています。
そこから首が始まって胸を通り腰を通り仙骨につながります。
下の方にある骨盤の真ん中の仙骨は背骨じゃないだろうと思っている人も多いと思います。
確かに大人になると形がちょっと違います。
でも、仙骨は元々は5つの仙椎と言う椎骨(背骨の一つ一つの骨)が癒着して一つになったものなんです。
そして仙骨の下につながる尾骨は、3個から5個位ある別々の骨です。
尻尾みたいな骨ですね。
この先までが背骨(脊椎)です。
けっこう下まで背骨ですね。
つまり
背骨はかなり長い。
背骨と言えば胸の後ろの骨、腰から首の付け根くらいまでをイメージする人が多い。
けっこう勘違いしている人が多いです。
この勘違いが肩こりや腰痛やその他の原因になったりします。
また体の使い方が上手くいかないときのイメージの違いだったりします。
痛みって何!?
痛みとは
腰が痛い。
膝が痛い。
首が痛い。
痛みって何でしょうか。
怪我をしたから痛いんでしょうか。
転んで打ったから痛いんでしょうか。
病気になったから痛いんでしょうか。
「痛みは受容体と呼ばれるセンサーで、機械刺激(手をきる、画鋲がささるなどの刺激)、温度刺激(熱い、冷たいなどの刺激)、化学刺激(炎症が起こるなどの刺激)など様々な刺激を感じとります。」(「痛み・鎮痛の基本としくみ」秀和システムより)
この、痛みを発生させる受容体(受容器)は侵害受容器(感覚受容器)と呼ばれ、高閾値機械受容器とポリモーダル受容器のふたつがあります。
高閾値機械受容器は侵害性の機械刺激に反応する受容体があるだけですが、ポリモーダル受容器には侵害性機械刺激の受容体だけでなく、痛み物質(ブラジキニン)や痛みを増強させる物質(プロスタグランジン)に反応する受容体など沢山の刺激に反応する受容体があります。
え~とつまり、転んだり打ったりした時の痛みを感じる神経と、痛み物質やそれを増強させる物質に反応する神経があるってことです。
打ったり転んだりした時のものはどうしようもありませんが、腰痛や肩凝や膝痛などの痛みはその場所にある細胞から出た痛み物質などを神経がキャッチして痛みとして感じていると言うことです。
痛み物質って?
腰痛や膝痛や肩凝などで整体院に行くと、筋肉を緩めたり骨格の歪みを整えたりします。
そのことと痛みには何か関係があるんでしょうか。
人の体では毎日、新陳代謝が行われています。
新陳代謝とは古くなった細胞が新しい細胞に入れ替わることで、ある器官がそれまでと同じ働きを出来るようにしていると言うことです。
人の体には約60兆個の細胞があると言われ、平均して数だけで言えば約2年で全てが入れ替わるほどの新陳代謝が行われています。
新陳代謝をするためには、様々な物質が必要になるし、入れ替わって古くなった細胞は体の外に出す必要があります。
また、細胞が生きていくためには酸素が必要です。
今、生きている細胞に酸素や必要な物質(栄養素)を届け、古くなった細胞や物質を外に運んでいるのは、血液です。
血液がとても大切なのはそのためでもあります。
古くなった細胞が壊れたり、傷をしたり打ったりした細胞からも、痛み物質が出てきます。
痛み物質は細胞の中にある内や濃度が低ければ痛みとして感じません。
その痛み物質が濃くなると痛みとして感じることがあります。
慢性の腰痛や肩凝などはこれだろうと思われます。
自分で出来ることは?
痛みが物質であるならば、溜まってしまった痛み物質を体の外にどんどん流してしまえば痛みは軽くなります。
また、痛み物質が貯まらないようにすることも大切です。
痛み物質を流すには、血流を良くすることがとても大切です。
心臓から遠くて大きな筋肉と言えば、腓腹筋やヒラメ筋など脚のフクラハギの筋肉です。
これを動かすこと、つまり歩くことや運動することがとても大切と言うことになります。
また貯まらないようにするにはどうするか。
同じ姿勢で長時間いることや、歪んだまま同じ姿勢でいることは、血流を悪くさせてしまいます。
仕事中でも一定時間が経ったら少し体を動かすとか、休み時間や休日にはストレッチやラジヲ体操などをすることが、歪みや筋肉の硬さ(血流の悪さ)を改善することになります。
他にも
痛みは痛み物質だけが原因ではありません。
筋肉や骨格などの原因がなくても痛みを感じることはあります。
痛みの感覚が頭の中で繋がってしまいグルグルと同じループを回るような場合です。
原因がないから気のせいかと言うと、そんなことはありません。
本人の痛みは大きな筋骨格系の原因がある場合と同じです。
原因がほとんどなくても痛みを感じるので、歪みの調整や運動など血流改善だけでは対処出来ないことがあります。
最近では認知行動療法など、さまざまな対処法も出てきています。
痛みを諦めず、整体師だけでなく医師にも相談してください。
両膝を同時に持ち上げる動きとお辞儀は同じ動きです。
股関節の屈曲
立っていれば膝を持ち上げる動きです。
片脚だったら分かりやすくて簡単ですね。
整体スクールなどで解剖学を習うとき、「股関節屈曲は膝を持ち上げる動き」と習ったりします。
人間て恐ろしいもので、そうやって教えられると股関節屈曲と言うと膝を持ち上げると頭に刷り込まれます。
実際は股関節の前側の角度が小さくなっていく運動です。
骨盤の前側と大腿骨の前側が近づいてくる運動。
だからどっちでも良いんです。
大腿骨が動こうが骨盤が動こうが。
片脚の股関節を曲げてくださいと言うと、大体こんな風になります。
じゃあ股関節を両方同時に曲げてくださいと言うと、多くの人がこんな風にしようとします。
飛び上がって両膝を持ち上げるような運動ですね。
間違っている訳ではないです。
股関節は屈曲しています。
でも、股関節を屈曲させる運動だけするとどうなるか。
こうなります。
お辞儀ですね。
これだけのことです。
はい。
なにっ!?
なんて気色ばまないでくださいね。(笑)
立位で左右同時に股関節屈曲すると、上半身が前に倒れます。
考えてみれば当たり前です。
でもつい勘違いしてしまう。
こう言うこと良くあります。
勘違いと言うかクセと言うか。
股関節屈曲は上半身は動かず下肢(大腿骨)側が動く、と言う思い込み。
だから上半身を立てたまま、飛び上がって下肢を上半身に近づけようとしてしまう。
ちょっと違いますけど、体を前に倒す動き。
なんとなくベルトがある腰部(胸郭・肋骨と骨盤の間)で曲げてしまいます。
実際は上のように股関節で曲げるのが一番合理的で問題がない。
でもそうしがちです。
ガーマルチョバご存知ですか?
パントマイムのグループです。
手に鞄を持ったまま歩き出そうとすると、鞄が動かないで体だけ歩いて行ってしまおうとする。
空中に鞄が浮いたまま、人がその周りを歩いているように見える。
これ、普通は胴体が動かないで手や肘や腕が動くと思っていることを逆手に取って、手や肘を動かないようにして胴体を動かしているだけなんですね。
でも不思議な感じに見えます。
それがどうしたって?
いえいえこの勘違いや思い込みが、体の痛みや故障の原因になっていることがあるんです。
てあて整体スクールの解剖学授業
解剖学は整体師の基本です。
整体師と言うと手技やテクニックの方を思い浮かべる人が多いと思います。
でもその前に解剖学。
身体の外からでは見えない、身体の内側がどうなっているか。
筋肉や骨格について、どこにどんな形のものがあるかを知っておく必要があります。
名前は使っているうちに覚えます。
その前に形や位置を知っておくこと。
そこから色々なことを考えることが出来ます。
骨格のことを知っていなければ、身体の外から見た形を前提に考えてしまいますから。
例えば足部。
骨の位置や形を知らなければ、踵(かかと)や足首の前で曲がるように思います。
でも実際は違います。
足首は踝(くるぶし)の所で曲がるようにできている。
踵(かかと)は脚の骨(脛骨)の下にはなくて、斜め後ろに出っ張ったようになっている。
それがわかっていると、ハイヒールでの立ち方や歩き方の指導方法も変わります。
ハイヒールで立った時に、踵(後重心)や爪先側(後重心)に立ってしまうことがあります。
でもこの絵を見れば、後重心も前重心も変だと言うのが一目瞭然ですね。
クラシックバレエでトウシューズ(ポアント)を履いた時、足首を曲げるのはアキレス腱ではなく足指を曲げる筋肉を使っています。
それも下図のように絵が描けて説明出来れば分かりやすい。
膝の症例でこんな手技があります。
この手技は何をやっているのか。
膝の関節包を緩め動きを良くすることを目的としています。
膝上を揉むのが目的ではない。
関節包の硬さを取り、筋腱と関節包の滑りを良くする。
では膝の関節包はどこにあるのか。
こんな絵を描いたりします。
解剖学では骨や筋肉の位置や動きの話が多く出てきます。
でもそれだけじゃない。
どうしてそうなったのか。
例えば手の親指は身体の外側にありますが、足の親指は身体の内側にあります。
これどうしてでしょう。
なんて話もします。
その時はこんな絵で解説したり。
発生と言うか進化と言うかそんな話です。
解剖学は専門用語を覚える学問ではありません。
それ(解剖学の知識)を使って患者さんの身体がどうなっているのかを考えるための勉強です。
そんな授業をしています。
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解剖学の勉強
開業した時と今とでは解剖学の知識はどれくらい違いますか?
整体スクールの授業で聞かれました。
開業して16年になるので、先生の知識量は最初とはずいぶん違うんだろうか?と言う疑問からだったようです。
でも、そうでもありません。
確かに違ってはいるんですが、知識の量としてはそんなに大きく変わっていないんじゃないかと思います。
開業当初は整体学校を卒業して半年位だったので、整体学校で勉強した時の知識が残っていました。
それを100とすると、今は110位かなぁと思います。
なんだ全然勉強してないのか!?と思われるかもしれませんが、逆に開業前にけっこう勉強してたんだなと思っています。
でも中身はかなり変わったと思います。
新しい知識として増えた分はそんなに多くはない。
でも、知識の使い方は随分かわりました。
例えば頭蓋と頚椎一番の関節の位置は知っていました。
解剖図でも見ていたし、図を描くにしてもおよそはわかっていた。
でも、そこから動くんだという意識はありませんでした。
自分の体の動きと解剖学には繋がりがあまりありませんでした。
同じことは腕や股関節や膝にもあります。
解剖図で見ていて位置も関節の形も知っている。
でも、そこから動くこうやって動くと言う実感は持っていませんでした。
開業して患者さんに話をしたりセミナーで説明したり触れたりする中で、知恵として自分に蓄積されたと思います。
知識量としてはさほど変わりませんが、それを実際に使うとなると随分変わったと思います。
「そんなに難しいことを覚える必要はない。」
と思っています。
でも、知っている知識を使える知識として活用することはとても大切です。
歩くとどうして体の調子が良くなるのかを知っていても、実際に歩かないんじゃ意味ないですね。
そういう意味で使える解剖学をこれからも追求して行きたいと思います。
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9月は仙台と高田馬場と福島に行きます!
9月はいろいろなところからお呼ばれしていて、体の話をしに仙台と東京と福島に行きます。
それぞれ色々な繋がりからお話を頂きました。
9月12日は仙台。
こちらは解剖学入門の講座とマッピングです。
http://wakonekkosendai.blogspot.jp/2017/05/2017.html
たぶんもう残席は殆どありませんが、興味のある方は問合せしてみてください。
27日は福島。
こちらはアレクサンダー・テクニークと整体塾。
アレクサンダー・テクニークは体の使い方、整体塾は今回は肩周りと肩こりについてやります。
11時から4時位まで福島の旧堀切邸と言うところでやるので、お近くの方で興味のある方は連絡ください。
28日は東京(高田馬場)。
こちらも解剖学の入門講座とアレクサンダー・テクニークを少しやります。
福島からのクラニオの繋がりの方々です。
こちらも興味のある人は連絡ください。
解剖学入門の話は4時間位。
体の構造とマッピング(体の地図)の話は2時間位。
アレクサンダー・テクニークは1時間から2時間位。
呼ばれればどこでも行きます。
以前は北海道や大阪でもやっていたので、また企画をして行きたいと思っています。
秋はゆっくり勉強をするのに良い時期です。
なんか呼んで話を聞いてみたいと言う人は連絡ください。
日時や場所や料金や内容についてもご相談に乗ります。
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ターンアウトは踵を内側にする運動です。
爪先を外にして!
脚を回すように!
前ももは使わないで!
バレエのレッスンで良く言われることです。
ターンアウトはバレエの基本中の基本。
これがなければバレエとは言えないと言うくらい大切な運動です。
ターンアウト(股関節外旋)をすると、結果的に爪先は外側に向かいます。
脚を伸ばしたまま外回しにするとそうなります。
でもこれがなかなか出来ない。
爪先は外になるんですが、使い方が上手くいかない。
つい前もも(大腿四頭筋)を使ってしまいます。
そこで言い方を変えてみました。
ターンアウトは踵を内側にする運動です!
踵が内側に回れば、爪先は外側に回ります。
爪先が外と言うのと同じことを言っているように感じます。
では。
「右を見て下さい。」
と言われて頭を動かした時と。
「後頭部(頭の後ろ)を左に回して下さい。」
と言われて頭を動かした時はどうでしょう。
ちょっと違った感覚がありませんか。
違う動かし方をした感じ、もしくは違う動きをした感じがしませんか。
体を動かすのは筋肉です。
筋肉は体の前後左右についています。
脚を右に回すときに、前側外側を使う方法と、後ろ側内側を使う方法があります。
バレエでは前外よりも後ろ内を使う方法と筋肉を使います。
だから、踵を内側に回す、と言うことになります。
厳密に言うと微妙なところもありますが、踵を内側に回すと考えてやってみると、いつもと違った動きの感覚を得られるかもしれません。
足部の写真を見て下さい。
踝(くるぶし)の下は前後に斜め下に骨が伸びています。
踵(かかと)の骨はくるぶしから斜め後ろ、足の甲と指の骨はくるぶしから斜め前に伸びています。
足部はL字ではなくY字を引っくり返したような形になっています。
指は親指方向と小指方向に出ているので、三脚のようになっているとも言えます。
この踝(くるぶし)から上を股関節からまっすぐ回すのがターンアウトです。
くるぶしを中心に回すと、かかとは内側に爪先は外側になるのが分かります。
ワインのコルク栓を回すワインオープナーをイメージすると分かりますが、コルクに突き刺したT字になったオープナーは前後を両方反対側に回しています。
それと同じこと。
爪先だけを外に向かわせるターンアウトは、くるぶしから前の甲と指のところを回す筋肉だけを使っていて、脚の前側を強く使ってしまう使い方なんですね。
ターンアウトはかかとを内側に回す運動です。
そう思って体を使ってみると、いつもと違う使い方が出来るかもしれません。
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足首はどこで曲がるのか!? ~ 解剖学ページ更新
足首はどこで曲がるのか!?
以前、『踵は足の真下じゃない。』( コチラ >>> ) を書きました。
内容的には似ているんですが、今回は骨の位置の問題ではなくて動きの話です。
足首はどこで曲がるんでしょう。
そもそも足首は曲がる関節なんでしょうか。
何言ってるの!?と思った人は、股関節は曲がらない>>> を読んでみて下さい。
足首の関節は足関節と言います。
踝(くるぶし)の間、脛骨・スネの骨と距骨の間の関節です。
距骨という骨は足部の後ろの方にあって、関節面が上を向いています。
カマボコみたいな形の関節面になっていて、脛骨と関節しています。
ようするに、足首・足関節は踝の下で動きます。
足首は足の前、足の甲とスネの間で曲がる。
足首は踵で曲がる。
そんな風に思っている人が多いようです。
写真を見るとわかりますけど、足関節は踵よりも斜め前上にあります。
そして以前も書いたように
スネの骨の真下に踵の骨はなく。
踝の真下は空間があって地面から浮いています。
この足関節で前後にアーチのような形になった、距骨の関節面上で脛骨が滑るように動きます。
この動きを「足首が曲がる」と言っています。
曲がってるって言うより滑ってるって感じですね。
股関節は曲がるんじゃなくて回る、足関節も曲がるんじゃなくて滑る。
骨の位置関係が分かりやすいように、補助線を書いてみました。
〇のあたりが足関節です。
この位置関係と動きを知るだけで、足首の動きが変わる人がいます。
立ち方が変わって重心が変わる人もいます。
体の歪み
整体師は体の歪みを整えます。
体の歪みではなく骨の歪みという人もいます。
骨や体の歪みって何でしょう。
「骨の歪みと筋肉の歪み。」
言葉ではそう言ったりします。
では、骨の歪みって何でしょう。
背骨は頭の下から始まって骨盤まで、24個の骨が積み上がって出来ています。
背骨の骨(椎骨)には背中側に向かって出っ張っている部分(棘突起)があります。
棘突起はだいたい上下に真っ直ぐ並んでいます。
(横から見ると緩やかなS字になってますけど。)
上下に並んでいる棘突起が、左右にズレている時に骨が歪んでいると言ったりします。
骨盤は三つの骨で出来ています。
真ん中に仙骨という骨、両側に寛骨があります。
仙骨と寛骨は左右の仙腸関節でつながっています。
この仙腸関節の辺りの寛骨に、後ろに出っ張っている部分(上後腸骨棘・PSIS)があります。
寛骨がズレると上後腸骨棘の位置が動くので、骨盤が歪んでいると言ったりします。
ようするに、骨が通常と違う位置で止まっている時に、歪んでいるとかズレていると言います。
筋肉の歪みって何でしょう。
筋肉のアンバランスとも言ったりします。
例えば肩の高さが左右で違ったりします。
この時、歪んでいる・アンバランスなのは何でしょう。
肩と呼ばれている部分は、頭や首から肩甲骨に繋がっている僧帽筋が殆どです。
僧帽筋かその奥にある肩甲挙筋が左右で長さが違っていると、肩甲骨が上から引っ張られて高さが変わります。
左右の僧帽筋や肩甲挙筋の緊張度合いが違うと、引っ張りが違い高さが変わることがあります。
そんな時、筋肉が歪んでいると言います。(てあて整体の場合)
骨の歪みや筋肉の歪みは、そのままではダメなんでしょうか。
極論を言えば問題がなければ問題ありません。
でも問題が出てくる可能性が、歪みがない時よりも多い。
なので整体師やセラピストは調整したりします。
何故、問題が出る可能性が高まるのか。
骨がズレていると関節の動きが悪くなっていることが多い。
関節の動きが悪いと、体全体の動きが普段と変わります。
普段と違う体の使い方をすると、血液やリンパの流れや筋肉の張りが変わります。
それが積み重なっていくと ・・・ 故障につながる可能性がある。
また、骨がズレていると、周りの靭帯や筋肉や筋膜の張力が変わります。
一方は緩み一方は縮みます。
これもやっぱり血流や体の動きに影響を与えます。
同じことが筋肉のズレの場合も言えます。
だから調整する。ことが多い。
歪みだけが問題な訳ではありません。
骨や筋肉だけが問題な訳でもありません。
筋膜や靭帯や血流や内蔵の動きなど、歪みやズレは全体的に見ていきます。
アレクサンダー・テクニーク
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遺伝
たまに、外反母趾や猫背が遺伝だと言う人がいます。
それは違います、って言うんですが、なかなか信じてもらえないんです。
人は自分の使い方で今の自分が出来ている、と言うことになかなか目を開かない。
目を向けたくないのかもしれない。
誰かのせいだと思いたいのは分かりますが、でもやっぱり自分がそうしてきたから今こうなっているんです。
確かに体質は遺伝することがあります。
そして親子であれば同じ家に住んでいることも多い。
子供の物事に対する基本的な考え方は親に似る。
だって子供は親と一緒に暮らして親の言うことを聞いてますからね。
体質が似ていて。
同じ家で。
同じような導線で。
同じような環境で。
同じような食事をして。
同じような考え方を持って行動していると
同じような体の使い方になることが多い。
その同じような体の使い方が外反母趾の原因や猫背の原因と言うことはある。
と思います。
と言うことはつまり、自分の使い方を変えれば、元に戻るかもしれないということです。
遺伝でないのだ・・・とすれば、元に戻ると言うのは、外反母趾でない状態や猫背ではない状態になるってことです。
希望、持てました!?
それとも信じられない!?(笑)
そういえばミカンの皮のむき方がオヤジに似ている。
と、頂き物のミカンの皮をむきながら思いました。
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